474 Views

“テレビCM崩壊”後の”CG-CM”

このコラムは、ライブドアPJに掲載されました
「「テレビCM崩壊」後の「CG-CM」とは?(上)」http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2493669/detail
「「テレビCM崩壊」後の「CG-CM」とは?(下)」
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2493730/detail

織田浩一監修の「テレビCM崩壊」翔泳社が売れている。
http://adinnovator.com/
約2ヶ月で3万5000部。いやむしろ第1章が無料でダウンロードできることの方が快挙であり、もうすぐ6万ダウンロードに達しようとしている。第一章が50P分、全ページ270Pなので19%が読めるのだ。

一冊、1600円の本の19%が無料で読めるので約300円相当の本が読めたことになる。CD楽曲がアルバムではなく曲単位で購入できることによって、アルバムでは購入しなくなったが、書籍は第一章を読めば結局、欲しくなってしまうのだ。うまいプロモーションだ。全部アップロードしてもサイトで読みきる人は少なく、やはり売り上げは上がるとボクは思う。

先週の金曜日「BlogTV(MXテレビ毎週金曜日22:00)」で織田さんご本人にスタジオにきていただいた。
http://trj.weblogs.jp/blogtv/2006/09/ad_innovator__2cb9.html
番組終了後には「コンシューマー・ジェネレーテッド・コマーシャル(CG-CM)」について話をさせていただいた。
この番組は、テレビ局、制作会社、スポンサー、出演者がすべてネットへの掲載を承諾しているので、YouTubeなどへの投稿番組サイトへ投稿できる。
MXテレビがカバーしていない視聴者にも視聴していただけるし、いつでもクリックさえすれば公式サイトから視聴できるテレビの新しい姿である。
http://trj.weblogs.jp/blogtv/

広告の世界に、大きな変化がおき始めている。
コマーシャルは今からたったの18ヶ月前まではテレビのためだけのものであった。YouTubeというアメリカの会社ができる前はだ…。

しかしこれからは数年後、コマーシャルはYouTubeやそれらに関連するネットに流すものという考えに変わってしまってもまったく不思議ではない。
それは、企業がコマーシャルというコンテンツを提供することにより、コンシューマーが自由にそのコマーシャルを体験したり、改変したりすることがすでにブームとしておきはじめているからだ。さらに、そのYouTubeの潮流は時差もなく、日本で再生されている。日本のCMのパロディが流れ始めるのも時間の問題だ。
それらが「コンシューマー・ジェネレーテッド・コマーシャル(CG-CM)である。

まずは、ソニーのBraviaだ。
映像のインパクトが大きいだけ、CMの予告編も期待でき、さらにTributeによるCG-CMが魅力を増す。

パロディ映像からCMの予告編まで登場し世界観をを見せる。
「Bouncing Balls」
http://www.youtube.com/watch?v=oP5J4W5GQ3w&eurl=
「予告編」
http://www.youtube.com/watch?v=0oQA1rgnYDU
「メイキング編」
http://www.youtube.com/watch?v=KYnsDvJlG8A
トリビュート編 逃げ惑う人々
http://www.youtube.com/watch?v=S6fnWaUTCSo
トリビュート編 これは一緒に作ったんでしょ?
http://www.youtube.com/watch?v=J9piCGAGRzk&eurl=
トリビュート編 これはやってみたくなります
Tribute to the Sony Bravia Bouncing Balls advert
http://www.youtube.com/watch?v=E4R8r4gl6WU
トリビュート編 自宅編
Sony Advert Tribute
http://www.youtube.com/watch?v=OWjZrIcnnOA

Braviaは薄型テレビなのでこのCG-CMを見て購入にまではいたらないが、それが、ダイエットコークやメントスのような消費財ならどうだろうか?
この映像を見て欲しい

「The DietCoke & Mentos Experiments」
Experiment#4
2リットルダイエットコーク&4粒メントスの場合
合計101本の2リットルダイエットコーク
523粒のメントスを使用した実験結果
http://one.revver.com/browse/Most+Watched#_show_video_27335
02:57 3,402415ビュー(2006.09.24)

映像プロモーションを手がけたRevverのサイト
「The DietCoke & Mentos Experiments」
http://www.youtube.com/watch?v=0qw7ByxX0X8

Experiment#6
チューブを通してメントスを入れた場合の失敗事例
http://one.revver.com/browse/Most+Watched#_show_video_28106

Experiment#13A
5粒メントス 2リットルコーク
http://one.revver.com/browse/Most+Watched#_show_video_27639

コーラだけでなく、こんなパロディ映像も続く…。

Pepsi Girl
http://one.revver.com/browse/Most+Watched#_show_video_31264
243,138ビュー

さらに、こんなロケットが登場することに、「メントスダイエットコークロケット」
How to make a "COKE ROCKET"
http://one.revver.com/browse/Most+Watched#_show_video_33071
146,218 ビュー

ダイエットコークとペプシコーラとA&Wとメントス13粒
http://www.yourdailymedia.com/media/1129615573

この映像をもとにいろんな人がこのバカげた無駄な飽食な使い方に熱狂している。一度くらいはやってみたくなるから不思議だ。

「Diet coke」と「mentos」でYouTubeで検索するとすでに4000本以上の映像がアップされている。100人に一人がこの映像をアップしていると仮定すると、40万人以上の人がこの実験を認知している。そして、いつかは自分がやってみたいと思い10人の人を集めて実験をしたとすると400万本の2リットルのダイエットペプシと400万個のメントスの売れ行きが予測できる。

メントスの製造元では年間におよそ2000万ドル(22億円)の広告費をかけているが、今回の大ブームで1000万ドル(110億円)分の宣伝効果があったとみなしているらしい。

また、ファイヤーフォックスブラウザには
CG-CM専門サイトが作られている。
http://www.firefoxflicks.com/flicks/
こちらではプロが作った作品や自社で作った作品を、広告メディアでなく自社サイトで展開している。すると、youtubeにはそれにトリビュートした作品が作られるというスキームが形成されはじめている。

joyride編
http://www.youtube.com/watch?v=AzA5trpcGUk
ライフスタイル編
Daredevil
http://www.firefoxflicks.com/flick/id=19326
シャラップ編
"Wheee!"
http://www.firefoxflicks.com/flick/index.php?id=19542
Fox Fever
ファイヤーフォックスバトル編
"Fox Fever"
http://www.firefoxflicks.com/flick/?id=21146
ファイヤーフォックスロゴ編
http://youtube.com/watch?v=l_KXhf1BI-k
window編
http://www.youtube.com/watch?v=uzS4RS26w3M

Freedom of expression編
http://www.youtube.com/watch?v=KzPJHxAf9vk
少し説明が過剰ですが、つくりやすさからいうとこのパターンで製品コマーシャルは作れそう。

The Briefcase Syndicate編
http://www.youtube.com/watch?v=qX6-YCO1f8Q

The Road to Firefox2
http://www.firefoxflicks.com/web-diaries/

さて、ここで考えていただきたい。企業がCG-CMのために、エキストラに支払った金額は、いくらであろうか?限りなくゼロに近いはずだ。

企業はユニークなCMを制作してそれを流通させ、音楽やトリビュート作品に関する訴訟や取り下げをしないというオープンソース的な発想で展開すれば、バイラル力によって商品やサービスを紹介するメディアはYouTubeなどのメディアを使って自ら自己増幅していくのである。

また、YouTubeにトリビュートされるCG-CMビデオが多ければ多いほど、そのCMが愛されている証拠といっても過言ではないだろう。