アコムのクレジットカードで、一回払いという摩訶不思議なコマーシャルを見た。
気になってサイトを見てみる。
消費者金融もいつしか、大手銀行の完全傘下
あれだけ過払い金の請求の弁護士がCMを出す時代なのに…。むしり取られる人が絶えなくなりそうだ。
永作博美さんも、このCMに利用されるのやめてほしいものだ…。
https://www.youtube.com/watch?v=GfeDIJZC9Yw
http://www.acom.co.jp/p/cre/index.html
アコムのクレジットで、買い物すれば、するほど、 実質年率14.6%、 のリボルビング払いに突入されるという仕組みになっている。
クレジットカードの買い物で、誰が何の為に、利息を取られないといけないのかがまったく意味がわからない。
このような仕組でも、カードを即日発行につられて作ってしまう感覚が怖い。
中学校くらいから、クレジットカードの利益の仕組みや、消費者金融を社会の教科で教えるか、「道徳」の時間で大銀行の傘下の企業がやるビジネスかも議論する必要があるだろう。
ちなみに、アコムクレジットカードを 3秒診断してみた
54才で独身、4ヶ所で1000万の借金のある人は…。普通、こんな人にカネは貸せない。
お!それでも断らずに電話をかけさせるという。
その後、どう判断するのか電話をかけてみたが、あいにく、混み合っているということでつながらなかった…と思ったら、…ようやく、つながった。
アコムのクレジットカード審査
クレジットカードの判断は、年収の1/3以上の消費者金融での借金がないことが法律で義務付けられており、それを満たしている場合にはクレジットカードの発行が可能であるということ。
ただ、アコムのクレジットカードの場合は、銀行からの自動引き落としという従来のクレジットカードとは違い、コンビニなどのATM端末から、20日の締め日から翌月の6日間までにアコムに個々に返済すれば、手数料がかからないというモデルだ。そして、7日以降となると利息が発生するというちょっと変わったクレジットカードである。
むしろ、サラ金ではカネを借りるが、アコムのクレジットカードはカネを借りずに商品の代金分を借りるという発想に近い。
基本的にはリボルビング支払いであり、銀行引き落としの場合は、一回あたり¥3000までしか引き落としができないという。えー!!それってリボルビングにしたら、10万円の買い物をしたら、3年近くの返済期間がかかる…しかも初回だと年利16.4% !!!!
聞けば、聞くほど、普通のクレジットカードにすれば、こんな面倒なことにならないのに…。
そうだ、普通のクレジットの審査がとおらないから、こんな不利益なクレジットカードを作ってしまう人がいる。それは、不幸の連鎖にしかならないと思う。
これは、「不幸のカード」、いや「無知のカード」といっても言い過ぎではないかもしれない。
クレジットカードの定義は…
一般社団法人 日本クレジット協会
クレジットカードは消費者の信用に基づいて発行されるカードで、消費者はこのクレジットカードを使って、一定の条件(有効期限や利用可能枠の範囲での利用や会員規約の遵守等)で、クレジットのシステム(代金後払いでの商品を購入したり、サービスの提供を受ける)を利用することができます。
http://www.j-credit.or.jp/customer/basis/whats.html
この定義からすると、アコムのクレジットカードもクレジットカードである。
しかし、誰が何の為に、このリボ標準のクレジットカードを使うのか?
「計画的にリボルビング払い…」って、ちっとも「計画的な人」の選択ではない。
消費者保護の観点から、リボルビング払いを推奨したり、まぎらわしくリボ払いにさせようとする風潮は、そろそろ規制を期待したいところである。
リボでラクラクだけで、いつまでも支払いが終わらない地獄がやってくる。リボでラクラク地獄のはじまりだ。
日本クレジット協会も、「月々の支払いを一定にすることができて、家計が管理しやすい利点があります。
最近、リボ払いの利便性に注目が集まり、その利用が広がっています。」という公然と記している。
注目しているのは誰で、利用が広がっているという客観的なデータはどこにあるのだろうか?
「リボルビング払い」という消費を我慢できない人の最後の最後の手段をここまで推薦する事業会社の、社会に対する責任意識はどこにあるのだろうか?
監督官庁の金融庁も、「リボルビングでラクラク支払い」という文言についてなんとも思わないのだろうか?
せめて、「リボルビングで一瞬、ラクラク支払い」とかにする必要があると思う。