ネスレは世界最大の食品コングロマリット。
なんといってもスイスの企業なのに、インスタントコーヒーの発明が大きかった。
しかし、企業が、どれだけ巨大になっても、コーヒー豆は産地が遠い。また、産地が豊かになり、人々に余裕が生まれるとインフレが起き、コーヒー豆の原価は上昇し続ける。
ネスレにとって、原価が安く、人々がアディクトで愛飲し続け、子供の時から親が与え続ける戦略商品として生み出したのが、麦芽飲料のMILO(マイロ)だ。
そう日本では『強い子のミロ』だ。
ココアのカカオ豆でもなく、コーヒー豆やでもない。麦だから大量に、安く仕入れられる。
栄養素も多く、スポーツ選手のキャラクターで何故か健康そうなイメージもある。
ミロではなく、マイロとして、スターバックスのようなカフェ以外では、当たり前のようにミロが提供されている。
マレーシアでは、マイロは、すでに国民的に小さな頃から、マイロ味にアディクトされている。砂糖の味しかしないんですけどね。
マイロの売上世界ナンバーワンはマレーシアだそうだ。
ネスレの歴史
ネスレの歴史は、アングロ・スイス煉乳会社がスイスでヨーロッパ初の煉乳生産工場を開業した
1866年に始まる。アンリ・ネスレは1867年に画期的な乳児用食品を開発し、1905年にはアングロ・スイスと合併。これが現在知られているネスレグループとなる。この時期には都市の発展が進み、鉄道や汽船の普及により物価が下がり、消費財の国際貿易が飛躍的に拡大する。
米国人のチャールズ&ジョージ・ページ兄弟がアングロ・スイス煉乳会社設立を支援。スイスで豊富に出回る新鮮なミルクを使用し、母国で得た知識からスイスのカムにヨーロッパ初の煉乳製造施設を設立。新鮮なミルクの代わりとして、安全で長期保存のきく製品であるとうたい、「ミルクメイド」ブランドのもと、ヨーロッパ工業都市へ製品の供給を開始する。
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