スキー&スノーボード人口はこんなにも減ってしまっている。
『私をスキーに連れてって』のあの世界観ではもうない。
バブル期は、リフトを動かせば黙っていても客が来た。その成功体験が強烈だっただけに、スキー場経営に携わる人の多くがなかなか自分の方法を変えられなかった
…語るのは、おはBizキャスターの豊永博隆氏
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190325/k10011860291000.html
今回、ユニークな取材なのは、黒字のスキー場はなにをやっているかというリポートだった。
岐阜県郡上市にあるスキー場「高鷲スノーパーク/ダイナランド」
スキー場再生の仕掛け人、堀江政志 氏
スキー場の再生を手がける運営会社マックアースのマーケティング担当の取締役
□SNS映えする場所とメニュー
スキー場来場者の多くが若者、しかも女性というデータからSNS映えする場所をつくろうと今シーズンからテラスを設置
□SNSで売れ行きの山の前に情報発信
売れ行きが増加する山の少し前にフェイスブックなどでスキー場情報を発信
WEBで販売されるリフト券の時間ごとのグラフ
□ナイター客を確保せよ!
ナイター営業も、一般のスキー場では21時までのところ、異例の毎日23時まで
始めてみると、仕事終わりに滑りたいという社会人から大好評。
名古屋から車で1時間半という距離のため、早めに仕事を終えれば23時までなら十分滑ることができる
□キャッシュレスで購買行動分析
ICリフト券とキャッシュレス決済が1つになったサービスを導入しました。リフト券を購入した人の属性(男性か女性か)や、どんなものをいつ何点購入したのかが分かります。岐阜県内の「鷲ヶ岳スキー場」
□インバウンド客向けツアー
長野県の「斑尾高原スキー場」が力を入れているのが「ツリーラン」という林の中を滑るコースの設置です。大自然のなかを滑るのが好きな欧米のスキー・スノボ客。
□将来のための投資 19才だけが得するマーケティング
19歳のリフト券をそのシーズンは無料にするという「雪マジ!19」とういプロジェクト。
なぜ19歳なのか。小学生のとき両親に連れられてスキー・スノボを体験した人が、高校卒業後、友人たちと楽しさを味わうと、その後リピーターになってくれるだろうとの読みからです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190325/k10011860291000.html?utm_int=all_side_ranking-access_005
19才無料というのは、少子化時代の若者限定で、生涯にわたって、もどってきてくれるという施策として、いろいろと活用できそうだ。