Apple のiPhoneの売上が鈍化している。
もちろん、これは想定内の市場だ。いわば、ここまで成熟し、普及し、アップデートの変化の成長曲線が鈍化すると価格を落としてのアップデートくらいしか伸びしろがない。
例えVR化などのギミックが加わったとしても、おそらくこれ以上のスマートフォンの進化は望めなくなっている。
スマートウォッチという市場もまだまだニッチなので、牽引するところまでには動きそうにない。
2016年、Appleの成長戦略にとって重要なターニングポイントの年となりそうだ。VR、自動車、AI とGAFMA陣営がこぞって同じ市場で熾烈なシェア争いになりそうな気配だ。
売上506億ドル前年対比87%のダウン
純利益105億ドル 前年対比77%のダウン
売上純利益率は、20%
時価総額 5423億ドル (2016-04-27)
PER は、10.54倍
Apple、2016年第2四半期の業績を発表
2016年4月26日、カリフォルニア州クパティーノ、Apple®は本日、2016年3月26日を末日とする2016年度第2四半期の業績を発表しました。
当四半期の売上高は506億ドル、純利益は105億ドル、希薄化後の1株当り利益は1.90ドルとなりました。前年同期は
、売上高が580億ドル、純利益が136億ドル、希薄化後の1株当たり利益が2.33ドルでした。売上総利益率は、前年同期の40.8%に対し39.4%となりました。当四半期の米国市場以外の売上比率は67%でした。
同社は、株主への資本還元プログラムに500億ドルを追加することにつき取締役会の承認が得られたことを発表しました。この拡大されたプログラムのもと、Appleは2018年3月末までに累積総額2,500億ドルの現金を使用する予定です。「当1~3月期、当社は116億ドルという強い営業キャッシュフローを生み出し、資本還元プログラムを通じて100億ドルを株主に還元いたしました。手堅い業績により、本日、還元プログラムをさらに拡大し2,500億ドルとすることを発表いたします」と、AppleのCFO(最高財務責任者)、ルカ・マエストリは述べています。
http://www.apple.com/jp/pr/library/2016/04/26Apple-Reports-Second-Quarter-Results.html
本日のApple株価 97.82ドル
SEC filings
http://investor.apple.com/sec.cfm?view=all
アイフォーン不振長期化も=高成長路線は曲がり角-米アップル
【シリコンバレー時事】米アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の販売台数が、今年1~3月期に2007年の発売以来初めて前年割れした。同期の決算は13年ぶりの減収減益。市場では販売不振が長期化するとの見方も出ており、高成長路線は曲がり角を迎えている。
米調査会社IDCによると、今年のスマホの世界出荷台数は前年比5.7%増と昨年の10.4%増から一段と伸びが鈍化する見通し。特に先進国や中国市場の不振が顕著で、販売全体に占めるこれら市場の割合が高いアイフォーンの苦戦が目立つ。
スマホ市場の主戦場はインドなど今後の成長市場に移り、低価格を武器に中国の新興メーカーなどが勢いを増している。アップルは画面サイズを小さくして価格を抑えた「アイフォーンSE」を投入したが、単価の高い上位機種の売り上げの落ち込みを穴埋めするのは難しそうだ。時事ドットコム
情報源: 【図解・経済】iPhone販売台数の推移(2016年4月):時事ドットコム
Appleの株価急落の原因を検討する
売上:506億ドル。 昨年同期は580億ドル。アナリストは520億ドルを予想していた。
利益:一株あたり1.90ドル。アナリストの予測は2ドル。
ガイダンス:第3四半期の売上予測は410億ドル、利益は43億ドル。前年同期は496億ドルでアナリストの予想は474億ドル。
iPhone販売:5120万台はアナリストの予測、5070万台を上回ったが、昨年同期の6120万台を下回った。
iPad販売:1030万台。アナリスト予測は940万台。昨年同期の実績1260万台に届かなかった。
Mac販売: 400万台はアナリスト予測の440万台、前年同期の実績460万台をいずれも下回った。
中国本土:これまできわめて強い成長を遂げてきた地域だが、売上は125億ドルで昨年同期の実績、168億ドルを大きく下回った。
http://jp.techcrunch.com/2016/04/28/20160426why-apples-stock-fell-off-a-cliff-today/
Appleの投資家たちはAppleの時価総額400億ドルあまりを失った
Apple、史上初めてiPhone販売で前年割れ