雑誌「サイゾー」の取材にコメントで答えたことによって、5000万円の訴訟をオリコンによっておこされたフリージャーナリスト、烏賀陽(うがや)弘道さんのYouTubeコメント (シリーズ化されるらしい)
民事裁判の被告者が、裁判を自ら解説してくれるのだから、非常に意味があると思う。
ボク自身もセグウェイの件で、簡易裁判を選んでしまったが、うがやさんの場合、5000万円という名誉毀損をいきなり個人に向けれられてしまったので、戦わざるをえなくなってしまったようだ。
謝罪して示談という方法もあるだろうが、あえて戦うという選択肢を選んだ、うがや氏の姿勢には同じジャーナリストとして、エールをおくりたい。
また、オリコン側も事実関係のリリースをウェブサイトで提示してはいるが、本当はもっと情報を開示し、いわれなもないいいがかりを言われているのであれば、それを第三者が見て理解できるように、努力すべきではないだろうか?この裁判で勝ったとしても、社会に対して、「オリコン」という会社が、言論のフィールドではなく、「法廷」というところでしか話し合うつもりがないというようにとられかねない。
企業の考え方はいろいろあるとは思うが、今回のオリコンの訴訟は、自社にとって都合のよくない事については、話あいではなく、裁判によって決めたいという意向がありありである。
大事なのは、言論上のマナーであり、法律的な名誉毀損かどうかではないはずだ。オリコンの出版社であるサイゾー編集部に対してではなく、インタビューを受けただけの、うがや氏個人を訴訟したという手法は、フリーランスのジャーナリストに対しての、挑戦とも受け取ることができよう。
おかしいやんけ!オリコン訴訟 第2回
一回目は自己紹介と執筆本のご紹介
オリコンのコメント ジャーナリスト烏賀陽氏への提訴についての要点整理
平成19 年2 月7 日
各 位
オリコン株式会社
企業広報部
ジャーナリスト烏賀陽氏への提訴についての要点整理
弊社は、ジャーナリスト烏賀陽弘道氏を平成18 年11 月17 日付で東京地裁に提訴した件について、平成
18 年12 月25 日付けのリリースで弊社としての見解を述べておりますが、改めて本提訴に至った経緯等につ
いてお伝えいたします。
通常、弊社では、ネガティブなご意見やご批評を頂いても傾聴させて頂いております。弊社もメディア企
業として、言論や報道が自由になされることを尊重しています。一方で、自由には責任が伴うことも常に強
く認識しています。
今回は、弊社事業の中核をなすランキングの信用が「事実誤認に基づく誹謗中傷」によって、著しく毀損
されたため、その名誉毀損行為による損害の賠償ならびに謝罪広告を求め、提訴いたしました。
今回の訴訟において、烏賀陽氏のみを提訴したことの理由は、以下のとおりです。
① 「事実誤認に基づく誹謗中傷」が烏賀陽氏のコメント部分にのみ掲載されていたため
平成18 年3 月発売の月刊誌「サイゾー」の記事において、“オリコンはランキングの調査方法をほ
とんど明らかにしていない”“オリコンは予約枚数をもカウントしている”という「事実誤認に基づく
誹謗中傷」が烏賀陽氏のコメントにのみ掲載されていました。また、弊社が平成18 年6 月23 日に烏
賀陽氏宛て送付した内容証明郵便に対する回答FAXの中で、烏賀陽氏は、責任を持ってコメント内
容を編集された旨を述べられています。
(ランキングの調査方法の開示についての主な経緯)
平成15 年7 月7 日 弊社発行の「ORIGINAL CONFIDENCE」誌の平成15 年7 月7 日号(第1891
号)において、ランキングの調査協力店一覧の開示を開始
平成16 年9 月6 日 弊社のWEBサイト「ORICON STYLE」において、ランキングの調査協力店
一覧、並びに調査方法についての説明を掲載開始
平成18 年3 月 月刊誌「サイゾー」平成18 年4 月号において烏賀陽氏が、「オリコンは調
査方法をほとんど明らかにしていない」とコメント
② 論点を明確にするため
今回の提訴においては、明らかな事実誤認に基づくコメントが、名誉毀損による損害賠償請求の原
因であり、本訴訟における争点です。雑誌の発行元である株式会社インフォバーンを訴えることによ
って、当該コメント以外の記事全体に論点が拡大し、争点があいまいになってしまうことが危惧され
たためです。
Press Release
③ 烏賀陽氏による誹謗中傷が今回が初めてでなかったため
烏賀陽氏は、週刊誌「AERA」平成15 年2 月3 日号においても、ご自身の記名記事で根拠不明
のまま、弊社を誹謗中傷しています。
また、烏賀陽氏は、単なる個人ではなく執筆を生業とするプロのジャーナリストです。ポピュラー
音楽、ジャーナリズム論等の分野で積極的に活動し、自著も執筆されるなど、メディアへの影響力は
決して小さくありません。また、月刊誌「サイゾー」後もさらなる事実誤認による誹謗中傷が予想さ
れることも考慮に入れざるを得ませんでした。
烏賀陽氏は、提訴をしたこと自体が言論弾圧との主張をされています。
繰り返しになりますが、通常、弊社はネガティブなご意見やご批判を頂いても傾聴しています。メディア
企業として、言論の自由、報道の自由を尊重しています。ただし、その自由には常に責任が伴うということ
も強く認識しております。
今回は、40 年間の不断の努力によって築き上げてきた弊社ランキングの信用を誹謗中傷されました。我々
は、被害者にあたります。我々には、毀損された信用を回復する権利と企業としての責務があります。司法
の場という最も公平で論理的は場で判断が下されるということが妥当であるとの確固たる考えで、当該件に
ついて臨んで参りたいと考えています。
以上