まちがいだらけのソーシャルメディア
「エッジランク」で検索して、このページにたどりついた人へのアテンション。
「エッジランク」をあげるためには…と発想すればするほど、実は「エッジランク」が向上するベクトルとは違う方向へと動いていることを自覚しておく必要がある。
なぜならば、Googleの検索アルゴリズムと同様、SEOを姑息に効果的にすればするほど、逆効果になるという現象と同じだからである。
facebookのアルゴリズムも、ユーザー同士の「個人個人のコミュニケーションを最適化する」という思想と「エッジランク」をあげたいという思想とでは完全に真逆な方向に位置している。
エッジランクを一番最適化する方法は、手間ヒマをかけて、「企業と個人のコミュニケーションを最適化したいと本当に願っている事」だ。これにまさる効果的な手法はない。
ソーシャルメディア担当者は、なんとか手間ヒマをかけずに効率化して最大のレベニューを得ることばかりをついつい考えてしまう。当然だ、それが今までのビジネスの思想だ。
しかし、人間の「絆(エンゲージメント)」はそんな、単純なものではない。
facebookはそんなビジネス発想を超えて、企業の個人とユーザーである個人やファンをもっと結びつけたいと志向している。それがザッカーバーグの思想だ。
人間関係を最適化したい。
大事な人、気にかけている人を、心配する、感動する、驚く、共鳴する、笑う、泣く…、一緒にネットを通じて感情を酌み交わすプラットフォームを形成したいからだ。
自分のfacebookページをなんとか、たくさんの人に見せびらかしたいことばかりを考えている担当には、「ひとりひとりのユーザーに大切な情報をお届けしたい」という視点が、悲しいかな、一番欠如している。
エッジランクを効率的にと思って検索している担当者ほど、今一度、この事を思い出してほしい。
きちんと正直にソーシャルメディアと対峙する覚悟が必要であり、それをこなしていれば、
親密度×重み×経過時間
は結果としてあがるのである。
そのためには、すべての人をターゲットとするのではなく、理想の顧客をイメージすることが重要である。そのような顧客の、行動や生活様式にとって、有益な情報提供をすることが大切だ。
自社の宣伝ばかりでは、誰も「いいね!」とは思わない。
自分が「いいね!」と思う時はどんな時だろうか?
個人ユーザーのほとんどが、facebookをビジネスで最大化したいとは考えてないのだ。
しかし、企業ユーザーの多くが、facebookを上司に、本をドサっと渡され、土日に読み込んで、業務として仕方なくおこなっているケースがおおい。しかも時間とコストをかけずにと言われている。
これでは、絆なんて生まれるはずがない。
まずは、個人ユーザーとして、facebookのどこが楽しく感じられるかを自分自身に問いかけてみることだ。他社のfacebookページをちっとも見ていない企業ユーザーが自社のfacebookページなど運用できるはずがない。
facebookをチェックするのが、面倒な人にfacebookのコミュニケーションが運用できるはずもない。
その感覚をつかんでいないのに、ゴテゴテした1990年代のGIFアニメーションが動き回るようなHTML感覚でfacebookページを飾ろうとしてしまう。今のfacebookページはjavaが使えるとかいろんなギミックを取り入れたいと考えてしまう。ユーザーはそんなことをちっとも望んではいない!
フレッシュで有益な情報提供を求めている。内部情報をすこしだけでも早く、せめて記者に送るタイミングで同時に発表してくれればいいのだ。
1度、見たら飽きるページには、誰も「いいね!」とは思わない。キャンペーンの参加条件が「いいね!」でファンになることを強要したユーザーとの間に、有効な絆が生まれるはずもない。
そう考えてみると、幼稚園でもそんな子供は嫌われていなかっただろうか?
「○○ちゃんは、自分のことばっかり考えているから、あたしキライ」
キャンペーンが終われば、企業は見向きもしなくなる。しかし、顧客はそんな企業の態度をしっかりと見て、次回からはそんなキャンペーンには利益だけで参加する。御社の製品を買う事は一生ないと思ったほうがいい。無料ではもらってやるという感覚になる。
キャンペーンで獲得するならば、覚悟してユーザーを生涯面倒をみるべきだ。生涯にわたり愛される企業になるのが最大の絆になるだろう。
たとえば、小学校で人気のある女子や男子を思い出してほしい。誰にもやさしかったり、気遣いができたり、弱い子を助けたり、みんなのために、尽力をつくしていなかっただろうか? 外見の容姿などは中学に入って色気が出てきてからだが、小学校の人気者は外見や育ちだけではなく、その子自身の持っている資質によるものが多い。
ソーシャルメディアにもそんな資質と真摯な態度が必要なのだ。
企業はもっと顧客に興味を持ち、顧客を思いやる事が必要だ。
そのためには、いっさい手を抜いてはならない。
顧客はそんな企業の態度を動物的に本能で理解しているからだ。
http://blog.livedoor.jp/gx_socialmedia_lab/archives/2928764.html
「Facebook活用の要諦の1つは『エッジランク』だ!!」
そんなお話と共に以下のようなスライドが良く紹介されるかと思います。このブログでも、の記事でエッジランクの話をしましたが、「もう少し分かりやすく説明して欲しい!」という要望もあったので、図解してみました。皆さんの周りにも「エッジランクって何なんだ!?」と言っている方がいたらご紹介頂ければと思います。目次
1.エッジランクとは?2.[図解]エッジランクを構成する3つの要素3.3つの要素の優先度※「エッジランクを意識する事による効果の違い」や「エッジランクの上げ方」についても、以下の記事をご参照ください。1.エッジランクとは?
