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ほんの15年前まで、「在庫を持たない本屋(1995)」として登場した、Amazonは、今や巨大の在庫と年間契約型の配送ネットワークとCtoCと食料品まで届けるようになった。
誰もAmazonを「本屋さん」とは誰も思わなくなっている。
百貨店であり、スーパーであり、アソシエイトとしてのクライアントでもある。
そのAmazonが、Android向けのアプリストアをオープンするという噂がある。
Androidというオープンなマーケットに対して、Amazonがある意味、キュレーションを行ってくれる可能性を感じる。
レコメンデーションや嗜好でアプリを選択できるのは理想的だろう…。
AppleのApp storeは、単なるランキングでしかない。
売るための努力は、一切何もなされていないといってもいいだろう。
「このアプリを購入した人は、このようなアプリを購入しています」というレコメンデーションも一切ない。独占市場にあぐらをかいたままなのだ。
アプリの解説も数行の説明と、3枚程度の写真でしか判断できない。
YouTubeでタイトル名を打ち込み、使用者の解説を探したり、他のサイトで評価情報を得なければならない。
Amazonのアプリストアの登場は、愛すべき、最強の怠け者のApple App Storeを大いに刺激してくれることになるだろう。
いい加減に、Appleは目を醒ますべきだ!
* 「アプリ1本につき、購入価格の70%または購入日における表示価格の20%のいずれか高い方と同額のロイヤリティーを当社が支払う。」(70/30は標準的、この20/80分配は少々奇妙で混乱を招く)
* 表示価格を設定することで、アプリを他の「類似サービス」で安く売れないようにしていると思われる ― おそらく他のアプリストアのこと。
* 私の理解が正しければ、「類似サービス」には来たるべきChromeウェブストアも含まれると思われる
* 同プログラムのデベロッパーになるためには、$99の料金がかかる(AppleのiOSデベロッパープログラムと同様)
* アプリを他のプラットホームでも提供している場合、どこかでアップデートした時にはAmazonのストアでも同時にアップデートしなくてはならない(これには文句を言うデベロッパーが多いだろう)。
* アプリにはAmazon DRMを組み込む必要がある ― 即ちAmazonが承認したデバイスでのみ動作する(当然)。
* Amazonはどのアプリもどんな理由でも削除できる(当然)
* アプリはamazon.comにも表示される場合がある(これはAmazon次第)
* 無料アプリの提供が可能
* このアプリストアは米国のみ(少なくとも今は)
* 次の部分も興味深い:「
当社は、このプログラムの内容、運用方法の決定、および当社がアプリを販売する際の価格その他条件の設定ついて、独自の決定権を有する。」
今のところ詳しいことはこれまで。このストアがどの程度オープンになるのかクローズドなのかよくわかっていない。もう一つ、このストア(およびアプリ)がどのAndroidデバイスに対応するのかも明確になっていない。必ず続報があるはずだ。