2020年東京オリンピックは辞退すべきタイミング?

ここまでケチのつくオリンピックも、過去にないのではないだろうか?

東京オリンピック・パラリンピックのエンブレムは、組織委員会がデザインコンテストで複数の受賞歴のある個人を対象に募集し、審査の結果、104の作品から選ばれ、去年11月に内定しました。
組織委員会は、各国の商標を確認してIOC=国際オリンピック委員会の承認を得ているので問題はないとの見解を示しました。IOC=国際オリンピック委員会と情報交換しながら確認したうえで、国際商標登録を申請し、今月24日、発表しました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150730/k10010171901000.html

このエンブレムの審査も東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の責任だ。
https://tokyo2020.jp/jp/organising-committee/officers/index.html

エンブレムの問題は、新国立競技場ほどの問題ではない。しかし、新国立よりもずさんな計画が露見されてきたのだ。

東京都が負担する競技場の建設・整備費だけでも1538億円→4584億円

新国立だけじゃない!税金湯水の「東京五輪」バレー、水泳競技場も建設費2倍
http://www.j-cast.com/tv/2015/07/29241393.html?p=all

「海の森水上競技場」(東京・江東区)ボートコース
69億円→1038億円

「オリンピックアクアティクスセンター」水泳競技場
321億円→683億円

「有明アリーナ」バレーボール競技場
176億円→404億円

都は海の森水上競技場のレイアウトを変更して1038億円を491億円に圧縮したほか、セーリング会場「若洲オリンピックマリーナ」(414億円)、バトミントン、バスケットボール会場「夢の島ユース・プラザ・アリーナ」(880億円)の建設を中止して既存の施設を活用することにした。それでも当初より1000億円近い増額。

東京都は、オリンピック予算管理課を早急に作るべきだ

なぜ、このような杜撰な予算が動いて執行されてしまうのだろうか?

2020年東京オリンピックへの暴走としか思えない。とりあえずの景気に便乗して、その後のことを顧みない建設バブルと近似していないか?。それが民間企業ではなく、オリンピック組織委員会ぐるみでおこなわれている癒着の構造ではないだろうか?

一番の節税方法は、2020年の東京オリンピックを返上する方法だ。選手には申し訳ないが、アウェーのオリンピックであっても参加できる。1980年の政治的理由でボイコットしたモスクワオリンピックのとでは意味が違う。

しかし、最大の問題はすでに出来レースで、発注関連が進んでいることだ。そう、建築ラッシュで発注する計画の時点で、建築側は雇用に走る。雇用が一極集中するからさらに建築費が高騰し、さらにコストがかかる予算を見直し、建築費はマッチポンプ式で高騰していくのだ。

1996年世界博覧会は中止をするために610億円かかった…

2020年東京オリンピックを今からやめた場合はどれだけのデメリットがあるだろうか?
大会予算は3000〜4000億円。

しかし、1996年、東京台場の、青島幸男知事時代の世界年博覧会の中止は、結果として、お台場の発展を遅らせることになってしまった。
約830億円の予算を削減するために、610億円を使ったのだ。途中で辞めるにも本開催の73%のコストが発生した。しかし、1995年の阪神大震災の翌年の世界博覧会が順調に開催できたかは疑問だ。しかし、成功しても失敗しても、開催しなくても現在のお台場は残っている。
東京オリンピックも同様なのだ。

おそらく、今、2020年のオリンピックを中止するのは莫大な契約違反が発生してしまう。むしろ、当初の計画どおりとまではいかないが、予算が上昇していく様を国民、いや都民にみえるようにすべきである。

国立競技場は国とのしがらみがあるが、都の施設は都で完全に管理できるはずだ。
桝添知事の本当のチカラの見せ所だ。

そろそろ、オリンピックにかこつけて、お金を動かすチカラもすでに、世界になくなってきている。
本日、2022年の冬季オリンピックの開催地が決まる…。

【関連情報】
細川護煕氏「オリンピックは辞退するべきだった」 都知事選、各候補者の五輪政策とは
http://www.huffingtonpost.jp/2014/01/17/hosokawa-anti-tokyo-olympic_n_4621112.html

2020年東京オリンピックに向けた東京都の資金調達への道
http://www.nicmr.com/nicmr/report/repo/2013/2013aut13.pdf

五輪消滅危機!?冬季立候補地が続々辞退…夏季にも影響か
http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2014/06/02/kiji/K20140602008281950.html

2022年冬季五輪 中国、最終プレゼンに習近平氏は出席せず? IOC総会
http://www.sankei.com/world/news/150729/wor1507290036-n1.html