タトゥーを消すのは医師「死ぬぐらいの痛み覚悟して」 

タトゥーを入れる時の痛みは我慢できても、取る時の痛みはさらに大変。それにコストも。

タトゥーというのは、墨と傷痕が混在したもの。仮に魔法のように墨を取り除けたとしても、最初にタトゥーを入れた時の傷痕は消えません。実際には、そこからさらに治療による傷も加わるわけです。

❏「死ぬぐらいの思い」ありますか?
タトゥー除去治療の現状について、多くの症例を手がけてきた六本木境クリニックの境隆博院長(48)に聞きました。

❏「機関銃で撃たれているような痛み」 ――そんなに大変な治療なのですか。 
大変ですよ。たとえばレーザー治療。子どもを産んだことのある女性の患者さんは口々に「お産の次に痛い」と言います。「ゴムではじくぐらい」と説明する医師もいるようですが、私に言わせれば「機関銃で撃たれているような痛み」です。 

❏レーザーに限らず、治療でタトゥーを消すことはできません。タトゥーを傷痕に置き換えるだけです。タトゥーというのは、墨と傷痕が混在したもの。仮に魔法のように墨を取り除けたとしても、最初にタトゥーを入れた時の傷痕は消えません。実際には、そこからさらに治療による傷も加わるわけです。

❏「一番いいのは入れないこと」 ――キレイさっぱり消せると誤解している人も多いのでは。  誤解を招くような宣伝は問題です。部下に「消して来たら」と言う上司も、タトゥー治療の大変さを理解していないのではないでしょうか。「一番いいのはタトゥーを入れないこと。

❏次はタトゥーを取らないこと」というのが、私の持論です。

❏彫り師は「人」を見て判断できないと
 ――医師資格なしに刺青を入れることは、医師法違反に当たるとして彫り師の摘発が相次いでいます。この点については、どう考えますか。

❏タトゥーは入れるところから規制すべきだと思います。人体に傷をつける以上、医療的な知識は必要です。ただ、「伝統を守らないといけない」という話もあるので、難しいですね。厳しいライセンス制度を設けて、よっぽどの人しか入れられないような形にするのが一番いいのではないでしょうか。

❏たとえば、講習会を受けないとライセンスが得られないようにする。取得後も「除去したい」という3人が人出たらライセンスをはく奪する――といったやり方が考えられるでしょう。

情報源: タトゥーはキレイに消せるのか? 医師「死ぬぐらいの痛み覚悟して」 相次ぐトラブル、除去手術の実態 (withnews) – Yahoo!ニュース