第3回:「オバマキャンペーン」をマーケティングの観点から分析する(3):日経ビジネスオンライン.
オバマキャンペーンって、まさにネット時代の選挙だったとさらに思う。
実際にネットでオプトインしていたが、SMSは体験できなかったので、貴重な情報が得られた。受信者が課金されるSMSでこんなことができるんだ…。
この記事から、知らなかったことをたくさん学べた。
ポイントのみを抜粋。
□2009年01月20日就任式、ワシントンのナショナルモールに推定180万人が集まる
□この日のSMS数は14億通以上、2008年11月4日、投票日は8億3000万通(ベリサイン調べ)
□2008年、米国で推定6000億通のSMSが発信(CTIA調べ)
最大のトラフィックは副大統領候補のバイデン氏を発表した時
オプトインでメールングリスト(ML)に登録した人たちに、パソコン向けeメールと
SMSを通じて発表。
MLに登録したサポーターは290万人という膨大な数となり、米国で最大のケータイのSMS
キャンペーン
常に持ち歩き、身につけているケータイというコミュニケーションツールを活用して、オバマ陣営は多くのサポーターと深いレベル
でエンゲージしている
□米国のケータイの契約者の人数を2億7000万人以上(人口の84%)
□オバマ陣営のケータイキャンペーンのデモ
http://www.iloopmobile.com/
キャンペーンサイトへ訪問 or
ケータイで直接コード入力(62262:OBAMAのスペル)
□オプトインのSMSを受け取るために登録する際には、郵便番号を入力する必要があり、オバマ陣営はサポーター一人ひとりの居住地を正確に把握
□米国ではSMSは送信のときだけではなく、受信の際にも契約者に課金されるので、サポーターが欲しいと思わない情報は送らないように情報を絞り、金額的な負担を感じないように慎重に考慮した頻度で送信
□オーセンティックでパーソナルな訴求:SMSには160文字以内という文字数制限があるので、内容はなるべくシンプルなもの。オバマ氏がサポーターと個人的にコミュニケーションしていると感じられるように心がけ
□高いROI(投下資本利益率)の実現と、大きなWOMを創出
SMSを使ったマーケティングは、1通送信するごとに携帯電話事業者に数セントし払うだけで実現可能。目新しいケータイキャンペーンというマーケティング手法を使ったために、さまざまなメディアで取り上げられ、キャンペーンに勢い
□ケータイを長期的な戦略として位置付けた:オバマ陣営は、ケータイコミュニケーションを、非常に“ターゲットされたマスメディア”
□「戦術ではなく長期的な戦略」と位置付けて、アクションを起こさせるためのツールとして、ほかのチャネルとうまく連動
□2008年12月30日に米ピュー・リサーチ・センターが発表した「Internet & American Life Project(PDFファイル)」の調査結果
コンタクトされる時の手法 | オバマ氏に投票 | マケイン氏に投票 | ポイントの差 |
郵送 | 38% | 29% | +9ポイント |
電話 | 17% | 12% | +5ポイント |
eメール | 34% | 20% | +14ポイント |
SMS | 11% | 3% | +8ポイント |
SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス) | 37% | 8% | +29ポイント |
どんな手法でも構わない | 46% | 33% | +13ポイント |
調査は2008年11月20日から12月4日の期間で2254人の成人を対象に実施
オバマサポーターの62%は、今後もほかの人たちに新政権の政策を支持するように薦めると回答
オバマサポーターの46%は今後、どんな手法でも構わないから新政権から直接コンタクトされることを望んでおり、新政権との直接的なつながりを強く求めています
オバマキャンペーンがサポーターと深くエンゲージしているかが、この数字に現われています
□2008年11月4日以降、政権移行期間限定のWebサイト Change.gov を解説
YouTubeなどで配信 参照:オバマリスニング
□「The White House Blog」というページでは、就任式の宣誓と大統領のスピーチの動画と全文がすぐに公開
□政府御用達のYouTube公式チャンネル
YouTubeのWhitehouse.govの公式チャンネルにリンク
□ホワイトハウスで「ブラックベリー」を持つことが可能となったオバマ大統領
「ホワイトハウス以外の人々と直接コミュニケーションするためにスマートフォンのブラックベリーは必要」と主張(ABCニュースのWebサイト)
ホワイトハウスでeメールを駆使して、ケータイを保持するのは、彼が初めて
オバマベリー」のセキュリティは強化され、大統領のメールアドレスにアクセス出来る人は非常に限られています
大柴ひさみさんの記事いいですね。
はやく書籍化のぞみます。