英Apple Corpsのビートルズ露出戦略
The Beatles offcial club http://www.thebeatles.com
が、ついにYouTubeやMyspace.comで映像をアップロード展開をはじめた。
Beatlesといえば、ディズニーに並んで、保守的で著作権管理にナーバスなところ。そんなApple corps&EMIがついに、現在の「ネット上でのMTVチャンネル化」するYouTubeに登場。
12月15日に発刊した「YouTube革命~テレビ業界を震撼させる「動画共有」ビジネスのゆくえ~(ソフトバンク新書)」で、今後の音楽業界の再編時代を予言したつもりであったが、大御所である「ザ・ビートルズ」がこんなに早く名乗りをあげるとは…まさにYouTube革命進行中である。
インターネットや携帯の登場、そしてiPodに代表される音楽プレイヤーの登場で、従来のラジオやMTVや音楽番組でプロモーションしていればよかった時代から大きな変化が音楽業界に起きている。
1日の24時間は同じで、たくさんのメディアが登場し、一方通行で不自由なマスメディアから、自分の好きなときに、検索して視聴するコンテンツが増えてきているのだから、ユーザーがネットメディアにシフトするのは当然のことだろう。
さらにYouTubeのように、ソースコードを自分のブログに貼り付けることが可能になったことによって、新たな自分のメディアやCGM(消費者作成メディア)としての可能性が登場している。
中途半端な評論家やプロよりも、愛情を持ってアーティストと接しているユーザーが、アフリエイトもかねて紹介しはじめた現在、広告・宣伝ぬきで、本音で語られるメディアに、耳を傾けるのは当然の傾向だろう。
このYouTubeへの露出がこれからどのように音楽業界に影響をあたえていくのか、今から非常に楽しみである。
個人的には今回のビートルズのリミックス版のように、音の素材のリミックス権を販売してもらいたいものだ。年間使用料で毎年回収できるようなビジネスモデルも成立するはずだ。すると、現在のような、セコイ音源の切り売りのようなことをせずに、アビーロードにある音源そのものにアクセスし、マッシュアップされたビートルズの楽曲をリミックス作品としてアップロードさせ、新たなビートルズのコミュニティビジネスを創造させるのだ。
すると音楽もCDやダウンロードだけではなく、映画のように、映画館、DVD、レンタル、テレビ、CATV、ダウンロードといった一粒で幾度もおいしいビジネスに変化することが可能だろう。
業界は、著作権という見えない縛りで自分たちの首を締めつけている現状に一日でも早く気が付かなければならない。
YouTube
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MySpace.com
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