イスラム国72時間への回答、安倍晋三首相は杉原千畝の話をする必要はまったくなかった

安倍晋三首相がイスラエルで、日本人人質に対しての会見を行った。
http://www.sankei.com/politics/news/150120/plt1501200054-n1.html
いくら会見の場が、イスラエルであったとしても、なぜ、ユダヤ人を救った杉原千畝の話を今さらながら、わざわざしたのだろうか?
ホロコースト博物館を見て感傷的になってしまったからだろうか?
イスラエルだったから日本人のアピールもしたくなる…。
あそこにいくと、日本人は杉原千畝をついつい誇りたくなってしまう。

しかし、日本国の首相であり、人質の命が72時間と恐喝されている名指しの当事者の立ち場で語るコンテクストではなかった…。

しかも、杉原千畝は第二次世界大戦の70年前のナチスドイツからユダヤ人を救った人だ。
約2,000年も前の話をしているイスラム国とは何の関係もない話だ。

人道支援としての資金援助の意味あいが、大きく変わってしまった。

そして、もうひとつ、当時の外務省の判断を待たず独自の判断でユダヤ人にビザを支給した反政府行為を、時の首相が認めるということでもある。これは政府の命令系統に従わない人を認めるというポジショントークとしてはおかしすぎる。

イスラム国は、ユダヤ社会からイスラムをとりもどそうとしているのだ。ユダヤを救ったエピソードをなぜしたのだろうか?これは、イスラム国側からは、イスラエルの豪腕ネタニアフ首相と共にテロには屈しない、日本はユダヤ人の味方なんだという強すぎるメッセージを送ってしまった。

つまり、安倍総理は国民の審判も閣議もなく、勝手にイスラム国に対して、ユダヤと共に断固屈しないと宣言したのも同じであった。日本は中立な立場で、テロに屈しないというべきであった。

安倍首相は「(パレスチナ側との)暴力と不信の連鎖を懸念している。イスラエルも対立がエスカレートするような言動は控えてほしい」と指摘。一方、20日から訪問するパレスチナ側にも、和平に資さない動きを控えるよう求める考えを示した。
http://www.asahi.com/articles/ASH1M33X7H1MUTFK002.html?iref=reca

そう!この立場を日本は世界的に貫くべきなのだ…。

 

ユダヤ人を救った杉原千畝物語 日本人版の「シンドラーのリスト」

https://www.youtube.com/watch?v=h0lizzqOxuI
シンドラーのリスト スティーブン・スピルバーグ監督はユダヤ系アメリカ人

【1月20日 AFP】(写真追加)イスラム教スンニ派(Sunni)の過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」が、72時間以内に2億ドル(約236億円)の身代金を支払わなければ日本人の人質2人を殺害すると脅迫する動画が20日、イスラム過激派系のウェブサイトで公開された。

 動画では、黒づくめの服を着て刃物を持った戦闘員1人が、オレンジ色の服を着た人質2人の間に立ち、カメラに向かって「お前たちの市民の命を救うために2億ドルを支払うという賢い判断を下すよう、政府に圧力をかけるための72時間の猶予を与える」と英語で話しかけている。

 戦闘員はまた、身代金の要求は、安倍晋三(Shinzo Abe)首相が現在行っている中東歴訪で表明した対イスラム国作戦への非軍事支援に対する埋め合わせだと主張している。

 人質のうち1人は、昨年8月に公開された動画の中でユカワ・ハルナ(Haruna Yukawa)と名乗り、誘拐犯らによって荒っぽい尋問を受けていた人物だった。

 もう1人はフリージャーナリストの後藤健二(Kenji Goto)さん。1996年に東京で映像通信会社インデペンデント・プレス(Independent Press)を設立し、中東などの地域で撮影したドキュメンタリー映像を、NHKを含む日本のテレビ局に提供していた。

http://www.afpbb.com/articles/-/3037091

人質の後藤健二さん
http://www.huffingtonpost.jp/2015/01/20/who-is-goto-kenji_n_6505508.html

人質の湯川遥菜さん ブログ
http://ameblo.jp/yoshiko-kawashima/entry-11897703222.html