新たなデバイスを発表するには、インパクトが必要だ。Galaxy Foldの正解は1980ドルという値段だ。これはこの端末をあえて買おうという人のモチベーションを刺激する。
Docomoで販売されているZTEのMだと、単に珍しい端末でしかない。しかし、値段が1980ドル(22万円)とするとありだろう。いやむしろ、40万円くらいの高値でもよかったくらいだ。スペックをもっと高めで富裕層でないと買えない端末というのもありだ。
機械式腕時計の価格は、高価だからよいのであって、安価に作っても意味がない。時刻しか表示できないのだから。高性能といっても機械式の限界がある。むしろ、その製品からどれだけ『ストーリー』が生み出されるのか?という理由も必要だ。
そして、これが次世代の本命というのであれば、やはり本気度をだして、松竹梅と3モデルくらいのフォールドタイプを出す必要がある。サムスンとしては、本気なのか様子見なのかがわからない中途半端な製品になった感がある。
2019年2月20日(米国時間)に開催したイヴェント「Galaxy UNPACKED 2019」で、ようやく発表した。粗削りに思われたアイデアが、いまや現実のものになったのだ。
□その名も「Galaxy Fold」で、価格は1,980ドル(約22万円)。米国では4月26日に発売される。
□Galaxy Foldは、技術革新への真摯な努力として賞賛に値する製品だ。スマートフォン業界に本当に新しい製品が登場してから、もう長い年月が経っている。
□だが、ひとつの製品として考えたときに、Galaxy Foldは大きなハードルに直面することになる。価格がハイエンドのスマートフォン2台分するからだ。とはいえ、実際にスマートフォン2台をひとつにしたような端末であることを考えれば、それも納得できる。それにサムスンはGalaxy Foldを高級デヴァイスと位置づけているが、ポリマー製のディスプレイに高級感があるとは考えにくい。
サムスン初の折りたたみではあるが、日本でもすでに、Docomoから、ZTE製のM Z-01Kがひっそりと販売されている。一年前からである。
2018年2月9日発売。
ZTE が折り畳み2画面スマートフォン Axon M を発表したのはすでに、2017年10月18日
https://japanese.engadget.com/2017/10/17/2-axon-m-2-6-75/