left>
映画「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」の視聴率が12.7%だった。
一瞬どうして?と思った。
ボクも、話題になっていたけれど、ヱヴァンゲリヲンは、見る機会が無かったので、今回はじめて見ようと思い、当然、テレビを録画をしてみた(しかし、まだ見ていない…)。
考えてみると、ニュースやスポーツ以外、生放送で見ないと、いけないテレビ番組放送がどれほどあるのか?
今回のヱヴァンゲリヲンの低視聴率は、テレビの広告システムが機能していないことを如実に物語る結果となったといえよう。
http://www.j-cast.com/2009/07/07044828.html
最初から録画すると決めていた人が多数だった
同サイトのランキングを見ると、「週間予約ランキング」(09年6/29~7/5)で「ヱヴァンゲリヲン」が1位。2位は
「MR.BRAIN」。3位は「MW-ムウ- 第0章
悪魔のゲーム」となっている。なんと「ヱヴァンゲリヲン」は2位の倍以上の録画予約数という圧倒的1位だった。ソネット広報は、
「歴代のアニメジャンル作品の中で、まれにみる圧倒的な数字を記録しました。今回のヱヴァンゲリヲンを見る場合、最初から録画すると決めていた、という人が多かったようです」
実際に、テレビ王国の予約ランキングで確認してみると、
http://tv.so-net.ne.jp/ranking/
予約率では、ヱヴァンゲリヲンがトップである。
この記事にもあるように、
一番見たい番組は、録画をして、あとでゆっくりと視聴する。
このようなVHS時代からの当たり前の視聴行動が、視聴率に反映されていないことこそが、一番の問題である。
テレビ局や広告代理店は、広告主に対して、ずっと過小評価され続けてきているのだ。
逆に言えば、広告主は、視聴率が低いから広告料金の値下げでかなり得をしてきているともいえる。
また、この視聴率システムは局および調査会社側の怠慢であり、事実を反映していないものだろう。
もはや、ハードディスクレコーダーはネット接続が当たり前なのだから、再生視聴をレポーティングする機能を最初から決めれば、録画率以外に、録画再生率というのも収集できる。
さらに、レコメンド機能を登載できれば、番組の評価や良否すら反映できる。
これらの努力というか、今までの仕組み以外のチャレンジがない限り、テレビは斜陽産業になりつつあるだろう。
録画された番組の視聴率を選ばれたモニタシステムだけで対応するのではなく、ネット経由で支援する方法もあるだろう。
テレビ広告費が例年、減少しているだけに、視聴率システムだけでなく、テレビをテレビや新聞以外でも告知する方法を開発する必要性もあらわれてきている。
マイケル・ジャクソンの追悼コンサートでは、CNN.comではfacebookのチャットシステムと連動して放送をおこなった。
テレビを視聴しながら、facebook経由でテレビについて言及しているのだ。
facebookに登録しているボクの知人はfacebookのSNS機能でCNNで追悼コンサートがおこなわれていることを知ることができる。
また、
CBS.comでは、番組を見ながら,twitterでつぶやく機能を登載した。しかもプラットフォームは、自前ではなくustream.tvである。
http://www.ustream.tv/channel/CBS-News
このような大胆な、テレビ放送自身の販売促進活動を行わない限り、人気のある番組ほど、低視聴率で広告主から評価が得られないというジレンマにおちいっていくことだろう。