毎週、欠かさずに録画し続けてきたCHANGEをようやく全部、見終わりました。
とにかく、いいドラマでした。最終回は、27.4%の視聴率(世帯視聴率)なんですね。
つまり、関東地区では、世帯視聴率1% =約17万1000世帯 個人視聴率1%=約40万2000人
※2007年10月現在(毎年10月更新)
なので、単純にかけ算すると、
世帯視聴で468万5400世帯!!
個人視聴率はわからないので、もし27.4%ならば、個人視聴で1千1万4800人が視聴されたこととなります。
あの長い、演説シーンで、うーん、選挙に一票投じて、CHANGEに賭けるか!と思った人も多いかと思います。しかし、朝倉啓太のような、クリーンで国民目線で、骨太の人な議員がどこにいるんだ?と思ってしまいました。
ドラマは、政治の先生たちの間でも評判であったようですね。
Wikipediaの「CHANGE」によると、「自民党の中川秀直元幹事長や石破茂防衛大臣、民主党の長妻昭衆議院議員などの現役国会議員も、当番組を視聴していることを公言していた」そうです。
与党、日本政友党は、当然、自民党ですね。対立野党の革進党は、民主党ですね。
政治的な意図はないのですが、スポンサー企業を見てみると、なんらかの思惑を感じてしまうのはボクだけでしょうか?
フジテレビChange! スポンサー企業の政治献金先
自民党政治資金団体 財団法人国民政治協会へ
トヨタ自動車株式会社 6440万円(グループでは1億円以上)
旭化成 1000万円
サントリー 139万円
財団法人国民政治協会(自民党政治資金団体)平成18年収支報告 より
http://www.kokuseikyo.or.jp/syuushi/h18.html
1話あたり木村さんのギャラだけで700万円と言われたCHANGEですから、政治献金などスポンサー料から比較したら比較にならない数字です。だけども献金は献金。
また、いろいろかぶってくる役もユニークです。
中川秀直さんは、おそらく寺尾聡さん演じる、宿敵 神林官房長官役らしいです。(同じKNNさん情報) 内閣官房費問題がうまく伏線で使われていました。敵役として、もうすこしネチネチと朝倉総理を苦しめてほしかったかなという印象です。ちょっと、甘かった。
日本政友党の幹事長役の中村敦夫さんは、今は政治家ではないですが、みどりの会議では代表として参議院議員を1期6年つとめたことがある人ですから、ユニークな人選でした。いい役をしていました。
このドラマで気になったのが、サントリーさんが提供でも、サントリー系飲料が全面にでてこないところ。トヨタ車は全面にでているのに…。ワインのシーンで、どう見ても、サントリーの経営するシャトーラグランジュに見えるけれども、ラベルは見えない。
ビールも絶対にサントリーでない。変な黒ラベル(サッポロ?と疑ってしまいます)。
その答えがわかりました。
再放送では、なんと、キリンビバレッジさんが提供していました。なるほど、サイマル放送以外の収益モデルがあるので、本編にブランデッドエンターテインメントを持ち込まないことにより、多売が可能なんですね。さらに、BSデジタルに、DVDとかBlu-rayとかありますからね。
何よりも、朝倉啓太の毎回、名言があるのもこのドラマの特徴でした。
世の中に必要な悪があるなんて、子供達に教えたくありません!
なんでもいいから、誰かの役に立ちたいって考えるの間違ってますか?
が、有名ですが、
「同じ気持ちの人間同士が協力仕合えないのは、おかしい!」
内閣府事務次官役の大和田伸也さんとの会話で、
「長年やってきたから正しいというのはおかしい!」
「小さい問題だから見過ごしていい、が、大きな問題もあきらめていいにつながる!」
「官邸が率先しやらなければ、官庁も自治体も、世の中も動かない!」
など、政治家が心に再確認すべき名言がたくさんありました。
個人的にこのドラマが気にいった人におすすめの映画が2本
「スミス都へ行く」(1939年)大好きなジェームズ・スチュワートが突然議員になってしまう映画です。昔みたのですが、最近は著作権切れで、安くなっているので、買ってみますね。
「小説吉田学校」(1983年)若き日の田中角栄や中曽根康弘など、戦後の日本が立ち直り、現在の金権政治までの歴史がたったの2時間で理解できます。
マンガでは、「加治隆介の議」があります。
CHANGEはかなり、加治からインスパイアされた部分が多いですね。
さて、YouTubeの著作権侵害映像のEmbedが、良いか、悪いかの問題は、司法判断におまかせするとして、現在、公開されている映像をこちらにEmbedしておきます。(まだ、削除依頼をだしていないフジテレビさんも、そろそろこの動画共有の影響効果をポジティブにとらえはじめたのでしょうか?
最終回の話題の22分25秒の名演説シーンがYouTubeに上がりはじめました。
しかも、中国語らしき翻訳がついています。早いですね。
税金を使わなくても、これだけの政治的メッセージを民間の放送局でできたことこの番組のスタッフおよび木村拓哉さん、フジテレビさんに国民の一人として感謝したいと思います。
本当は、国の税金の助成をもらいつつも、有無を言わさず、国民から受信料(という名の特殊な公的負担金、しかも消費税が加えられている)を徴収しているNHKさんのお仕事なんですけどね…。
http://jp.youtube.com/watch?v=cLigIQAkDqU&eurl=http://mixi.jp/view_diary.pl?id=872790472&owner_id=550
まず、映像を見て、音質が悪くなるところも、わざとライブ感を出しているんですね。空気音がはいっています。これだけの長い台詞をカンペやプロンプターも使わず、しゃべっています。木村拓哉さんの演技力と集中力のすごさを感じます。
アメリカのあと3ヶ月のブッシュ大統領は、いつもカメラ目線で国民に訴求する時は、目が左から右にキョロキョロと動きます。プロンプターの原稿を読んでいます。
木村さんの演技で目をそらすところがありますが、自然な人間のくせを見事に再現です。自分が演技ではなく、朝倉総理の気持ちと一体になっているからのなせる技です。
セリフを完璧に覚えてしまう草彅さんとちがって、おそらく木村さんはアドリブもはさみながら、主題のお話をしたと思います。涙を浮かべるシーンも含めて、一発オーケーの迫真の演技だったと思います。
僭越ながら、ボクの政見放送もこちらに…。約一年前の参議院選挙の時のものです。
木村さんのは演技とはいえ、その気持ちがよくわかります。しかも、演技をしながら、メッセージを伝えるのはとても大変な事だったと思います。
また、次の選挙の機会には、朝倉総理のように、小学校5年生にもわかるような政見放送をしたいと思います。
2007年07月20日(金)NHK 7:30a.m.全国放送
東京選挙区無所属 神田敏晶
http://jp.youtube.com/watch?v=PkbyjN_qGmA