国内パソコン市場が、レノボの寡占状態に近づく様相。
最新パソコンを使う理由が、どこにもないこともパソコン不況の一因。
むしろ、パソコンそのものを月額課金で本体無料とかのモデルにしたほうが法人では、需要があるのかもしれない。
http://iphone-mania.jp/news-102734/
❏富士通はパソコン事業を中国レノボ・グループの傘下に移す方針を固めた。合弁事業とし、レノボが過半を出資する方向で調整している。月内の合意をめざす。
❏富士通は今年2月に非中核分野としてパソコン事業を分社しており、レノボに主導権を渡すことでIT(情報技術)サービス事業などに経営資源を集中する。富士通グループでパソコンの企画・開発・製造を手がける部門を合弁会社に移管する。2000人程度が移る見通しだ。
❏パソコン世界首位のレノボの規模を生かし、部品の調達や製造のコストを削減する。「FMV」ブランドのパソコンを手がける富士通は、2015年度の出荷台数が400万台だった。出荷の大半を占める国内市場ではシェア2位で、1位のNECレノボ・グループを追っている。
❏パソコン市場の縮小などで採算が悪化しており、15年度は「3ケタ億円の赤字」(富士通)だった。富士通は東芝のパソコン事業やVAIO(長野県安曇野市)との統合も模索したが、合意に至らなかった。富士通首脳は「短期的に黒字にはできるが2~3年後の状況は不透明だ」とみて、他社との事業統合などの可能性を検討してきた。工場も含めて統合する案を提示したレノボを選んだ。
情報源: 富士通、パソコン事業をレノボ傘下に :日本経済新聞
❏レノボは2005年に米IBMのパソコン事業を買収。11年にはNECとパソコンの合弁会社を設立し、同社のパソコン事業を統合した。NECの「ラヴィ」やレノボ「シンクパッド」などのブランドで、日本国内でも3割程度のシェアを持つ。
❏レノボは富士通とパソコン事業を統合することで、さらに日本での足場を固める狙いとみられる。