このブログを読んで頂いている方はご存じだと思いますが念のためご紹介します。「ハイライト」の表示情報を選定するためのアルゴリズム
ニュースフィードには、「ハイライト」と「最新情報」があります。「ハイライト」には個人ごとに最適化された情報が表示されるのですが、その仕組みをエッジランクと言います。このハイライトがデフォルト表示のユーザーが多いので、エッジランクが低いとFacebookページのウォールに何を投稿しても、ファンには表示されません。2.[図解]エッジランクを構成する3つの要素
▼エッジランクを構成する3つの要素
エッジランクは上の図にあるように、「親密度」・「重み」・「経過時間」の3つの要素のかけ合わせで計算されています。それぞれ分かりやすくご説明します。「親密度」とは?
親密度は、普段どれだけその人とコミュニケーションを取っているか?を見られます。どのコミュニケーションが対象範囲になるかは公開されていませんが、
- コメント
- いいね!
- タグ付け
- メッセージ
- プロフィールページの閲覧
は少なくとも対象となっています。意外と知らない方が多いのが、この「プロフィールページの閲覧」で、ファンがFacebookページに来てくれただけでもスコアが加算されます。「重み」とは?
1つ1つの投稿に対して「いいね!」「コメント」などのリアクションがされた回数を見られます。リアクションの種類によっても加算されるスコアが変わり、「いいね!」よりも「コメント」のほうがスコアが高いと言われています。(上記図の「いいね!」=0.5点、「コメント」=1点、というのはイメージして頂きやすいように入れている当ての数字です。)
また、リアクションだけではなく、1つ1つの投稿自体にも重みがあり、「近況」よりも「写真」や「動画」などのほうが、重みが高くなると言われています。
管理者のコメントも加算されるかは情報が公開されていませんが、日々の運用している中での感覚としては加算対象になっている気がします。
「経過時間」とは?
「投稿がポストされてからの経過時間」と、「リアクションが付いてからの経過時間」の2つが見られます。より最近のほうがスコアが高くなります。例えば、1週間前にポストされた投稿はニュースフィードに表示されにくくなりますが、その投稿に数秒前に「いいね!」がつけば表示されます。
3.3つの要素の優先度
▼エッジランク各要素の優先度
ここからは仮説ですが、3つの要素を掛け合わせる際には、1.「経過時間」、2.「親密度」、3.「重み」の順番でスコアを優先的に見ていると思われます。
知らないと損する「Facebookページのウォール投稿・運用ノウハウ」7選!これでインプレッションを最大化!の記事で書いたように、「運用業務」の中でスコアを上げやすく、重視すべきは1.「重み」、2.「親密度」、3.「経過時間」の順番なのですが、スコアの優先度的にはその逆になっています。
なぜ、「重み」より「親密度」のほうが優先度が高いか?
「経過時間」の優先度が高いのは当たり前として、なぜ「重み」よりも「親密度」のほうが優先度が高いか?「個人個人のコミュニケーションを最適化する」というFacebookの思想を考えれば自明なのですが、実例を簡単のご紹介します。私は、数か月前に『トヨタ自動車』のFacebookページのファンになりました。1つ1つの投稿には、「いいね!」が40以上ついたり、コメントもほぼ毎回ついています。この数字は日本の中では多いほうだと思います。が、これまで私のハイライトに表示されたのを見たことがありません。「重み」の優先度が高ければこれだけリアクションが多いFacebookページの投稿は表示されるはずですので、「親密度」が重要視されていると想定されます。親密度を上げるためには?
エッジランクのスコアで一番重要な「親密度」。
楽にこのスコアを上げる方法の1つがアプリを使ったキャンペーンです。(恐らく全てのファンとコミュニケーションとコメントし合ったり、メッセージを送り合うのは時間的に不可能だと思いますので。)その方法や注意点もあるのですが、まだ記事として準備出来ていないので、気になる方がいらっしゃいましたら個別にご相談頂ければと思います。⇒ social-media-lab@gaiax.com
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