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2005年2月15日にPayPalの卒業生であるチャド・ハーリー、スティーブ・チェン、ジョード・カリムの3人がシリコンバレーのサンマテオ起こした会社 YouTube は翌年の2006年10月9日にGoogleに16億5000万ドル(1650億円)で買収された。
当時、NBCなど多方面から著作権侵害で訴訟騒ぎにさらされながらもしたたかに、削除し続けるという戦略で、生き残った。
1年8ヶ月なので、一ヶ月あたり82億5000万円。1日2億7500万円。時給にして3475万円、1分で58万円の価値だったわけだ(笑)
当時、筆者も膨大な金額の買収だと報じさせていただいたが、今を考えると、Googleの先見の目があったとしかいえない。
投資銀行のニードハム&カンパニーによると、ユーチューブの2013年の広告収入は25億ドル(約2500億円)に達したというからだ。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK23013_T20C13A5000000/
Googleがホールドしてから、早や7年。
全く利益ゼロの会社に16億5000万ドル(1650億円)、しかし、ディスプレイ広告のみで年間25億ドル(2500億円)なので、今後の有料放送やYouTubeネットワークなどの展開も楽しみだ。
海外では、米国ハリウッドのアニメ製作会社ドリームワークス・アニメーションは最近、ユーチューブの若者向けチャネル「オウサムネスTV」を3300万ドル(約33億円)で買収するという。
AwesomenessTV
http://www.youtube.com/awesomenesstv
日本でもスタジオ化が進み、クリーク・アンド・リバーなどもYouTubeチャネル向けのクリエイターの育成などに動き出している。
「マルチチャンネルネットワーク(MCN)」
https://onlinecreators.jp/
地上波、ケーブルテレビ、そしてYouTubeが第三のテレビと呼ばれることに違和感を感じなくなってきた。あとは、有料で、YouTubeの番組を24時間 編成する「リスト」というビジネスが誕生することだろう。
すると、HDの高画質の画像でテレビをつければ、あとは何もせず、見続けることができる。そして、気に入らないコンテンツには「いいね!」ではなく「二度といらない!」をクリックすればいいとか…(笑)
Google chromecast は確実にそこのマーケットを狙ったデバイスだからだ。
もしかすると、いや、確実に2014年のYouTubeの売上は、広告だけに依存せずに、40億ドル近く売り上げを伸ばすことだろう。
そして、言語の障壁はあれど、日本の動画コンテンツも世界へ羽ばたく時である。著作権や権利関係という前時代的なことにこだわるよりも、クール・ジャパンをいち早く放流し、世界に真価を問うたほうが賢いのではないだろうか?
<追記>調査会社フォレスター・リサーチのジェームズ・マッキヴェイ氏によれば、ユーチューブの視聴料は1チャンネル当たり1ドル99セント(約200円)程度になる見込みで、将来的には収益の1~2割を占める可能性があるという。
ユーチューブの視聴者は1カ月に10億人を超えるため、そのうちのほんの一部からでも視聴料を取ることができれば大きな収益につながる。その結果、さらに多くのコンテンツ会社がユーチューブに番組を提供することになる。
若い男性向けのアニメ番組とビデオゲームを専門に扱う「マシニマ」のように大勢の固定顧客がいるチャンネルなら、多数の有料視聴者を獲得することができるだろう。
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