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A9.comが教えてくれたこと

アマゾンの100%子会社である、「a9.com」の動きが目を離せなくなってきている。
http://www.a9.com/

最初は、米amazon社のAPIを活用した検索で、amazonの書籍やCDなどへのトラフィックを生むための「すこしばかり奇を狙った」検索エンジンと考えていた。…が、どうやらそうではないらしい。

アマゾンの100%子会社である、「a9.com」の動きが目を離せなくなってきている。
http://www.a9.com/

最初は、米amazon社のAPIを活用した検索で、amazonの書籍やCDなどへのトラフィックを生むための「すこしばかり奇を狙った」検索エンジンと考えていた。…が、どうやらそうではないらしい。

米amazon.com では基本的に左パートに、a9.comのサーチが搭載されることによって、少なくとも、米amazon.comサイトの外側へトラフィックを流出させてしまっている。いやおそらくamazonサイトからは逃げることができてしまう。なぜだろうか?

たとえば、amazonサイトで、ショッピングを楽しんでいる途中に、何か調べる必要があった時に、普通はamazon内ではなく、外のサイトを調べるために「google」などの外部のサーチエンジンを利用することとなる。
すると、googleで調べていくうちに、どんどん外部サイトを列挙していき、amazonとはまったく無縁のサイトをナビゲーションしてしまうことになってしまう。

しかし、amazonが、A9.comをサイト内に「サーチ」を提供させることによって、amazonに関係したり、Amazonで購入できうるサイトの情報を含めて提供できることとなっている。

A9.comでは、「Web」「Books」「images」「Movies」「Reference」「Yellow Pages」「Historys」「Bookmarks」「Diary」そして、「Yellow pages」が提供されている。

Googleでこれらを検索されてしまうと、その調べている「ワード」に対して、ダイレクトに関連が高いと思われるサイト、もしくは「Ad sense」によって、「検索ワード直結サイト」にナビゲーションされるが、A9.comであれば、ショッピングサイトやショッピングの際に参考となるサイトを独自の縦割型のジャンルごとのインタフェースによって、いつでも、ショッピングの体制に戻れるようなナビゲーションがなされているような構成になっている。

純粋に、調べものをするのではなく、購買を前提とした検索であれば、画像や映画のデータベース、リファレンスがわかればいいのである。A9.comはそれらのショッピングについての補完情報のみを検索できるところが、amazonサイトとの連携の狙いであろう。

最近になって「Yellow pages」が搭載された。これはかなりユニークだ!

地図情報サイトの「Mapquest」のデータが活用されているだけでも、かなり便利なのだが、今回は、さらに店舗ファサード写真もアップされはじめた。それだけではない、その近隣の写真まで公開されているのだ。

CNETによると
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000047715,20080333,00.htm?tag=nl
すでに、「A9は屋根の上にデジタルビデオカメラをくくりつけた数台のバンを使って、街頭の様子を撮影し、(中略)10大都市圏をまわり、およそ100万店舗分の写真を撮影したという」とある。

A9.comによる解説。
http://a9.com/-/company/YellowPages.jsp

これはすごい試みであると同時に、本当に普及したとするとすごいことになりそうだ。現在のものでも、実際の店舗のまわりをブラウザベースでブラブラと散歩することまでができるようになっているが、まだまだ網羅されているとは、なかなかいい難い。

a9.comもGoogle同様にAd senseという広告を掲載しているので、広告ビジネスとしても「網羅」されたとすると、これは魅力的であろう。検索したご近所をぐるぐるまわる間に広告がピックアップされるということになるからだ。

http://a9.com/coffee

を見てみると、確かに撮影された近所の画像も同時に確認することができる。しかしだ。問題もあるだろう。近所で犬を散歩している人の顔やポストに投函している人まで認識できる。この人たちの肖像権などは、あの人権でうるさい米国で果たして問題がなかったのだろうか?

さらに自分の居住地区のzipコード(郵便番号)を打ち込んでみよう。
サンフランシスコでは、ZIPコードは、94107 サンノゼは95113だ。

サイト上で、米国の都市をいろいろと散策できるのは楽しい試みだ。特に観光地であれば、いろんな使用が想定されるだろう。
「YellowPages」では、映画館のコンプレックスに、映画以外にどんな設備があるのかなども検索できる。実際に「検索しているコト」以外の情報も視覚的に見ることができるわけだ。もちろん、映画の上映時間もわかるので、何をして過ごそうかなどというアイデアも沸いてくる。

この「YellowPages」などは、東京の六本木エリアや、ショッピングモールだけでも日本でカバーできると楽しいことになりそうだ。

検索が、ドンピシャなものを検索するだけでなく、関連する、近隣する情報をも表示することによって、ついで買いの商機を失わせないということも重要である。

高度なデータマイニングを高めるGoogleとAmazonではあるが、アプローチの手法は、広告モデルと物販モデルとの立ち位置とでは、温度差があるようだ。