Comcastが、英SKYを買収発表
2009年、Comcastは、傘下にNBCユニバーサル(NBC、ユニバーサル・ピクチャーズ)(2009年にGEから買収)を持つ。
2015年,Comcastは、日本の『ユニバーサルスタジオジャパン』の株式会社ユー・エス・ジェイを買収
2018年、英Skyの買収発表 4.5兆円
□英有料放送局スカイの買い手を決める入札が22日に行われ、米メディア大手コムキャストが米同業の21世紀フォックスに競り勝った。フォックスは2016年12月にスカイの完全子会社化で合意したが、英当局の審査が長引いた末、経営権の獲得を逃す見通しになった。コムキャストは欧州に地盤を持つスカイを傘下に収め、メディア事業のグローバル化を進める。
□入札を主催した英国のM&A(合併・買収)自主規制機関が結果を発表した。コムキャストの応札額は1株あたり17.28ポンドで、同社によると全体の評価額は306億ポンド(約4兆5千億円)だ。
□メディア王ルパート・マードック氏が率いるフォックスは現在、スカイ株の39%を保有している。残る61%の取得による完全子会社をめざしたが、マードック氏のグループ企業によるメディア寡占を警戒した英当局が審査に着手。認可は下りたものの、その間にコムキャストもスカイの買収に名乗りを上げ、争奪戦に発展していた。□フォックスはコンテンツ事業の大半を米ウォルト・ディズニーに売却することで合意済みで、その中にはスカイ株も含まれる。コムキャストがスカイを買収する見通しとなったことで、フォックス・ディズニー陣営が持つスカイ株の扱いが焦点になる。
□米欧をまたいだ巨大メディア再編に26日、決着のメドが立った。米メディア大手21世紀フォックスは同日、米同業コムキャストに英有料放送局スカイ株39%を売却する意向を示した。これにより、コムキャストは欧州に2300万人の契約者を抱えるスカイを完全に手中に収め、欧州でも存在感を増している動画配信のネットフリックスに対抗する。
□フォックスは英当局が22日に実施したスカイ株の買い手を決める入札でコムキャストに敗れた。フォックスは2018年7月にコンテンツ事業の大半を米ウォルト・ディズニーに713億ドル(約8兆円)で売却することを決定。その中にはフォックス保有のスカイ株39%も含まれていたが、ディズニーは今回フォックスのスカイ株売却の決断を支持するとの声明を出した。
□業界推計ではネットフリックスの欧州での会員数は現在3500万人程度だが、23年には5700万人に届く見込み。
ComcastのUSJ買収の錬金術
□ゴールドマンサックスの評価額が7,500億円なのに、何故コムキャストが1,800億程度で51%の株を買えたのか?「USJには4,000億の借金があったから」
□まず目的会社(これを英語でSPCって言います)を立ち上げます。この新会社が銀行から4,000億円借り、コムキャストが1,800億を出資し、残りを既存の株主が入れます。こうすると4,000億円の借金を含めて7,600億の現金を持つ会社が出来ます
□この目的会社が7,600億でUSJを買収し、買収後に社名をUSJに変えるんです。これを金融業界では「脱皮」と呼びます。新会社がUSJを乗っ取るために銀行から借りた4,000億円は、新USJの運営会社が背負うことになるんです。この方法でコムキャストは実際のUSJの価値の半分の金額で、7,600億の会社の過半数の株を抑えることが出来た
□4,000億円の借金が元々USJにあった訳じゃなくて、買収劇の結果USJに新たに背負わされた借金
□この取引で誰が儲かったのかと言うと、この新たな借金は現在の株主達の利益となるんですね。つまりゴールドマンサックスです。彼らに言わせれば、リスクを取った当然の利益とも、USJを手離すに際してのコストと言うことも出来ます。ただ毎年数百億円の利益を生む現在のUSJの体力と信用力からみると、新たに背負う4,000億円の借金は、経営上全く問題ないようです。だからコムキャストはこの条件で新経営者になったんです。