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ラスベガスでシルクドソレイユの『LOVE』 ビートルズをミラージュホテルで観てきた!

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ラスベガスといえばカシノという代名詞が、このところコンベンションやショーのほうが話題になることのほうが多い。

ビートルズのマッシュアップアルバム「LOVE」の発売のきっかけとなったシルクドソレイユの「LOVE」を観てきた。
http://www.mirage.com/entertainment/love.aspx

場所は、ホワイトタイガーのマジックショーで有名な、シーグフリードアンドロイが長年、舞台を勤めてきたミラージュホテル。

キャンセル待ちのチケットを運よく手に入れ、開演までの時間を、Revolution というClubで過ごすこととなった。ビートルズの楽曲のみが流れるクラブだ。
年齢層は広い。ティーンネイジャーからリタイアした老夫婦まで、中心は、30代〜50代のアタルト層である。

チケットを購入した際にもらえるクーポンをミラージュホテルの「プレイヤーズカード」に登録するとドリンクチケットがもらえるので、開演前にはここに集まる人たちが自然と増えてくる。
むしろ、そのクラブよりも、ボクの興味を惹いたのが、LOVE SHOPである。

そこには、メンバーのサインが書かれた、独ヘフナー社のヴァイオリンベースがショーケースに鎮座している。このモデルはベース担当のポール・マッカートニーのトレードマークでもある。そのベースのボディに、1972年、ジョンレノン、2002年、ポール・マッカートニー、0000年、リンゴスター、そして、年号のないジョージ・ハリソンのサインが描かれている。

年代は違えど、このベースは、なんらかのチャンスに恵まれ、4人のメンバーの手元を連ねてここに、今飾られている。ショーを見るチャンスがない人でも、4人のサインが、ビートルズの解散後に書かれている貴重な名器を鑑賞することができる。

そのショップでは、すでに手垢のついているビートルズグッズではなく、新作「LOVE」のジャケットデザインによる新たな商品が販売されている。しかし、何よりもボクの気を惹いたのが、店員のコスチュームだ。
イエローサブマリン調のサイケデリックなデザインは、どことなく、エミリオ・プッチのデザインをカラフルにしたワンピースである。
30年もの時代をのり超え、サイケなワンピースは、21世紀の今でも、懐かしさとしてではなく、新たなデザインとして、新鮮に脳裏に残る。

「そのワンピースはいくらなの?」と日本で仕事をしている彼女へのプレゼントを想定し質問してみた。しかし、「これは店員専用で、売り物ではないんです」とそっけない答えが寂しかった。店員の服装も買えるようにしてもらいたいものだ。

さて、開演時間が近づき、会場へと足を運ぶ。奇抜な衣装をきたスタッフが会場へと誘導してくれる。シルク・ド・ソレイユの優秀なところは、この入場したときから非日常な世界へ案内してくれるところだ。

会場に入ると、巨大なホールにいくつもの白いカーテンがぶら下がり、中央にステージらしきものが見える。どこの国の衣装かわからない、無国籍な衣粧を身に着けたスタッフが観客たちの周りをうろつき、またどこの国かわからない独自の言語でしゃべりかけ、観客たちの待ち時間を和ませる。

子供の頃に見たサーカスのはじまる前のピエロの道化をみているようで、なつかしいワクワク感を演出してくれる。

開演時間が近づき、観客が着席した頃に、すべてのライトがトーンダウンした。

ジョン・レノンの声で「さ、これからステージだ、みんないいかい?」と響き、各メンバーの声が「オーライ!」と呼応する。

この瞬間に、観客はビートルズと一緒に、楽屋からステージに飛び出していくような「仮想感覚」になったようだ。

アルバムをすでに何度も聞いていたが、360度どこから見ても見やすい中央ステージで繰り広げられる。新しいビートルミュージックとの新たな出会いに、今までよりもビートルズを身近に感じることができた。

このセリフ入りのバージョンのCDも欲しくなってしまう。

「Because」の静寂なメロディーとともに、舞台が始まり、白いカーテンに4人のシルエットのみが映し出される。

抱きしめたいのイントロのあと、ドラムソロそして、ゲットバックのリズムへと変わり、黒いシルエットの若き4人の演奏が大写しとなる。

5.1Chのサラウンドと、巨大な4人の動くシルエットは、まるで彼らがそこにいるかのような錯覚を感じさせる。情報量が少なければ少ないほど、人間はその情報を補完するようにできているため、想像力が働くのだ。

ボクはその時、すでにタイムマシンに乗って、生きている4人の演奏を垣間見ているような錯覚に感動し、自然に涙がこみ上げてくるのを我慢することができなかった。

感動で涙するなんて現象は、本当に忘れかけていた感覚だ。それと同時に、超人的なまでに鍛えられたシルクドソレイユのメンバーのダンスも、音楽のリズムにあわせて展開される。主役はあくまでもここではビートルズの音楽なのだ。

エリナリグビーでは、リバプールが戦火に見舞われるシーンを演出し、大ラストの「愛こそはすべて」にいたるまで、音楽とダンスと巨大な装置によるエンターテインメントに新たなシルクドソレイユの方向性を見出すことができた。

ラスベガスでは現在、「ミステア」「O」「KA」「ズーマニティー」などが上演中だ。ラスベガスのショーの中でも高価なショーであるが、どこの会場も常に満席状態が続いている。

さらにそのショーもいくつかのリピーターが増えてきている。最初は舞台装置の大きさ、そして各パフォーマーの演技、そして、一緒に連れそう相方の反応など、非現実的な世界を2時間たっぷり堪能させてくれる。

都会の中で忙殺される中、日本を抜け出し、ラスベガスのショーでつかの間の心の洗濯ができたような気がする。

 

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