814 Views

「ハンバーガー計画のANAは甘い?」

2000年01月17日(月)    第582号 日刊!関西インターネットプレス

西武の松坂投手の広告解禁によって、さまざまな広告スポットが見
られるようになりました。中でも全日空ANAの「ハンバーガー計画」
編はよくできたCFだと一瞬、思いました。

飛行機もののパニック映画の雰囲気で…

「お客様の中で、昨年新人賞をとられた方はいらっしゃいません
か?」
「はい…」
「お客さまの中で、150kmの速球を投げられる方はいらっしゃいませ
んか?」
「はい、調子がよければ…」
「お客さまの中で、ハンバーガーを3つ以上食べることができる方
はいらっしゃいませんか?」
「はい…」

松阪投手の起用は、とても冴えています。しかしこのCFの目的
は、てっきり、西武と全日空の提携か、もしくは、マクドナルドと
全日空との提携かと思いました。

また、意味深な「ハンバーガー計画」「ANAは若い」に…。これから
どんなキャンペーンが起きるのかとっても期待していましたが、ど
うやらイメージアップだけのキャンペーンのようです。

ANAに乗ると、「ビッグマック」が食べられる訳でもなく、西武の
オープン戦のチケットが当たるわけでもないのです。ただ、単に
「ヒコーキをカジュアルにもっと楽な乗り物に変換する」ことが目
的だったようです。

ANA’S ハンバーガー計画
http://svc.ana.co.jp/matsu/m_2.html

ちょっと、これにはがっかりしました。あのイメージで若い
ボクたち(^^)が、ANAが若い!と思って利用するかといえば…大いに
疑問です。+1000円でシートが広くなったり、専用の液晶がつくより
も、機内で安定航空後は、携帯電話が自由に使える、またはそれだ
けのパケットを用意する(米国ではGTEがサービス中です)、パソコ
ンの電源が搭載で自由に機内で電源が供給される。喫煙席がある。
希望者には、ハンバーガーが食べられる(^^)。スターバックスコー
ヒーがある。SKY PerfecTVのチャンネルがすべて見られる。最新の
雑誌やマンガがすべてある。搭乗チケットの半券で映画が半額にな
る…などなどのサービスがあれば、きっとハンバーガー計画は成功
するのでしょうが、今のままで、「ANAは若い!」と自画自賛されて
も、「ANAは甘い!」と言わざるをえません。

また、これと同じ路線を歩んでいるのが、ローソンのCFです。小錦
さんが、がんばっても街角の店内の雰囲気は以前と変らず…。

カルロス・ゴーンさんが来る前の日産もこんな感じで、CFも「もっ
と日産になる…」なんていっていましたから、自動車業界同様、ANA
もスターアライアンスの一員に買われてしまうなんて事になってしま
うのでしょうか…。また、ユナイテッド航空のように社員持ち株会社
となり、いっそ社員が大株主となって運営するような会社の選択もい
いのではないでしょうか?

ユナイテッド航空のアナウンスは、すごいです。「我が社の大株主
の代表があなたさまの質問をこれから承ります」とコメントします
からね(^^)。なんだか、顧客側は、すごくもてなされているような
感じがします。また、社員も大株主としての代表ですから、しっか
りする人とエラそうになる人との2手にわかれるかもしれません
が、しかし、奉行人の一人と思うよりは、いいサービスができると
思います。

また、逆に新幹線のCFは秀逸です。スキーにいくのに、車にいっ
て、小便を我慢し過ぎて、「どうしてこんなに我慢するんです
か!」と病院にかつぎこまれ、しかられるバージョンがありまし
た。車が雪道で動かなくなったり、誰もが経験するような事象が登
場すると、「やっぱ新幹線かなあ…」って思ってしまいます。

また、情報雑誌系では、「カーセンサー」の優香ちゃんの「じゃ
ん、じゃん、まあね〜」というCFと、何の本かわからないけど、く
れよんしんちゃんの表誌の「ちんたいばぁ〜ん」は、印象に残りま
す。神田うの嬢と梅宮アンナ嬢のCFの方は、今ひとつ現実感がとも
なわないので記憶に残りにくいのです。

「ハンバーガー計画」のCFは、これだけ記憶に残っているのですか
ら、テレビのコマーシャルとしては成功かもしれません。しかし、
同じだけの経費をインターネットで行ったとしたら、もっとよかっ
たかもしれませんね。

i-modeで乗りたい便を選び、ちらっと見せるだけで搭乗券になった
りする時代は、年内にも登場しそうですね。新幹線もそうやって予
約ができたり、TAXIも近くにいる空車が携帯電話を押すだけでやっ
てくるとか、今後はいろんな事が可能になる年でしょう。

コマーシャルの世界で、今度はどんなインターネット上のサービスが
表現されるかとても楽しみです。

米IBM社のCFはとても秀逸です。

ある男がスーパーでガンガンと盗みまくる。そしてレジを通らずに
表に出ようとする。
ガードマンが呼び止め、あわやという瞬間に、ニッコリ「領収証で
す」とさしだします。
ECでの買い物がイメージ化されたCFでした。

浜崎あゆみのライコスや、ジンロの「それは楽しいお酒」と間違え
るようなYahooのコマーシャルだけではなく、もう少し、その世界
感を感じられ伝えられるようなCFを作ってほしいと感じました。