「週刊新潮」が18歳少年の実名を報道する理由

週刊新潮は、「堺市通り魔殺傷事件」の高裁を持ちだしていたのか…。
ただ、それをメディアがやりだしたら、エスカレートするばかり。
ネットで知ることが出来る状態にあるとかは、あくまでもネットのコミュニティであり、メディアを生業としている人たちではない。だから世間がすでに知っていても報道しないというルールはあるはずだ。
 また、少年法61条の違反に、罰則がないことも起因している。名誉毀損で訴えることができるのも報道された加害者だから訴訟リスクが少ないとかもしれない。

「堺市通り魔殺傷事件」で、月刊誌「新潮45」が19歳の犯人の実名を報じたところ、著者が名誉毀損で訴えられたケースだ。大阪高裁は、「少年法61条は罪を犯した少年に実名で報道されない権利を付与していると解することはできず、表現行為が社会の正当な関心事で、その内容と方法が不当なものでない場合には違法とはならない」

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150304-00010006-shincho-soci

また、ニコニコ動画で配信をおこなっていた中3放送局の動画配信者が自宅を撮影し、非難された。しかし、「報道」という名の元に、逮捕前から取材を続け、逮捕された瞬間に加害少年の母親が「フィリピン人」であるという報道や、逮捕前からの「本誌記者を見るなり罵声を浴びせてきた。あまりに大声で、早口だったこともあり何を言っているのかはわからない。」という報道姿勢には悪意を感じざるを得ない。
 フィリピン人との間の子供に何も罪はない。情報を完全にミスリードさせようとしているとしか思えない。中3放送局のほうがニュートラルだった。

川崎中1殺害事件 加害少年のフィリピン人母が浴びせた罵声

逮捕前、本誌記者は川崎市内にあるAの自宅を訪れた。近所の住人は家族の様子をこう話す。
「父親はトラック運転手ですが、15年前に家の購入のために約4千万円のローンを組んで3階建ての一戸建てを建てました。Aの母はフィリピン人で小柄で化粧気もない女性です」3階のベランダに洗濯物を干しに出てきたAの母親は、本誌記者を見るなり罵声を浴びせてきた。あまりに大声で、早口だったこともあり何を言っているのかはわからない。インターホン越しにコメントを求めたが、「私は、何も知らない」と繰り返すばかりだった。その後、Aの父を取材するために自宅前で待っていた記者の前に弁護士が現れ、「子供のことを父親がマスコミに話さなくてはいけないという義務でもあるんですか」と語った。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150306-00010009-jisin-soci