面白い調査データが発表されています。
▼目的に対して上手くいっていると実感している企業割合
ボクが気になったのは、運用企業の「目的に対してうまくいっていると実感している企業の割合」で、24%がうまくいっていると感じているのに対し、65%が、まだよくわからない、21%が、実感していないと、合計90%がFaceBookページの運用に対して、疑問視しているところです。
n数が115社なのですが、ビジネス活用しようとすればするほど、目的と目標にズレが生じているように感じます。
なんのために、Facebookページを運用するのかの目的を明確にした上で、何を目標とするのかを決定しておかないとこのような結果になってしまいがちなようです。
まずは、ファンとの絆を結ぶためには、宣伝ではなく、真摯な態度で、ファンに対しての情報提供を心がけるべきだと思います。自社だけのためではなく、業界全体、社会全体に有益な情報提供をこころがける指針がないと、うまくいっている実感はなかなか得られないようです。
以下、
http://blog.livedoor.jp/gx_socialmedia_lab/archives/2915242.html
より
1.運営の実態
運営している人数
約60%の企業では、1人で運営
▼Facebookページを運営している人数は?
約60%の企業では、1人の担当者が運営をしています。
※詳細な回答結果
1週間の運営時間
1日の運営時間は1時間以内が80%以上
「担当者が一人」、「テスト的にFacebookページを運営している企業が含まれている」、という点もこの結果に影響があるかと思いますが、あまり運営に力を避けていない企業が多くいました。現実問題、兼務でソーシャルメディア運用に携わっている企業が多いようです。
本来であれば運営にこそ一番力を注ぐべきなのですが、社内でソーシャルメディア担当のポジションとリソース獲得が今後の課題と言えます。
利用しているタブ
ウェルカムページの利用は約55%にとどまる。
ファン獲得には必須の「ウェルカムページ」の利用が約55%にとどまりました。
後述するように、まずは内製で出来るところから手を付ける企業が多いため、今回のような結果になったと思われます。このウェルカムページだけではなく、ファンゲートも広く使われるようになると思います。
いいね!数
15%以上のFacebookページが1,000人を超えるファンを獲得
15%以上のFacebookページが1,000人を超えるファンを獲得している一方、ファンが100人以下のページも50%近くあります。
集客ノウハウと広告予算の確保状況に大きく開きが出てきているようです。
※詳細な回答結果
運営開始からの経過時間
運営開始から半年以内が85%
▼運営開始からの経過時間は?
集計期間が、2011年4月25日~5月31日までという事もありますが、半年以下というのが全体の85%を占めていました。
運営期間といいね!数の相関関係
1万人以上のファンを抱えるFacebookページは4か月以上運営している
運営時間といいね!数の相関関係
ファン数1万人以上のFacebookページでも、1週間の運営時間は5時間未満
業態といいね!数の相関関係
BtoB企業のFacebookページでもファン数が3,000人~1万人の事例も。
総じてBtoB企業よりもBtoC企業のほうがファン数が多い傾向にあります。
ただし、BtoB企業でも力を入れているところでは、3,000人~1万人を超えるファンを抱える事例も出てきています。
2.目的
一番の目的
一番の目的は「露出増加」と「ブランディング」
目的(複数回答)
「新規ファンの獲得」を目的が2位
一番の目的を聞いた時と比べて、「新規ファンの獲得」の回答が多くなりました。
最も重視はしないけれども、指標としてファン獲得を追っている、という企業が多いことが見受けられます。
目的といいね!数の相関関係
「ブランディング」、「露出増加」を目的とするFacebookページがともに約20%
複数回答の場合の目的も、「露出増加」と「ブランディング」という回答が最も多くありました。
業態別の一番の目的
BtoBは「ブランディング浸透」、BtoCは「露出増加」
BtoBは「ブランディング浸透」、BtoCは「露出増加」が主目的というように、業態によって目的に差が出てきています。
目的に対して上手くいっていると実感している企業割合
20%以上の企業が上手く行っていると実感
目的に対して上手くいっていると「すごく実感している」と「実感している」を合わせて20%以上となりました。
目的と実感の相関関係
「すごく実感している」「実感している」と回答いただいた方の目的は「エンゲージメント」や「ブランディング浸透」といった目的でした。
いいね!数と実感の相関関係
3,000人を超えるFacebookページでは、40%以上が効果を実感
ファン数が3,000人を超えるFacebookページ10社のうち、4社が「すごく実感している」「実感している」と回答しています。
また、総じてファン数が多いほど効果を実感している傾向があります。
目標
ファン数が約60%
※詳細な回答結果
業態と目標の相関関係
BtoC企業が「ファン数」を重視する傾向
BtoB企業に比べて、BtoC企業のほうがファン数を重視している傾向が見受けられます。
3.集客
集客方法
Facebook広告の利用率は約12%
Facebook広告の利用は約12%にとどまっています。広告の利用の仕方が不明瞭だったり、立ち上げ時に広告予算を取っていなかった方が多かったと思われます。
多くのFacebookページでは、自社媒体(サイト、twitter、ブログ、メールマガジン)からの誘導を行っているようです。
集客と業態の相関関係
※詳細な回答結果
数客といいね!数の相関関係
ファン数が多い企業はFacebook広告を利用している傾向が強い
Facebook広告を利用している企業のほうがファン数が多く、ファン数が少ないほど集客をしていなかったり、自社サイトからの誘導に頼っている傾向が見受けられます。
Facebook広告の利用状況
実 際に広告運用もしている私の実感値としては、獲得母数を狙わないのであればファン獲得単価を50円以下に抑える事は出来るかと思います。ただし、数百人・ 数千人単位でファンを増やそうと思うのであれば、入札単価を上げて表示回数を増やす必要があるため、100円以上になってしまうのではないかと思います。
※詳細な回答結果
いいね!数とFacebook広告利用状況の相関関係
4.ソーシャルメディアの活用状況
Facebook以外のソーシャルメディア活用状況
1位がtwitter、2位がブログ
※詳細な回答結果
業態別のFacebook以外のソーシャルメディア活用状況
※詳細な回答結果
5.外部委託している業務
ほとんどが自社運営
ファン数が少ないFacebookページほど自社運営でコストをかけないようにしているため、全体として外注を減らしている傾向が出ているかと思われます。
※詳細な回答結果
6.回答者属性紹介
最後に、今回の回答者属性をご紹介します。
社員数
性別、年代
業務形態・運営部署
※「その他」のうち20名については経営者自らが担当しているようでした。
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