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まさに同感。
なぜ、日本は自分たちの古き良き時代の頃の「カイシャ」の呪縛で未来まで老朽化させていくのだろうか?
リクナビ、マイナビでおすすめされるがままに、エントリーシートを送ると100社を超える。50社以上の人が内定もらえているといえば、50社以上のエントリーをする。
自分のカラダがいくつあると考えているんだろうか?
どの会社でもいいので、「内定」をたくさん勝ち取り、その中から吟味していくという思考の人が多い。
それは、恋愛ゲームと一緒で、好きになってくれる人の中から好きになれる人を選ぶに近い…。
本当の恋愛ってそんなゲーム感覚ではないはずだ。
就活生が悪いのではなく、就活生をダシにしているオトナが日本を悪くしていると感じた。
WEDGE REPORT大前研一さんのインタビューより 抜粋
私が1970年に日立製作所に入ったときの同期生は、約1000人。新卒一括採用を行っていた。大企業は入学難易度がそこそこの大学を卒業した学生を大量に雇い、時間をかけて育てていた。育てる辛抱強さを失った今もこのスタイルだ。こんな事を未だにやっているのは日本だけ。強いて言えば、韓国のごく一部ぐらいしかない。大学を卒業した学生の内定率が8割を切った」と大騒ぎをしたり、「新卒後、3年過ぎた者も“新卒”とみなす」としているのは、まさに本末転倒で日本しかない。
私はアメリカのMIT(マサチューセッツ工科大学)の大学院やスタンフォード大学などにいたが、「卒業者の内定率」といった言葉は聞いたことがない。彼らはある程度の大きさになり、完成された会社に入ることを「恥」ぐらいに思っている。
初任給は学生ひとりずつ交渉によって決まる。新卒時で希望する会社に入れなかったとしても、その後実績を積み上げていけばその履歴によっては入るチャンスが何回でもある。
卒業後は、30歳くらいまでに生涯をかけて取り組む職を決める。それまでは世界を旅して「さまよえる鳥」という意味のワンダーフォーゲルのようなことをしている若者も多い。
日本人のように学校などで「世界を学ぶ」のではなく、世界各地を実際に見て回っている。だから国際競争力を肌身につけるんだ。ユニクロや楽天のように、社員が英語を話せるようにするだけでは、本当の国際感覚は身につかないよ。
私ならば、日本人を雇う場合、22歳の新卒は採用しない。一番本人の潜在力を見るのに向いてない年齢だからだ。日本での教育を受けてきた新卒は、キャラが立っていない。採用するうえでの判断が難しい。もっとキャラが立った人を入れないと、今の時代は会社が滅びる。
大きな採用方針をいえば、国籍に関係なく、優秀な人を雇う。年齢のターゲットは、1つは28~32歳。新卒で社会に出て5、6年荒波にもまれた頃だろう。社会の厳しさなど悲哀を味わっているほうがいい。
例えば、月に25万円を稼ぐのに、こんなに大変なのか、と体でわかっているほうがいい。「前の会社でこんな苦労があったけど、こう乗り越えた」と面接で説明をしてほしい。こちらは実務能力や人生に対する取り組み方などの判断がしやすいし、会社の求めているものとのミスマッチを防ぐことができる。
32歳よりも上の人は、社会人になり、すでに10年以上の月日が経つ。きっと悪い癖が身についている。これを直していくのにまた4、5年かかる。だから、雇うことはしない。
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