はじめての選挙の人【誰も知らない選挙の負担額】参議院議員1人あたり選ぶのに4.1億円かかっているハナシ

そもそも、参議院と衆議院の違いは…

国会議員の一番大きな仕事は、法律をつくる仕事だ。
そのために、十分に議論されるために、2院制がとられている。
衆議院で成立(可決)された法律が、参議院で成立してはじめて、法律が決まる。
そのために、衆議院と参議院は性格が異なっている。

http://www.niinkurabu.gr.jp/kokkai/naiyou_4.html

かつて、参議院は「貴族院」と呼ばれていた。国民の代表としての「代議士」で選ばれた政党が多い衆議院に対して、選挙で選ばれない、貴族や名士、高額納税者がその法案を審査していた。任期は7年であったが、基本的に一度なると死ぬまで貴族院の議員をつづけられる終身制
が取り入れられた。政党制がなかったため、政党の暴走を止める役目が貴族院にはあった。貴族院は基本的に無所属議員が政党政治を審査していたという経緯がある。反面、貴族院で反対されても衆議院で再度可決した法案は成立するという仕組みが作られた。そういう仕組みから「良識の府」「再考の府」としての院としての性格ができている。
最近よく「ねじれ国会」とか言われているが、実はねじれているからこそ法案を審議しやすいという部分もあった。1947年(今から[my-age birthday=”19470502″]年前)貴族院の議員が選挙で選ばれるようになり、参議院となったのだ。
そういった経緯から、衆議院とちがって、参議院は解散がなく任期は6年と長い。一度選んだ議員は辞職する以外は辞めさせることができないからこそ、じっくりと選ばなければならない。そのためにも、はじめての選挙の人は、参議院の候補の人たちをじっくりと選んでみてほしい。

 

2013年の参議院選挙では、候補者一人あたりで1億1500万円、議員1人あたり4億12oo万円かかっている

3年前の参議院選挙の結果資料を読み解くといろんなことが見えてくる

平成25年(2013年)第23回参議院選挙報告書
https://4knn.tv/wp-content/uploads/2016/06/a6b0ed75103b36fd0a5036d37d35cf0b.pdf

2013年の参議院選挙では、候補者一人あたりで¥1億1500万、議員1人あたり¥4億12oo万 かかった。

選挙全体では、1回の参議院議員選挙で500億円3年に一度必要だ。

参議院選挙では242議席の定数があり任期は6年間。解散がないので、3年ごとに半数の121議席分の選挙がある。なので、  500億円かけて121人を選ぶ選挙。つまり、1人当たり4.1億円かけて選ぶのが、国政選挙の参議院選挙だ。

政治家1人選ぶためにこれだけの費用がかけられて獲ればれている。この費用はみんなが働いて収めている源泉徴収されている税金などから捻出されている。ネット選挙が利用されているのだからこの費用はもっと下げることができるはずだ。
そのためにはネット選挙の利用がもっと促進されなければならない。

候補者を、実際に選ぶ期間は、たったの19日しかない

そう、2016年6月22日水曜日の公示日で、公示されて候補者がはじめて一覧でき、7月10日(日)に選ぶ。
実際には、「期日前投票」や「不在者投票」があるので、もっと効率的に候補者を選びをネットで選べるように努力すべきなのだ。

公示日、2016年6月22日水曜日に総務省や、地方自治の選挙管理委員会のページを見ると愕然とする。何もなにのだ。公示日の17時までが候補者の受付だからだ。そして17時をまって、候補者の一覧がPDFで公開される。
ウェブサイトなどもリンクがないので、http://からみずから打ち込まなければならない…。

ウェブにいくと、デザインもバラバラ、プロフィールもバラバラ、公約もマニフェストもバラバラ。比較検討しずらい。

せめて、選挙公報の情報と選挙ポスターの画像はスマホでみられるようにしてほしい

候補者はたくさんの資料を選挙管理委員会に提出しているのだから、せめて「選挙公報」や「選挙ポスター」の情報は選挙管理委員会のページで比較できるようにすべきだろう。
ポスターも公示日になってはじめて抽選で、貼る場所の番号が指定されて貼りだすことができるのだ。

ネット時代に呼応するためにも、日本国憲法で守られた国民の知る権利を得るためにも、公示日前日に受付を終了し、翌日の朝9時から一斉に選挙活動と情報解禁にしたほうが、わかりやすい。総務省や選挙管理委員会のページには公示日の翌日になってはじめて公示だなんて「公示日」の意味がない。

なにはなくとも「選挙公報」と「期日前選挙」

知名度のない候補者も、「選挙公報」というタブロイド版がポストに投函されるからここで観ることが一番望ましい。
これが一番、候補者を一覧して選ぶことができる。
政見放送を観るのも朝の5時とか、とんでもない時間に行われているし、自分が投票できる候補者がいつ放送されるかまったくわからない。
むしろ、テレビでなくYouTubeにしてもらいたいほどだ。海外がダメならヤフー動画でのニコ動でもいいじゃないか!
新聞も購読していないから、候補者の広告情報を観ることもできない。それらの費用も税金から投入されている。まったく無駄ではないか?

まず「選挙公報」をよく読んで候補者を選ぶ。これが一番候補者を比較しやすい。
そして、名前を覚えて、「期日前選挙」に行く。
期日前選挙に行く人がすでに、25%もいるほどだ。
期日前選挙に行く人が多ければ多いほど、たくさんの投票所を必要としない。投票所が少なければ、経費も下がるはずだ。
もちろん、候補者がいなくて投票したくなければ白紙でもかまわない。
「無効投票率」という数字で白紙投票も意思表示として成立している。
http://www.soumu.go.jp/senkyo/senkyo_s/data/sangiin19/sangiin19_3_8.html

この数字は、選挙に興味がなくていかない人ではなく、投票したけれども、名前を書くべき人がいないという人の意思のあらわれでもある。

また、投票率も年代でよくわかるけれども、本当は、年代は男女差で誰が選ばれたのかがもっとわかると「ネット選挙」の醍醐味がでてくる。この候補は男女どちらに人気で、どの年代に支持されている議員かということがわかると、もっと、選んだ議員に対して、選んだ後も興味があるはずだ。

すると選ばれる側の議員も、自分を支持してくれる年代に対して意識をするはずだ。そう、個人を特定せずに、一票の重みを国会議員に伝えることができるのだ。

もちろん、一番いいのは、総務省が提唱する「マイナンバー」で、総務省が管理する選挙の投票ができればよいのだけどね。そういうことも選挙の法律を変えてくれる議員がいれば可能になり、無駄な税金がつかわれなくなると思う。

マイナンバー、熊本地震の災害対策にも利用されない、キャバクラ嬢が昼間の会社バレおそれて退職とかではなく、マイナンバーを使って節税できる選挙に一番利用してもらいたい。