iPhoneのSMSで「157」さんからメールがやってきた。
157とは、ソフトバンクからのSMSだ。
<ソフトバンクより>
iPhone 3Gで「絵文字」が利用できるようになりました。
さっそく、利用しようとすると、
1.iPhone2.2へソフトウェアをアップデートする。
があるではないか!!
Googleストリートビューも実装されたか?
絵文字を設定どおり、日本語で設定すると、絵文字への変換ウィンドウが登場した!
設定の仕方はこちらのとおりだ!
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さぁ、これで絵文字の設定は終了。
ここからは、地球マークを何度か押すと絵文字が現れるはずです。
ちょっと、感激しますね (ハート) Typepadにも絵文字が欲しいッス!
おお、ちょっとバタくさいけど、かなりの絵文字表現が可能だ。
これで既存携帯ユーザーとのやりとりで、感情表現が豊かになる。
絵文字って、外国人の身振り手振りのジェスチャーを、日本人はテキストの絵文字でおぎなっているから絶対に必要なんだ!と孫さんは、アップルに直訴したのかもしれない。
つい最近のTVとバッテリーといい、今回の絵文字といい、iPhoneには○○○がない。という言葉を言わせたくないのだろう。
そうやって考えると、絶対に次に登場するのが、お財布ケータイだ!と我々日本人は考える!!。
が…。
ボクは、iPhoneとGRIFFINのケースの間に、Suicaを切り取り、はさんでみたが、Suicaは見事、ご臨終遊ばした経験を持っているだけに、早くiPhone内にお財布ケータイに変わるものを挟み込んでもらいたいと願うばかりだ。
そう考えると、誰もが考えるのが、iTunes Storeの仕組みである。
これが、コンビニなどで、iPhoneをかざして、「シャキーン!」とか、「ポワッ!」といって会計を終わらせることができればラクチンである。
その仕組みは、政治的に孫さんが、誰と組むかによって大きく利便性が変わるだろう。
一番のパートナーは、JR東日本の電子マネーSUICAかEdyだろう。Suicaであれば、ICOCAやTOICAと新潟、仙台も、もれなくついてくるはずだ。全国どこでもをめざすJRとしては、iPhoneというプラットフォームが増えることは理想だろう。
なんらかの問題でJRが無理だった場合、Edy、セブンイレブンのnanaco、Tポイントあたりか。実はそれらのサービス会社は実のところユーザーが自由に選べるようにすればいい。
日本では主要なサービスが、非接触型ICチップ通信技術Felicaを使っているから、サービス提供社は、iTunesStoreで選べることが理想だ。物理的なカードが不要になれば、iPhoneにペタとICチップのシールを貼ればいいだけだからだ。
いや、絶対にそうあるべきだ。
「S!FeliCa」でソフトバンクは「おサイフケータイ」の商標もDOCOMOからライセンスされているから、ソフトバンク的には、iPhoneにおサイフケータイを導入するのは全く問題がない。むしろ、入れてほしいと懇願したことだろう。
Felica陣営としても、iTunesStoreの世界5000万人(http://www.apple.com/jp/news/2008/feb/27itunes.html)の顧客が、流れてくる可能性があるので、非常においしい話だろう。
しかし、Appleの狙いは、そことは違うのかもしれない。
クレジットのビジネスには興味がなくとも、少なくとも、ソニーにライセンス料を払ってまで、Felica陣営の軍門に下るつもりはなく、「Apple Money Store(仮称)」なる規格を作り出し、iPhoneで使えるおサイフケータイを開発したほうがメリットがあるからだ。
すでに市場にあるインフラを活用するのがビジネスマーケティングの王道であるが、我らがスティーブ・ジョブズにそんな発想は微塵もない。想像もしない大胆なことを、きっと考えているはずだ。なぜならば、米国では、ICチップではなくICカードであったり、デビットカードの存在が大きく、クレジットカードで事が足りており、ケータイで決済する仕組みも文化も根付いていないからだ。
