イーサリアム(英: Ethereum)とは、
分散型アプリケーション (DApps) やスマート・コントラクトを構築するためのプラットフォームの名称、及び関連するオープンソース・ソフトウェア・プロジェクトの総称である。イーサリアム・プロジェクトによって開発が進められている。
作者 Vitalik Buterin、Gavin Wood
Gavin Wood、Jeffrey Wilcke、Vitalik Buterin等
リポジトリ
https://github.com/ethereum
https://www.ethereum.org/
https://ja.wikipedia.org/wiki/イーサリアム
vitalik-buterin
2013年、19歳のときにブロックチェーンプラットフォーム「Ethereum」(イーサリアム)を考案する。
あらゆる目的のために使える
ブロックチェーンの
プラットフォームを
つくればいいんじゃないか
ということに気づいたんだ。
それがイーサリアムの核となる
アイデアにつながっていった。
vitalik-buterin
──イーサリアムのアイデアはどのように思いついたのでしょうか?
VB:ビットコインとの出合いから2年後、ぼくは大学に通っていた。でもそのとき、週に30時間以上をビットコイン関連のプロジェクトに費やしていることに気づいたんだ。ぼくは大学を辞めることを決め、世界中のビットコインのプロジェクトを見て回る旅に出ることにしたんだ。ビットコイン界でいま何が起きていて、人々はどんなことをやっているのかを知るためにね[編注:ヴィタリックは当時、ピーター・ティールが大学中退者に10万ドルの支援を行う「Thiel Fellowship」に選ばれている]。
旅は5カ月続けた。そのなかで次第に、人々がブロックチェーンを仮想通貨以外の目的に使おうとしていることに気づいた。分散型の送金システム、モノの売買、個人認証、クラウドファンディング…。そうしたさまざまな用途のアプリケーションにブロックチェーンが活用されていることを知ったんだ。でもそのときに人々が使っていたブロックチェーンのプラットフォームが、彼らをサポートするのに十分ではないとも思った。
https://wired.jp/special/2017/vitalik-buterin/
❏アンソニー・ディ・イオリオ(Anthony Di Iorio) ヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)
❏Ethereumは様々な「創業者」がいた。テクノロジーサイドの創業者と、ビジネスサイドの創業者だ。このうちテクノロジーサイドの創業者と言えるのが、ヴィタリック、ギャビン・ウッド(Gavin Wood)、 ジェフリー・ウィルケ(Jeffrey Wilcke)の3人だ。
❏2013年にWeb上で公開した。1990年代にニック・サボ(Nick Szabo)が提唱した、契約をプログラムとして記述する「スマートコントラクト」という概念を、ブロックチェーンの分散環境で実現するというものだ。
❏2014年4月、ギャビンがそれを精緻化したイエローペーパーを書いた。
❏ビジネスサイドの創業者は4人。このうちアンソニー・ディ・イオリオ(Anthony Di Iorio)とジョセフ・ルービン(Joseph Lubin)が開発資金を最初に提供し、ビジネスに関する専門知識や人脈を提供した。私はテクノロジーサイドとビジネスサイドの間でバランスを取る役目だった。だがその後、組織の形態や資金調達の手法で、両サイドの意見の食い違いが明らかになった。
❏ヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)をはじめとするテクノロジーサイドのメンバーは、Mozilla FoudationやLinux Foudationのような非営利の組織でプロジェクトを進めようと主張した。ビジネスサイドは営利組織、今で言う米リップル(Ripple)のような企業の設立を目指していた。
❏2014年6月、ヴィタリック(Vitalik Buterin)は最終的に非営利組織でやろうと決断した。Ethereum Foundationをスイスで立ち上げたのだ。
❏この結果、営利組織を目指していたメンバーはプロジェクトから離れた。ジョセフは後に、Ethereum上でスマートコントラクトを開発する米コンセンシス(ConsenSys)を創業。アンソニーはウォレットアプリ「Jaxx」を開発する加ディセントラル(Decentral)を立ち上げた。
❏チャールズ・ホスキンソン(Charles Hoskinson)は、プロジェクトを去って、暗号通貨の研究と技術開発を手掛ける香港IOHKを創業した。後にEthereumから分岐した「Ethereum Classic」の開発をボランティアで引き受けているほか、時価総額で世界7位の暗号通貨「Cardano(カルダノ)」のプロトコルやソフトウエアの開発を請け負っている。
❏Cardanoは数ヶ月後には次期バージョン「Shelly」を公開する予定だ。現行のバージョンはリップル同様、特定のノードのみコンセンサスに関わる。次期バージョンからはノードの制約がなくなり、真の分散型ブロックチェーンになる。
❏PoW(proof of work)やPoS(proof of Stake)をはじめとする合意アルゴリズムの安全性や経済合理性、スケーリングについて研究開発を続けている。
❏PoW、PoS、Paxosのようなアルゴリズム
❏BitcoinやEthereumもユーザーが増えた結果、スケールの問題に直面している。最近では、Ethereum上で猫を集めるゲームアプリ「CryptoKitties」にEthereumのリソースを占有されてしまった。金融インフラの候補となる技術が、猫につぶされてしまったわけだ。
https://www.cryptokitties.co/marketplace
Ethereumプロジェクトの立ち上げに関わった香港Input Output(IOHK)創業者CEO(最高経営責任者)の
チャールズ・ホスキンソン(Charles Hoskinson)氏
http://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/00134/040400038/
イーサリアムを支援する6団体、東京で「Ethereum Community Fund」創設発表イベントを開催——助成対象5プロジェクトも披露
http://thebridge.jp/2018/03/ethereum-community-fund-showcases-first-batch-of-5-grantees