追記:
コンビニエンスストアは5.5万店舗 2019年
売上は10兆円 平均単価は622円
https://www.jfa-fc.or.jp/particle/320.html
歯科医院の数は6.8万
令和元年9月の歯科診療所数は6万8,511施設
厚労省の施設動態調査による令和元年9月末現在の歯科診療所数は全国で6万8,511施設で、前月より11減少した。開設者別歯科診療所数の個人は544減、医療法人は439増となっている。
http://www.dentalnews.co.jp/news/detail/2019/index.html
6万箇所 歯科医は10万人(2016年)https://www.jda.or.jp/dentist/about/index_7.html
歯医者さんは、なぜ一週間後なのか?
時間がない時に限って、歯医者さんのスケジュールが毎週決まって、週に一度はいってくる…。いつまでこの治療が続くのか?
詰め物を作っているわけでもなく、根管治療のようなものでもなく、歯石を取り除く作業程度なのに…。
毎週、毎週、その予約の時間までに行っても、待たされて、ほんの15分程度の治療…でまた来週。
月に一度、1時間程度で、まとめて見てくれないのだろうか?
不思議な診療報酬点数制度
それには、歯科医の診療報酬点数制度を理解する必要がある。
❏ 月をまたぐと、診療報酬点数があがる
歯科疾患管理料 110点(1,100円):本人の同意のもと、長期治療の患者に対して計画書を交付。初回に頂くと、その後本人の同意がなくても毎月請求される
3割負担で利用者は330円負担だが、国は毎月770円を負担している。
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12400000-Hokenkyoku/0000041238.pdf
❏ 早く直しても、診療報酬点数は何も変わらない。
細く長く通ってもらうことによって歯科医の経営は安定する
❏ ブラッシングの指導で800円
「歯ブラシのブラッシング説明をしたがる」のも診療ポイントのため80点 (800円)http://shirobon.net/24/shika_2_1/shika_b001-2.html
3割負担で利用者は240円負担だが、個人のブラッシングの説明のために、国は560円負担している。
実施指導は月に一度まで「歯科衛生実施指導料1」
15分以上の口腔状況の現状説明、汚れ部位の指摘、歯磨き指導、家庭での療養指導
❏ 医科診療報酬点数表に関する事項(長文です)
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12400000-Hokenkyoku/0000041235.pdf
保険診療点数しらべ 白ぽんネット
http://shirobon.net/
❏歯医者さんの治療方針は、中央社会医療協議会(中医協)の点数で変化する
また、7割負担を強いられている国の医療費もこれらの積み重ねで、減らせる努力をすべきである。医療費負担軽減策はいくらでもうちだせる。ただ、得票や献金があるので、医療負担軽減策はあがらない。何の為に政治家になったのだろうか?
❏そのためには点数制度を1点あたり10円ではなく、1点あたり1円にして点数ではなく円表示にすべきだろう。そのほうがコスト意識が目覚る。
そこで、この歯医者さんのDNAを利用する。
❏歯医者さんは今や日本全国のコンビニエンスストアの1.5倍もある
コンビニエンスストア数 4.2万件(2013) 5.1万店(2014)
歯科診療所数 6.8万施設
歯科大学の乱立で、年間2500名の歯科医ドクターが誕生するご時世だ。
あと、10年ですべて開業医となると、さらに2.5万施設も増える。
まさに、原宿のカットサロン並みの激戦状態となる。
すでに私立大学医学部の4割は定員割れ、外国人(韓国、台湾、フィリピン)を受け入れ、それに日本政府が私学助成費をだすといういびつな構造下にある。
それでも、100人あたりは0.74人でアメリカの1.53人よりはかなり少ない。
http://www.breath-design.com/?eid=1416553
❏歯医者さんハック術
相当に難しい技術が必要でない、メンテナンス程度の治療であれば、暇で予約の取りやすい歯科医でも大丈夫だ。
初診料はかかるが、右側と左側の歯医者を分けてみる。できれば、第三オピニオンの歯医者(右と左のどちらの治療がいいのかを評価させる)も見つけてみる。
