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時事通信の編集委員の湯川鶴章さんの記事を、元にヴィジュアライズ
「すべてのメディアはソーシャルに向かう大変革期を迎えたマスメディア企業への提言」
http://www.jiji.com/jc/v?p=it-bowlful_2401
ご一読を強くオススメします!
ブリタニカの歴史を調べてみると、なんと241年も昔にさかのぼります。
割賦販売のセールス、特に訪問販売などで、販売されていました。
セールスマンの数だけでも、世界には10数万人のコミッション営業ながらも雇用を生んでいたことでしょう。
百科事典は、応接間に飾られるケースが多く、紙表紙よりも皮表紙が高価でも売れていました。きっと、辞典としての価値よりも、応接間のインテリアの価値だったのですね。
そして、その百科事典を抜いたといわれるマイクロソフトのEncartaが、米国では来月の2009年10月末、日本でも年内で終了というニュース。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0903/31/news045.html
Web調査会社Hitwiseによると、米国のオンライン百科事典へのアクセスのうち97%はWikipediaが占めているという。
ブリタニカを凌駕したのがEncarta、
Encartaを凌駕したのが、Wikipediaという構図になったようだ。
湯川さんは、技術革新の速度に、人間が発想転換するのに約15年かかると解説している。
う。せっかく映像で放送することが可能になったのに、コマーシャルを作る人たちは発想の転換がすぐにはできなかったのである。映像でインパクトを与えるよ
うなテレビならではのコマーシャルが流れるようになるまでには、テレビの登場から15年ほどの月日がかかったといわれる」
また、「ニューメディア浸透15年説」があるとすると、
パーソナルコンピュータの登場1984年から15年で「Encarta」の最盛期。
そして、インターネットのWWW登場1993年から15年で「wikipedia」が最盛期に。
するとソーシャルメディア登場を2005年とすると、次のフェイズは2020年くらいという計算になりそうだ。
また、湯川さんは、大胆な分析と提案を行っている。
【提案】「ソーシャルメディアに移行できないデジタルメディアも山のようにある。既存のプレーヤーが立ち往生している間に、先に進化形を完成させればいいのである」「自社で持っている古いメディアを廃止する必要はない。売り上げをみすみすあきらめる必要はなく、自然減
に合わせて体制をスリム化し続ければいい。一方でそのメディアとは違う分野でデジタルメディアを立ち上げ、またそのデジタルメディアとは違う分野でソー
シャルメディアを立ち上げるのだ。異分野での3形態同時運営。それがメディア大変革期の過渡的な戦略である」
異業種への従来メディアをデジタルメディアへ、そして異業種のデジタルメディアをソーシャルメディア化へ。
ブリタニカでは、年間約70ドルで自由にアクセスさせるビジネスを展開しているが、有力ブロガーには、無償で提供し、記事のブログパーツを添付できるWebShareというモデルで認知をはかろうとしている。しかし、クローズドで、有償のサービスは、ブリタニカという「過去のブランド力」を持っても、再生の道は見えてこない。
座礁する前に、この伝統ある豪華客船をフリーで提供できるようなドラスティックなビジネスアイデアが必要だろう。エンカルタでさえも、今年でウェブもDVDも終了というのは、販売利益や広告利益だけで、編集スタッフを抱えて提供できるうまみがなくなっていることを証明しているようだ。MSにとっては、辞典ビジネスは儲からなければやる意味が見えないという社内の体制もあるだろう。
そして、wikipediaは、たくさんの人に利用されている所に自分が介在しているという価値だけで、全世界のwikipedianと呼ばれる人たちが、ボランティアとしてコンテンツ作成に励んでいる。権威や名声とはまったくちがった世界で、まさにおとぎの国の小人さんのように、コツコツと楽しんでwikipediaに参加しているのである。
この動きを、勝手ながら、「wikipedization(ウィキペディゼーション)」と命名してみた。
日本でもよく似た事象に、遭遇することが最近多くなったように感じる。
従来メディアは、「地球の歩き方」http://www.arukikata.co.jp/
デジタルメディアは、「じゃらん」http://www.jalan.net/
ソーシャルメディアは「フォートラベル」 http://4travel.jp/
従来メディアは、「NHK今日の料理」http://www.nhk.or.jp/partner/ryouri/
デジタルメディアは、「ボブとアンジー」 http://www.bob-an.com/
ソーシャルメディアは、「クックパッド」 http://cookpad.com/
従来メディアは、普通の新聞各社のサイト
デジタルメディアは、産経新聞「サンケイNetView」 http://www.sankei.co.jp/netview/
※料金回収方法がプロバイダー課金がもったいない。絶対に自社で課金すべきでしょう!
サンケイiPhone版 http://www.sankei.co.jp/iphone/
朝日新聞 twitter http://twitter.com/asahi
ソーシャルメディアは、「iza!」http://www.iza.ne.jp/
毎日新聞のtwitter http://twitter.com/mainichijpedit
※記事へのリンクだけではなく、ガイドとしての機能が存在している点を評価。
産経新聞社会部のtwitter http://twitter.com/sankeishakaibu
※記者の個性が明確に現れている。
こちらでは謝罪しているが、twitterなんだから、これくらい個性を発揮すべきだと逆にエールを送りたいくらいだ。
書かれた記者を地方へ飛ばさないようにお願いしたい。それくらいの猪突猛進な記者もいてもいいではないか。
海外事例だが、「times people」 http://timespeople.nytimes.com/
自分がNYtimesの記事をピックアップした紙面を作ることができるし、お気に入りの人の編集したページを無料購読できる。NYtimesの膨大な情報をすべて見るよりも、誰かが選んだ記事を選んだほうが情報の処理は完全にラクチン!それが自分と近い感覚の読者ならより親身に感じることができる。
2008年総務省の調査によると、消費者が選択できる情報は10年前(1998年)と比べて約532倍にまで膨れ上がった。一方で、実際に消費された情報量は10年前の約65倍 「情報センサス報告書」(総務省調べ 2008年)
そんな時代の情報の選ばれ方は、Profitを追求するマーケティング的側面ではなく、ユーザーValueを優先した気持ちにならなければ見えてこないと思う。
ProfitとValueを考えた場合、Valueを優先するのが、ソーシャルメディア時代のマーケティングであり、また、おとぎの国の小人さんたちにいかに参加してもらえるかを熟慮しなければならない。
agilemedia広告が過去にはいっていました