❏歯医者さんハック術
相当に難しい技術が必要でない、メンテナンス程度の治療であれば、暇で予約の取りやすい歯科医でも大丈夫だ。
初診料はかかるが、右側と左側の歯医者を分けてみる。できれば、第三オピニオンの歯医者(右と左のどちらの治療がいいのかを評価させる)も見つけてみる。
結果として、一つの歯科医でズルズルと長引く治療をさせるのではなく、右と左の歯科医を競わせることにより、初診料以上のメリットが出てくる。一週間あたりのスピードも上がる(治療状態は双方のドクターに報告する)。
歯科医は近隣のライバル歯科医の仕事を一週間以内に見せられ続けるわけだ。第三オピニオンとなった歯科医は、よりよいアドバイスをすることに徹してくれる。
右と左を分けて1週間に2回だから一月で8回分の治療となる。一ヶ月で2ヶ月分の倍速治療が受けられる。
歯科疾患管理料 110点(1,100円)も2〜3診療分となるが、時間的メリットのほうが大きい。
これを近所の歯科医でやれば、同じ日の同じ時間帯で解決だ。右と左を15分15分で実質30分だ。アポイントは1時間ずらせばかぶることはない。
もったいないのは、レントゲン写真だ。
せめて、レントゲン写真は、クラウド上で患者側の「本人の生態著作権(笑)」を認め、クラウド側で保管し、他の歯科医にも閲覧させれば無駄な検査をする必要もなくなる。
この患者側と歯科医のミスマッチの原因は、診療報酬点数制度にあると思う。常に改善されてはいるが、どうしても歯科医を守る側面が見え隠れしている。
診療報酬点数
内閣が改定率を決めると…
社会保障審議会(社保審)、医療保険部会、医療部会が、基本方針を決め、厚生労働大臣の諮問機関 中央社会医療協議会(中医協)が具体的な診療報酬点数を決定する。
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001wj9o-att/2r9852000001wkdi.pdf
全国のコンビニ店舗よりも多い歯医者さん
歯科医師を取り巻く現状は厳しい。1990年におよそ7万4000人だった歯科医師数は、2006年には9万7000人に増加。それも都会に集中し、「コンビニより歯科医院が多い」と言われるほどになった。
ちなみにコンビニ店舗数は、5万2,417店舗(2015年4月)
http://www.jfa-fc.or.jp/folder/1/img/20150520120345.pdf
平成24 年12 月31 日現在における全国の届出「歯科医師数」は10万2,551 人。
年間2,000人の卒業生を生んでいる歯科大学の卒業生すべてが開業すれば、10年間で2万人の歯科医が増加する。
なんと、2025年には、12万人の歯科医になる。
日本の飲食店は67万店なので、2025年飲食店の18%は歯医者ということに(笑)現在の9万7,000人でも、飲食店の14%は歯医者さんであると言っても過言ではないだろう。
もちろん、楽天のショップよりも、ヤフーショッピングよりも、歯医者さんの方が多い。楽天とヤフーショッピングを合算してもまだ歯医者さんの方が多いのです(笑)
歯科医は12万人 だからこの辺り→ 歯科医の人数 12万人
Yahooショッピング+楽天=11.5万店
※ヤフー報道発表の資料より
一方、健康保険の対象となる治療に対して歯科医院に支払われる診療報酬のうち73項目の価格が、この20年間据え置きされている。歯科医療費全体も、この10年間停滞中。その間も歯科医師数は増加しているため、一人当たりの収入はドンドン目減りした。歯科医療白書によれば、歯科医の5人に1人は年収300万円以下だという。
「1981年、健康保険の1割の自己負担が導入されたことが、終わりの始まりでしょう。それまで保険治療はタダでしたから、患者は1割でも非常に大きな負担に感じたと思います。それが、97年には2割、今では3割負担です。病気になれば病院に行こうと思うでしょうが、歯が少し痛むくらいでは歯医者には行かなくなってしまった。目新しい技術革新もないまま、バブルが崩壊してずっと不景気。日歯連による自民党橋本派への巨額の不正献金事件が発覚し、社会的地位も著しく下がってしまった」
健康保険法の改正の一方で、国は医師および歯科医師を増加させる政策を実施した。医大、歯科大の新設ラッシュが起こり、大幅に定員増。医師も、歯科医も急激に増加した。特に歯科医は「儲かる」イメージが強い割に、医学部よりは偏差値も低く、希望者が殺到することになった。
「地方はまだマシです。家賃が安いですから。坪単価5000円の場所にある診療所でも、坪単価5万円のビルの診療所でも、保険点数は同じです。明らかに都心の歯科医に不利な仕組みです。都心の患者は高額な自由診療が多い、とも言われましたが、この不況でたまに初診患者が来ても保険内診療ばかり。
http://president.jp/articles/-/6613
歯科医も大変な状況だ。
点数制度ではなく、時間あたりの効率のいい、他業界のアイデアと歯科医を組み合わせてイノベーションはできないものだろうか?
歯科医 × コンビニ
歯科医 × 1000円カットショップ
歯科医 × 3Dプリンタ
歯科医 × ネット診療
歯科医 × Bluetooth詰め物 ×スマホ治療
政府も、膨大な医療費の財源を確保することに心血を注ぐだけではなく、もっと効率のいい治療方法や未病対策にのぞむべきだ。
学識経験者を並べただけの諮問委員会でなく、企業などにも広くアイデアを求めるべきだろう。
公開オリエンテーションを行い、提案を受け付ける。それによって、医療改革を推進する。
医療ビッグデータなどの採用なども、電子カルテなどでヒモづけることによって、さらに医療に関する行動データとして活用できることだろう。
http://www3.nhk.or.jp/news/iryoubd/