【追記】
小池百合子氏が立候補を表明
自民党衆院議員の小池百合子元防衛相(63)は29日、都内で記者会見を開き、舛添要一前知事の辞職に伴う東京都知事選(7月14日告示、同31日投開票)に立候補することを表明した。「あたためてきたビジョンが多々ある。首都東京で実現したい」「東京はアベノミクスの牽引(けんいん)役になるべきだ」などと述べ、初の女性都知事を目指す意欲を示した。
http://www.asahi.com/articles/ASJ6Y3GFMJ6YUTIL009.html
小池百合子氏は日本版、ヒラリー・クリントン女史のイメージ。しかし、かつてほど表舞台やメディアへの露出が少ない。何よりも、政治資金報告書をたたかれるといくらでも叩ける要素がでてくるのは、国会議員の歴が長ければ長いほどリスクだ。それだけ国会議員にとっては、民間人の節税感覚で許される範囲で税金を使っているからだ。
櫻井パパの立候補はリスクばかりでメリットがない
自民党が、嵐の櫻井翔さんの父親の櫻井俊 元・総務省事務次官をプッシュしているらしい。しかし、櫻井俊氏は否定し続けている。
嵐・櫻井翔の父・桜井俊氏を軸に絞り込み 都知事選
官僚出身で行政経験が豊富のため、党内で推す声が高まっていた。桜井氏はこれまでの取材に「出るつもりはない」と出馬を固辞している。都連は党本部と連携し、桜井氏の擁立を目指す考え。早ければ週内にも擁立する候補者を正式に決める方針だ。
http://www.nikkansports.com/general/news/1670128.html
嵐・櫻井翔の父、総務省事務次官の桜井俊が都知事候補に?
http://www.excite.co.jp/News/matome/entertainment/M1465868206433/
櫻井パパが、選ばれる選択ポイントは2点のみ
しかし、考えて見て欲しい。櫻井パパが東京都知事に選ばれるポイントはたった2点しかない。
1.ジャニーズの嵐の櫻井翔さんのお父さんである事。
2.事務方トップであった、元・総務省事務次官の肩書き。
都民が知るすべがあるのは、どちらも肩書きだけである。
まず、本人にその意思がないものを口説けるのか?
今まで、事務方の人が選挙選で人前で演説できるのか?
1.ジャニーズの嵐の櫻井翔さんのお父さんである事。
嵐が応援に駆けつけるなんてことに期待してはいけない。
むしろ、何かあれば、息子に迷惑をかけるリスクのほうが大きい。
櫻井翔さんの父親でなかったらこのオファーはなかったことだ。
東京都知事の資質と、櫻井翔さんの父親であることはまったく関係していない。
何よりも、静かに夫婦でゆっくりすごせる時間を、これ以上の出世を望んでリスクにまみれる道を選ぶだろうか?
自民党が、知名度、当選の可能性だけで「都知事」を推しているのであれば、都民はむしろ、舛添元都知事の反省が何もできていないことを指摘しなければならない。
2.事務方トップであった、元・総務省事務次官の肩書き
肩書きだけで、政治家は選べない。今までは、エリート官僚として、国に仕える立場であり、地方自治の首長としての仕事は領域が、まったく違う。
事務能力を推すのであれば、現在の都知事の副都知事にまかせたほうが良い。
都知事は事務方発想ではない、大胆な個性を発揮できる人で選ばなければならないと思う。トップリーダーとしての資質だ。
しかし、前回、都民は、桝添氏のリーダーシップに期待して、予想以上の裏切られ方をしたので、今回こそは慎重とならざるをえない。だからこその人選で、候補を推す側も困っている状況だ。
一体誰が立候補するのか?
それにしても公示日前(公示日は2016年7月14日)に立候補を表明できる政治家の立場の人は、有利だ。現職の政治家でない候補者は、選挙活動とみなされるため、出馬の意を固めるとか言わなければならない。
蓮舫氏も、参議院で東京選挙区に立候補したので、万一、落ちない限り、都知事には立候補しない。万一落ちたのであれば、都知事も無理だから立候補しない。
自民党参議院議員の渡邉美樹氏は、
舛添都知事辞職の意向を受けて
私が出馬した都知事選以降、すべての都知事が任期途中に辞職しているのを見るとやはり、あそこで当選したかったと悔しさが残るのが本音です。
少なくても私は絶対に税金で贅沢をするつもりはないと断言できます。
むしろ東京を経営したいという純粋な気持の大前提は、税金の費用対効果の最大化でした。
上場企業の会長であっても国際線ファーストクラスに経費で乗ることはありませんでした。
100円の利益を積み重ねる居酒屋オーナーの感覚は生涯変わらぬ私の価値観です。
http://ameblo.jp/watanabemiki/entry-12171251722.html
と出馬の可能性を打診するかの文章を記述している。
また、作家の百田尚樹氏も、立候補を自身のtwittterでさんざん匂わせている。
都知事選に出てほしいという声と、出たらいけないという声が半々。
出ても当選するわけがないのは決まってるんやけど、東京都内で広く演説できるというのは魅力的!
どうしよう…サイコロでもふって決めるか。それともマジで『カエルの楽園』50万部で決めるか。— 百田尚樹 (@hyakutanaoki) 2016年6月27日
東国原英夫氏も番組や公演のスケジュールのキャンセルの難しさでやんわりと立候補を否定している。
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2016/06/28/kiji/K20160628012863730.html
最有力候補と思われる、元、大阪府知事、現在弁護士とタレントの橋下徹氏は、爆笑問題の事務所であるタイタンの関係者タレントでもある。「橋下×羽鳥の新番組(仮題)」(月曜23時15分~)のレギュラーもあるし、契約途中での出馬は考えられない。
橋下徹氏の場合、政治家としてよりも、よりパーソナルな信条を国民に理解していただき、時期が満ちる時までテレビの世界で活躍し、それから政界に戻るタイミングをみたほうがよいからだ。政治家よりもタレントとしての自立で、政治解説をやったほうがメリットを生かし続けることができるであろう。
都知事の仕事は、相当な知名度や支援団体と、かつ、いつでも現在の仕事をヤメられるという大前提が必要なのである。
また、本人が、たとえ、そのつもりでも、マスメディア側がなぜかスルーするとまったく公示日まで知れ渡らないという状況になっている。
マック赤坂氏などが毎回、このパターンだ。
マスメディアも、選挙活動になる報道はできない。しかし、ニュースとしての報道バリューのあるものは報道するという中途半端な姿勢である。
参議院選挙中であるのに、都知事選挙に報道が関心を寄せていることのほうが問題なのかもしれない。
どちらも、選挙マタ−の報道であるからだ。