デスノート現象

映画「デスノート」が地上波で2週連続放送と思って、調べると、これだけのテレビとのタイアップが構成されている。
映画の続編のキャンペーンとして、テレビでの前篇放送は成果がでるからだ。

日本テレビ系でのデスノート予定
日本テレビ(関東地方)

2月1日(金)16時00~16時30分 『「デスノ―ト放送直前!スピンオフlの謎が明かにSP!!』
2月1日(金)21時03分~23時24分 『金曜特別ロードショー デスノート(前編)』
2月1日(金)26時15分~26時30分 『いまあま『L change the WorLd』SP』

2月3日(日) 13時25分~15時00分 『アニメ「DEATH NOTE:リライト幻視する神」前編』

2月8日(金)16時00分~16時30分 『「デスノート」完結編放送直前!L公開直前SP!!』

2月8日(金)21時03分~23時39分 『金曜特別ロードショー デスノート the Last name』
2月8日(金)26時30分~27時00分 『デスノートスピンオフ”L”公開記念SP』

2月9日(土)14時55分~15時55分 『NEWS ZERO × L change the WorLdアジアツアー密着特番(仮)』
2月10日(日)13時25分~15時00分 『アニメ「DEATH NOTE:リライト幻視する神」後編』

小説・漫画(原作もの)→テレビ化→映画化→映画のテレビ放映というのが、長く続いたコンテンツの黄金サイクルだった。しかし、そこにDVD化、WOWWOWやSTARなどの有料放送、映画の続編の前のテレビキャンペーンによって、映画のリサイクルにも新たな現象があらわれた。

さらに、スピンオフ作品という、本編ではない映画の伏線のキャラクターによる新型・続編という構成である。
ディープなマニア層に受けるコンテンツであればあるほど、同じシーンを視点を変えた主人公の立場で見るというリメイクも可能だろう。「父親たちの星条旗」と「硫黄島からの手紙」のような国の視点を変えると社会的なメッセージも明確になる。

うっかり、映画館で見過ごしてしまい、町の名画座で2本立てでと見ようと思うと、その頃には、すでにDVDが発売されて、どちらにするか悩んでしまう。名画座映画館2本立て1200円 VS 新作DVD480円の戦いである。

また、続編の公開にあわせて、前篇をレンタルビデオで借りてくると、その翌日に限って、地上波で放送したりしている。とっても損をした気分になってしまう。

デスノートのDVDが、レンタルビデオ店で、今後、全く借りられなくなるかというと、実はそうでもなく、今夜の映画を見損なった人が来週の続編が放送される前に借りたいと思うかもしれない。

また、別のマニアックな特別版のDVDやブルーレイディスク版があればコレクションしたいと思い購入する人もいるだろう。さらに、近い将来、DVDボックスの企画は、ブルーレイディスクDVD BOXとなり、いろんな資料映像が付属で登場することもあるだろう。
その頃のおまけには、二次創作されたリスペクト作品などがCGM作品も同梱してほしいものだ。
映画のコンテンツをAPIの公開のように、このシーンとこの素材を使っていいというようなフォーマットを公開すれば、さらにコンテンツの寿命は長生きすることだろう。メディアのプロモーションとちがって、マニアックなユーザーたちは、それをコミュニティの中でさらなる成長する形を形成していく。

STAWARS.comのように、今後は新作が作られなくても、映画のシーンを使って、グリーティングビデオなどが作ることができるサービスが行われている。さらにmashup blogでは、二次創作も含めてブログでの話題を共有しながら、スターウォーズ公式サイトの有力コンテンツとなっている。マッシュアップ作品

今までの、二次利用や著作権問題を気にして、削除を依頼するだけではなく、健全な二次利用者をピックアップすることによって、二次利用の質をも向上させているのだ。

ユーザーとコラボレーションして、優秀な二次創作は新たなビジネスを築くことができるのではないだろうか?
優秀な二次創作はCGM作品として、DVDに付属していくというような企画もありだからだ。

映画の公開も封切り前は、話題になるけれども、公開して2週間もすると、もう誰も話題にしなくなる。時おり、むなしくテレビのスポットCMで「絶賛上映中」を見かけるくらいだ。

まだまだ、デスノートのスピンオフ作品は作ることが可能だろう。

デスノートで検索していたら、「デスギョーザ」にでくわした。スピンアウトしすぎるのは少し危険なようだ。




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