結果として、一つの歯科医でズルズルと長引く治療をさせるのではなく、右と左の歯科医を競わせることにより、初診料以上のメリットが出てくる。
一週間あたりのスピードも上がる(治療状態は双方に報告する)。
歯科医は近隣のライバル歯科医の仕事を一週間以内に見せられ続けるわけだ。第三オピニオンとなった歯科医は、よりよいアドバイスをすることに徹してくれる。
右と左を分けて1週間に2回だから一月で8回分の治療となる。一ヶ月で2ヶ月分の倍速治療が受けられる。
歯科疾患管理料 110点(1,100円)も2〜3診療分となるが、時間的メリットのほうが大きい。
これを近所の歯科医でやれば、同じ日の同じ時間帯で解決だ。右と左を15分15分で実質30分だ。アポイントは1時間ずらせばかぶることはない。
もったいないのが、レントゲン写真だ。
せめて、レントゲン写真は、クラウド上で患者側の「本人の生態著作権(笑)」を認め、クラウド側で保管し、他の歯科医にも閲覧させれば無駄な検査をする必要もなくなる。
この患者側と歯科医のミスマッチの原因は、診療報酬点数制度にあると思う。常に改善されてはいるが、どうしても歯科医を守る側面が見え隠れしている。
診療報酬点数
内閣が改定率を決めると…
社会保障審議会(社保審)、医療保険部会、医療部会が、基本方針を決め、
厚生労働大臣の諮問機関 中央社会医療協議会(中医協)が具体的な診療報酬点数を決定する。
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001wj9o-att/2r9852000001wkdi.pdf
12歳児(小学校6年生)むし歯本数、4.3本から1.3本へ 7割減少
歯科医師を取り巻く現状は厳しい。1990年におよそ7万4000人だった歯科医師数は、2006年には9万7000人に増加。それも都会に集中し、「コンビニより歯科医院が多い」と言われるほどになった。
一方、健康保険の対象となる治療に対して歯科医院に支払われる診療報酬のうち73項目の価格が、この20年間据え置きされている。歯科医療費全体も、この10年間停滞中。その間も歯科医師数は増加しているため、一人当たりの収入はドンドン目減りした。歯科医療白書によれば、歯科医の5人に1人は年収300万円以下だという。
「1981年、健康保険の1割の自己負担が導入されたことが、終わりの始まりでしょう。それまで保険治療はタダでしたから、患者は1割でも非常に大きな負担に感じたと思います。それが、97年には2割、今では3割負担です。病気になれば病院に行こうと思うでしょうが、歯が少し痛むくらいでは歯医者には行かなくなってしまった。目新しい技術革新もないまま、バブルが崩壊してずっと不景気。日歯連による自民党橋本派への巨額の不正献金事件が発覚し、社会的地位も著しく下がってしまった」
健康保険法の改正の一方で、国は医師および歯科医師を増加させる政策を実施した。医大、歯科大の新設ラッシュが起こり、大幅に定員増。医師も、歯科医も急激に増加した。特に歯科医は「儲かる」イメージが強い割に、医学部よりは偏差値も低く、希望者が殺到することになった。
「地方はまだマシです。家賃が安いですから。坪単価5000円の場所にある診療所でも、坪単価5万円のビルの診療所でも、保険点数は同じです。明らかに都心の歯科医に不利な仕組みです。都心の患者は高額な自由診療が多い、とも言われましたが、この不況でたまに初診患者が来ても保険内診療ばかり。
歯科医も大変な状況だ。
点数制度ではなく、時間あたりの効率のいい、他業界のアイデアと歯科医を組み合わせてイノベーションはできないものだろうか?
歯科医 × コンビニ
歯科医 × 1000円カットショップ
歯科医 × 3Dプリンタ
歯科医 × ネット診療
歯科医 × Bluetooth詰め物 ×スマホ治療
政府も、膨大な医療費の財源を確保することに心血を注ぐだけではなく、もっと効率のいい治療方法や未病対策にのぞむべきだ。
学識経験者を並べただけの諮問委員会でなく、企業などにも広くアイデアを求めるべきだろう。
公開オリエンテーションを行い、提案を受け付ける。それによって、医療改革を推進する。
医療ビッグデータなどの採用なども、電子カルテなどでヒモづけることによって、さらに医療に関する行動データとして活用できることだろう。
http://www3.nhk.or.jp/news/iryoubd/
いつのまにやら、医療ジャーナリストになってしまった(笑)