大連立、ペテン師、菅、鳩山、枝野、前原、そして小沢のそれぞれの夏



内閣不信任決議案の決議当日、菅首相の代議士会での辞意(ほのめかす?)発言によって、一気に否決となり、政局の大動乱は成立しなかった。

しかし、今度は菅首相の辞任時期について、「確認事項」で確認したはずの元・鳩山首相が、菅首相の「一応のメドがついたら」という発現に対して、「ウソはいけません」「ペテン師です」発言が飛び出した。

一応のメドなんて、こと原発問題となれば…10年でもかかってしまう。少なくとも任期一杯というラインも考えられる。

しかし、このところの世論を見ていると、6月〜8月の早期退陣は避けられない状況のようだ。

同じ政党でありながらも、岡田幹事長が「退陣条件ではない」というと、鳩山氏は「先方が勝手な嘘をついている」と、同党の幹事長もすでに、「先方あつかい」への表現へと変わった。

本来ならば、「当方の幹事長が勝手な嘘をついている」となるはずなのに…。

菅、鳩「退陣合意」は仙谷・枝野の巧妙なワナだった!? – 政治・社会 – ZAKZAK

この記事を読む限り、元・鳩山首相の確認書、サイン、男同士の約束、鳩山氏の思い込み、鳩山氏の最終確認がなかったことが要因のようだ。

 

民主幹事長、大連立の意向 自民、6月中の退陣が条件
http://www.asahi.com/politics/update/0605/TKY201106050397.html

また、日曜日のNHKのテレビ番組では、岡田民主党幹事長が「大連立」という言葉を先にだしたことによって、野党から「大連立」に対しての条件づけがいろいろと登場してきてしまった。

テレビは、もはや、国会よりも、国民に直接、声が伝わるメディアだ。そこで、大連立を野党の幹事長らから総スカンを浴びせられ、いろんな条件が吹き出してくる始末。それに対して、説明して、交わすことなく、真面目一本で融通の聞かない岡田幹事長、真摯にメモを取る。

「期限付きの大連立」与野党から発言相次ぐ
http://news24.jp/articles/2011/06/06/04184003.html

ただ、自民党も、菅首相が辞任すれば…という前提条件をだすが、では(民主党で)誰が首相にふさわしいのか?の質問には何も答えが出せていない。このあたりも、菅首相でダメならば具体的な名前を出してもよさそうなものだろう。

 

フジテレビ、テレビ東京でのアンケートでの次期首相候補では、いずれも、トップは、枝野官房長官であったが、2位に前原氏がつけていた。

枝野氏は、土曜日のテレビ東京、週刊ニュース新書で、首相の肩を持ちながらも、沈着冷静なあのコメント力で、「退陣合意」の文書の戦術は完全否定した。

「居座るつもりであるかのごとく報道がなされていますが、菅首相にそういう気持ちはないと、私は確信しています。何月何日というのは幅があると思いますが、常識の範囲というのは、ある程度、共有されているのではないでしょうか」

菅首相の今夏の退陣論、急速に広まる
http://news24.jp/articles/2011/06/04/04183974.html

 

そんな中、「フジテレビ新報道2001」に出演した前原氏
前原氏、代表選出馬否定せず 小沢氏処分を要求 – 47NEWS(よんななニュース) 
http://j.mp/iu5FvX

「腹案は、腹の中にあるのが腹案なので…」と代表選における支持案があることを明言した。

前原氏は、いつも運が悪い政治家のように思われてきた。しかし、ここにきて、注目を浴びているのも事実だ。ホリエモンメールの疑惑の責任者で民主党代表の席を降り、外相は、京都の焼肉屋の韓国籍のおばちゃんからの献金問題。政治家そのものの資質を問われたことは一度もない。

代表選があれば、枝野氏と同等の票を集めるだろう。

ただ、政策は、原子力をすべて停止するのではなく、関西で4割に達する原子力はとめるべきではない。また、海外に対しても輸出産業としての原子力は今後も進めるという意見を今の世論を背景にどのように説明するかには注目したい。

その反面、人気を得るための甘い政策を出すのではなく、苦渋の選択でも国益を考えるという姿勢は評価できる。

おそらく、国民も小沢一郎に一度は政権を任せてみたい気持ちはあるものの、新世代へと政権がシフトしていく中で、小沢氏をかつぐほうがいいのか?新しい体制にまかせるのか?

また、自民党にしても、谷垣氏よりも、石原氏のほうが自民の顔としてメディアでよく見かけるようになってきた。

おそらく、この夏あたり、解散、総選挙という流れになりそうだ。

しかし、国民は彼らが何をやろうとしていて、それに投票したことについてのリスクについて何の説明もうけていない。

美味しいお話ばかり満載のマニフェストだけではなく、リスクも明記した「アン・マニフェスト」を出せる議員がいてほしい。

また、どのテレビも同じような世論形成の方向に向くテレビばかりだ。

もうすこし、影響力のあるメディアでありながらも、違った政治家の個性を引き出せる番組はないものだろうか?

 

 
 

 


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