フランス社交界では不倫は「文化」W不倫なんて当たり前!

夫は妻に嫉妬しないのが、成熟した男のたしなみ。

…というフランス社交界の文化

なるほど…。結婚が商行為だったからなのか…。

人間も3人目の子供をきっかけに女性が不倫に走るそう。

2人おなじ人の精子で生んだ後、3人目はどうしても別の男性の遺伝子を残したくなるから、不倫してしまうという。神さまからのプログラムがあるそう…。


❏結婚は「商行為」だった「不倫」といえば、まさにフランス文学の真骨頂。恋愛小説が多いように思われますが、20世紀前までは、一部を除いてほとんどが「不倫小説」なんですね。

❏フランスでは家族制度や社会的システムが、不倫を生みやすい構造になっていたからです。なぜそうなったか。20世紀に入ってアメリカの影響を受ける前まで、フランスの中産階級以上の家庭では、娘は寄宿学校へ行かされた後、家で花嫁修業を行なってから、親の決めた相手と結婚します。

❏結婚というのは「契約」であって、財産と財産のマッチングを図る場。双方がまるでプロ野球の交渉みたいに、財産について細かく議論し、合意したところで結婚承諾となります。条件が合わないと結婚交渉決裂というわけ。いわば、結婚は一つの商行為であり、そこに愛情が入り込む余地はありませんでした。

❏娘は結婚のための大事な商品。厳しい寄宿学校に閉じ込めて、傷をつけないように育て、できるだけ良い条件で結婚させたいわけです。男は妻の不倫相手に嫉妬しない女性は結婚して子どもを産むと、子どもはみんな乳母に預けて、本人は子育てをほとんどしません。そして、子どもを産んだ後は社交界に出て宮廷に仕えます。

❏その段階になって初めて、女性は自由を手に入れることになるのです。華やかな社交界には、当然、男性も出入りしていますから、素敵な出会いもあるでしょう。そこで恋愛が生まれないはずがありません。

❏社交界は、既婚者の恋愛=不倫を大前提とした世界と言えるのです。そうなれば、自分の妻が貴族の若い男性と恋仲になることだってあります。でも、夫がそれを嫉妬するというのは、はしたないこと、野暮ったいこととされたんですね。夫は妻に嫉妬しないのが、成熟した男のたしなみ。

❏財産のマッチングによる結婚のあとは、お互い、私生活には一切干渉しない。ですから、ダブル不倫なんていうのは日常茶飯事。夫は夫で、パトロンとしてオペラの歌姫や高級娼婦を愛人にし、知識や常識を与えて愛人を教育していきます。

情報源: 不倫は解決できるのか – Yahoo!ニュース