視聴率が高い=製品が売れているの構図崩壊


SPIDER zeroコンシェルジュで選ばれたテレビ番組だけを見ている。
SPIDERを持っている人が、おすすめした番組データを共有している。
初期のYahoo!の登録エンジンのテレビ番組版みたいなもの。

番組はHDDに一週間分の全チャンネルが保存されているので、そこから再生される。
つまり一週間以内ならどの番組でも再生できるという訳。

今後、Googleのような「PageRank」型の評価軸で、いろんな番組を見ている人が評価した番組だけが表示できれば、もっといいテレビ番組検索アルゴリズムが形成されるのかもしれない。
すると、生放送をたまたま見ているという、アバウトな視聴率データだけではなく、再生数で評価されるという番組の本質にかかわってくるのかもしれない。

2009年01月12日(月)23:15 24:10 テレビ朝日
もしものシュミレーションバラエティー・お試しかっ!
http://www.tvblog.jp/kanto/archives/2009/01/post_011223150004.html

実際にこの番組を見て、広告の「ニンテンドーWii MARIO TENNIS」の存在と「ニンテンドーDS占い生活」の存在を知ることができた。テニスは1/15に発売予定で購入予定だ(Wiiリモコンでトップスピンやスライスがかけられるという)。

残念なのは、この番組を見て知って購入したということが、クライアントであるニンテンドーや広告代理店、テレビ局へと反映されないことだ。
ゲーム雑誌やゲーム系ウェブなどを読まないので、新作ゲームの存在はやはりテレビで知る。

この購買プロセスをトラッキングしない限り、テレビの広告ビジネスモデルは、ちっとも科学的ではない。「視聴率が高い=製品が売れている」という構図が崩れた瞬間に、AC(社)公共広告機構marj.jpのような謎のCMが突然増えてくる。かつてのサラ金から現在の育毛広告までCMの世界がさらに劣化してきている。

いい番組を作れば、結果としてその番組がたくさんの人に再生(生視聴ではなく)され、結果として提供した会社の製品が売れるという王道のビジネスモデルを作らなくてはならない。もちろん、番組をきっかけに製品が購入されたプロセスもきちんと証明すべきなのだ。システムや制度も調査も考え直さなければテレビビジネスそのものが、レッツ地デジ前に崩壊してしまうかもしれない…。

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