YouTube 模索する動画サイトの広告手法

動画共有サイトに見る口コミのメカニズムまとめ by simple simple
http://www.simplexsimple.com/archives/2006/11/post_19.html
※田口元ちゃんのところのインターンさんのblog 視点いいですね。
動画終了後のUI(ユーザーインタフェース)に注目されています。

いくら無料で動画が見られるからといっても、インターネットでの動画開始前に流れる「プリロール広告」をうっとおしく思っているユーザーも少なくない。米国で人気のビデオサイトのほとんどがプリロール広告を入れているが、長いコンテントによっては、冒頭だけでなく、番組の間にもテレビのようにプリロール広告が入るケースがある。こうした状況が、プリロール広告を採用していないYouTubeがユーザーに支持される理由の一つであるとされている。
 Googleではプリロール広告が敬遠されることに注目し、ビデオの最後に流れる「ポストロール」広告をテストしている。一方YouTubeでは動画ではなく、動画のユーザーにアピールするバナー広告を表示するようにしている。
 広告収入をビジネスモデルにしている動画サイトでは、どのタイミングでどのようにCMを入れるかも大きな課題になっている。米国ではすでに新しいビデオ広告の手法を検討しはじめている。
 ネット広告業界全体が動画サイトへのCMをどうするか模索している中、YouTubeではいくつかの試みがはじめられている。これらの広告戦略は、従来のバナーなどによる広告事業を補うもので、広告主にとっても視聴者にとっても受け入れられる広告プラットフォームを目指すとしている。
 一つ目は、「参加型動画広告(Participatory Video Ads:PVA)」で、レート付けやコメント付加などのYouTubeのコミュニティ機能を全て備えた広告形式で、もちろん自分のブログに動画を貼り付けることも可能だ。最初に契約したスポンサーは大手テレビネットワークのFOXで、人気ドラマの宣伝に利用している。
 もう一つは「ブランドチャンネル」で、その名の通りブランド力を喚起するために、企業やアーティストと連動する広告チャンネルだ。サイトのデザインは広告主が自由にカスタマイズでき、PVAと同様にコメントやトラックバックといった標準的なコミュニティ機能も使える。最初に活用したのは米ワーナー・ミュージック社で、アメリカのヒルトンホテルのセレブとしてテレビ番組などにも出演しているパリス・ヒルトンのデビューCD「パリス」のプロモーション用サイト「パリス・ヒルトン・チャンネル」(http://www.youtube.com/parishilton)」で、パリス嬢はFOXのリアリティ番組に出演していることから、こちらのチャンネルもFOXがスポンサードしている。

 さらに、パリス嬢はプロモーションのために日本にも来日したのだが、渋谷のHMVでインストアライブでは会場でスタッフから「(パリス・ヒルトン)ご本人の希望により、報道関係者のカメラは規制させていただき、ファンの携帯や、デジカメによる撮影は規制はありません」というちょっと変わった前説がおこなわれた。
 通常、こうしたミニライブでは、撮影や録音などが禁じられているのが常識だ。それが報道陣は制限があるのに、ファンはどんどん撮影していいというのだからおどろきだ。テレビのニュース映像では、報道陣による指定の場所からのキレイな映像だけであるが、ファンの撮影したブログ映像は、苦労して撮影していることがよく伝わってくる。しかも現場がどんな状況であったのかは、ニュースよりもファンの投稿映像の方がよりリアルに映し出されていた。30分遅刻して登場したパリス嬢も、自分のデジカメでステージ上からファンをビデオ撮影し、「YouTubeに掲載するから見てね!」と叫んでいた。
 ブランドチャンネルでももちろん掲載された動画は転載自由だ。つまり、ファンがそのまま媒体としてパリスのビデオプロモーションを伝播していくのだ。

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