2009年の10年前、アスキー総合研究所だった頃の遠藤諭さん(現:株式会社角川アスキー総合研究所 主席研究員)の作られたテレビネイティブの図版に10年つけ足した2020年を考えてみると
テレビが終わる日が近いのがわかりやすいと思い勝手に加筆し、ありがたく掲載許可をいただきました。
ちょうど10年前、デジタル・ネイティブのあとにスマホ世代のソーシャルネイティブの出現。そして、それらが10年づつ年を取ると、現在の形に…
この遠藤さんのチャート図を元にして、年代のy軸を80代まで伸ばし、x軸を2030年までに強引にプロットしてみた。するとこうなった。
※年齢幅は誤差修正があります。
1950年中盤以降のから1975年までのテレビを中心としたテレビネイティブが80代に突入しようとしている。少なくともテレビが40歳以上のメディアになることには間違いがない。
そしてソーシャルネイティブと言われるテレビを見ない世代が30代に突入しようとしている。30代以下が接するのが、ソーシャルメディアだ。
彼らの主役は、リビングに鎮座した薄型大型テレビではなく、一人数台のスマートフォンだ。
YouTubeで習い事は学習し、調べることもYouTube検索で動画で見て学ぶ世代の登場だ。
生まれた時からタブレットを愛用している世代は、タッチできないスクリーンにボタンだらけのリモコンで選ぶ、番組編成の狭い時間帯、番組のリコメンドもない、カスタマイズもできない、いいね!すらできないテレビは、不自由きわまりないのだ。
今から10年後の2030年以降は、テレビネイティブの影響度は急激に薄れる。5Gが普及し、時短で選ぶコンテンツ消費だけでなく、ソーシャルネイティブは自らもメディア発信し続けるので、マスメディアが崩壊していく瞬間のボクたちは、今まさに、目撃者となっている。