2020年の目標は単に、現在の目標からの2~3倍の設定として、モバイル経由の比率が54.2%という比率は今後ますます伸びることだろう。ECのプラットフォームはスマホからという状態だ。
2015年度売上7135億、営業利益947億(売上比率13.3%)、純利益444億(売上比率6.22%)
楽天のECはプラットフォームのASPと売上に応じてのマージン設定と、金融サービスなどが主。
営業利益率が13.3% 純利益率6%というのは極めて高収益といえる。
楽天は2月12日、「Vision 2020」と題した中期経営戦略を発表。
「Strong」「Smart」「Speed」を指針として各事業を成長させ、
❏2020年12月期の売上収益は1兆7000億円、
❏Non-GAAPベースの営業利益は3000億円を目指す。楽天代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏営業利益目標である3000億円の内訳は、
❏「楽天市場」「楽天トラベル」などの国内EC事業が1600億円(2015年度通期は960億円)、
❏その他のインターネットサービス事業が200億円(同180億円の営業損失)、
❏「楽天カード」などのFinTech事業が1200億円(同640億円)。同社代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏は「実現可能性が十分にある数値」と説明した。
楽天が同日発表した
❏2015年度12月期通期の連結決算は、
❏売上収益が過去最高となる7135億5500万円(前期比19.2%増)、
❏営業利益が946億8900万円(同11%減)、
❏純利益は444億3600万円(37.1%減)だった。2010年に買収した、ECサイトを運営するフランスのPriceMinisterののれん代などで、計381億円の減損損失を計上した。
❏国内EC流通総額は、通期では前年同期比10.2%増の2兆7000億円。
❏第4四半期(10~12月)では同10.9%増の7423億円だった。
❏楽天市場でのモバイル経由の流通総額比率は54.2%。
楽天市場のスマートフォンアプリを利用するユーザーの流通総額が、前年同期比で105.1%増えているという。