当然、Appleが、iPod Touch を発売した時から、おそらくその計画はしっかりとあるのではないだろうか?iPodやiTunes Storeが話題になっている頃には、iPhoneやMacbook Airを仕込んでいた会社だからだ。
iPhoneが登場しても、iPod Touchという製品カテゴリーは残されている。
それは近い将来、電話網そのものがレガシーとなることを予測しているからだ。電話の無線網は、無線LANが地球を覆い尽くすまでの過渡期的のものと認識しているはずだ。近い将来、電話網が不要になった時に、iPhoneのカテゴリーは不要になり、iPod Touchに吸収されることだろう。
そして、Appleが作るおサイフケータイの市場は当然、米国が中心となる。
Appleはどんな時も北米マーケットを一番に考えている会社であることを忘れてはならない。
日本でのシェアにあまり興味はないのである。日本から見ると、独自の言語を持つ韓国やイスラエルでの小さな市場シェアに見えることだろう。
米国でのおサイフケータイ市場が、ようやく、これから育ってくるはずだ。しかしだ。どこでもクレジットカードで事足りている米国でおサイフケータイの持つ意味は、サインレスなクレジットカードということだけなのである。でも、我々日本人がすでに知ってしまったお財布ケータイの便利さは、たかが、お釣りのない世界観なので、スーパーでもクレジットで、電子ペンでサインをする国民レベルにようやくおいついて、少しリードしただけのことである。
かつて、韓国でSKテレコムのケータイをかざして地下鉄に乗る姿には感動し、未来を感じたが、日本ではSUICAタッチが当たり前で、携帯でそれをおこなう必要性はあまり感じていない。むしろ、混雑する場所で携帯をだすほうがいやだったりする。
日本の市場で、日本の他のキャリアと比較して、残るはおサイフケータイだけとソフトバンクがAppleにどれだけ直訴しても、なかなかアップルは、首を縦にはふらないだろう。
それは、MacBook Proの新型になぜ?ブルーレイのBDディスクドライブがついてこない理由に似ているからだろう。
ブルーレイならば、大容量でたくさんDVDよりもデータが焼けるはずなのに。
それは、ソニーにライセンス料を払ってまで搭載するつもりはなく、すでにもう、パッケージの光学ディスクという、スティーブ・ジョブズが世界で最初にNeXTで採用した光ディスクすらもレガシーとしようとしているからに違いない。
Apple TVには、ディスクドライブがない。もうすでに、Appleは外部記録ディスクに興味がないのかもしれない。ネットワークストレージが理想であり、過渡期はHDDにと考えている。
その方針がMacBook Airだ。 無線LAN内でアプリケーションもインストールするというのが正しい姿に見ていることだろう。できるものならば、すべてをクラウドにしてしまいたいくらいの勢いだ。
そうなると、提携パートナーが見えはじめてくる。超解像技術だ。
HD DVDで撤退を余儀なくされた東芝。なぜか、BDのレコーダーは出す気配はない。かつて、Betaで敗戦したソニーでさえ、VHSのレコーダーを発売した歴史があるのに。東芝はこの先も、DVDを限界まで持ち上げた超解像エンジン「レゾリューションプラス」一本だけで戦うつもりなのか?最初からそれであれば、HD DVDは不要だろう。
むしろ、BDの規格に負けた東芝は、Appleと共に、ネットワークストレージ上でのレコーダー開発で、かつての、「スイートピー計画」のような家電市場での超解像技術で提携し、蜜月にひたっているのかもしれない。東芝がハードウェアという地上を担当し、Appleがクラウドという世界を担当するというシナリオはなかなか楽しいものである。
とにかく、Appleという会社は、スティーブ・ジョブズというカリスマでワガママな経営者がいる限り、常に、本当のLike no other でなければ気に入らない会社である。
だから、残るはおサイフケータイでも、ちょっとちがったおサイフケータイを我々ユーザーがAppleに期待しなければならないのである。
それが、正しいアップルユーザー道ではないだろうか?