1970年代のSEIKOが世界の巻き起こした「クオーツ・ショック」は、スイスの時計産業界を壊滅寸前にまで追い込んだ。
1980年代、電卓用のLSIは時計にも流用されデジタル時計は安価となり日本産からアジア産にとって変わられた。
同じような、イノベーションのジレンマは、薄型大型テレビでも発生し、電気自動車でも発生しようとしている。
最初は高価でも、あっという間に低廉化し技術が平坦化することによって、人件費の勝負となるのだ。
東京オリンピック時、SEIKOは時刻を記録として打ち出す公式時計プリンタEP-101をヒットさせる。その製作した会社はそのEPの子供となるような製品を作るための会社、EP-SON、つまり現在のEPSONとなった。
デジタル製品化の流れでいろんな企業が誕生し、派生していく。
しかし、AppleWATCHというスマートウォッチとなれば、これは単なるデバイス・メーカーではなく、ソフトウェアを管理するためのプラットフォームビジネスだ。ユーザーが増えれば、そこに便利な「アプリ」を誰もが売りに出せ、そこのマーケットプレイスのショバ代が３割も自動的に落ちる。
Apple（一部Google）は、アプリの百貨店という土地レンタル型ビジネスモデルのプラットフォームなのである。
ユニークな存在がCASIOだ。電卓から始まり、電子機器まで、デジタルな製品バリエーションでカテゴリーごとのブランドを持つ。
特に「データバンク」シリーズは、クオーツ時計がさらに、液晶デジタル時計へとなり、チープ化した中に、電子計算機を腕の中に押し込むという画期的かつ奇抜だり、合理的な製品カテゴリーだった。
当時は外で電話をかけるためには、公衆電話が当たり前。アドレス帳というアナログの電話番号を見て電話をかけていた。そこで、このデータバンクは電卓かわりになったついでに、入力デバイスがついたので、電話番号も数字とカタカナ＆英語でメモリーさせることができた。これはとっても便利だったのだ。
スマホ当たり前の世代に、公衆電話の不便さを知ってもらいたいくらいだ。3分おきに10円チャージされ、ダイヤルをジーコジーコまわすのだ。
さらに、この腕の中の計算機は便利だった。未来チックであった。しかし、当然、ファッショナブルではない。
逆に、AppleWATCHに想いをはせるこの2015年の第一四半期は、この「データバンク」のもたらす、ウェアラブル＝いつでも、どこでもアヴェーラブルな状態での電子機器の使用シーンをイメージしたくなって物色中！
金色のデジタル計算機つき時計って、もうかなりのカッコ悪さを通り越して、カッコ良いのかも？と思ってしまった。
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これなんて、金ぴかデジタルで相当、カッコ悪さを超越してしまった美学さえ感じさせてくれる。
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一番困るのが、このライン。本気なのか冗談なのか見極めにくい…。
CASIO DATA BANK （カシオ データバンク） DBC-611G-1／DBC611G-1 テレメモ 計算機/電卓 ゴールド ユニ○○○ウォッチ 腕時計 [並行輸入品]
むしろ、このクラスは、素材をホンモノで高級に作ったら、中東諸国とかではまだ売れるのではないだろうか？
機能はすでに成熟しているので、素材だけで、金の工芸品の一部として作れるはずだ。
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思わず、カナダのブラックベリーかと思ってしまうのが、このラインだ。
日常使いなら、このラインくらいなら、ちょっと変わった理系の人程度の扱いで済む。
[カシオ]CASIO 腕時計 DATABANK DB-380G-1JF
でも、こんなキテレツなのもたまにはしてみたい！
カシオ Casio – G-Shock – GravityMaster Series – GPS Hybrid Wave Ceptor – Black/Blue – GPW1000-1A 男性 メンズ 腕時計 【並行輸入品】
もはや、ここまで来ると、この15万円超の価格でこの視認性の悪さとGPSハイブリッドという意味がもうわからない…。Gショックというブランドはもはや、トランスフォーマーで変身しそうなキャラクターになりそうだ。
[カシオ]CASIO 腕時計 WAVE CEPTOR ウェーブセプター タフソーラー 電波時計 MULTIBAND 6 WVQ-M410-1AJF メンズ
世界6局の電波受信で、太陽にあてておけば、永遠に動き続ける時計。
もはや、人類が滅びても生き続ける機械だろう。
腕時計…のハイテク化…次は宇宙のどこでも動き続けるという夢とロマンの世界なのかも…。
