コンビニのATMで、完全手数料無料の銀行が増えてきた。
http://nomad-saving.com/4673/
ボクが利用していて、圧倒的に便利なのが新生銀行だ。
新生銀行 24時間365日 いつでも無料 全国のATMで利用が可能。
http://www.shinseibank.com/atm/atm_index.html
しかし、なにげなく財布がわりに気軽に使っているけれども、新生銀行は手数料を負担している。それは、コンビニエンスストアに1回¥50の費用を負担しても、自社でATM網を築くよりもはるかに安いからだ。
コンビニATM利益の仕組み
■ATMの機械ですが、初回の設置に500万円
■コンビニなどへの設置であれば、土地を確保する必要がなく、セキュリティのコストも店舗がある程度負担してくれるため、初期の設備投資費用・人件費をだいぶ節約できる
■一般にコンビニATMの手数料は所定の条件で無料になる場合もありますが、そうでない場合は105~262円の料金がかかる場合が多い
■この料金のうち、1件につき50円程度が提携金融機関からATMの管理会社に支払われるというモデル
セブンイレブン セブン銀行ATM 約16000台 (2011年) 2万1,000台以上(2015年3月)
ローソン ローソンATM 約8700台(2011年)
ファミリーマート、サークルKサンクス イーネット 約11200台(2011年)
旧am/pm系のファミリーマート アットバンク 約1000台(2011年)
ミニストップ イオン銀行 約1850台(イオン含む。2011年)
合計 約38750台■上記の銀行のうち、金融機関の免許をもっているのはセブン銀行とイオン銀行だけです。
その他は、ATMの設置・管理・運営を通して、提携金融機関からの手数料などで収益を得ています。■管理会社
1件あたり手数料収入 50円
1日の利用客数 100人
1日の売上 50 × 100 = 5,000円/日
月の売上 5000 × 30 = 150,000円/日
年間売上 150,000 × 12 = 1,800,000円/年
■初期の投資額の回収は3年程度あれば可能■金融機関
1件あたり手数料 105円
ATM管理会社に支払う手数料 50円
ATMの1日の利用客数 100人
自社カードの利用率 10%
1日の売上 (105-50) × 100 × 0.10 = 550円/日
月の売上 550 × 30 = 16,500円/日
年間売上 16,500 × 12 = 198,000円/年■複雑な口座の管理などをこなしていたら、全然金融機関としては割に合いません。
しかし、金融機関としては24時間ATMを運営できる、ATMの台数を増やすことができる、自社エリア外にもATMを設置できるなどのメリットもあるため、多少の赤字は仕方ない
http://profit-labo.seesaa.net/article/225756973.html
ATM運営の現金ノウハウ
1日あたり現金160億円の在庫を持つセブンイレブンのATM
1万2000台のATMで考えると、1台あたり133万円の現金在庫となる。もちろん、これには利息を生まない在庫である。あくまでも平均100回利用されるとすると1回あたり、¥1万3333の引き出しに対応していることとなる。そして、¥50の手数料収入が発生する。手数料無料の銀行でもコンビニATMには必ず使用料が発生している。
■補充といっても札束を入れるのではなくて箱(カセット様)ごと交換
■今までの箱を取り出して持ってきた箱を入れるだけ
■ATM2万台で「欠品」防止 セブン銀行支える警備隊
■ATMへの現金の補充・回収業務を請け負っているのも、ALSOK
■ALSOKの経営の大きな柱に育ったのが「警備輸送」である。その最大顧客がセブン銀行だ。
■セブン銀行向けにALSOKが用意した「現金センター」は全国に36カ所あり、1日当たり現金160億円を取り扱う。
■セブン銀行のATMは1日に200万人が利用する。
■最も重要な役割はATMの紙幣が「欠品」することも「あふれる」こともなく、常に計画通りの平均現金残高をATM内に維持することだ。ALSOKの現金センターには合計45人の資金計画担当者がいる。このスペシャリスト集団が2万1000台を超えるATM1台ごとに入出金の傾向を地域特性なども加味しながら分析。毎週、計画と実績の差をチェックして予測精度を高めている。
■現金の調達にはコストがかかるから、大量の“現金在庫”はセブン銀行の経営を圧迫する。適正な現金管理は絶対に欠かせない。
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO90275270X00C15A8000000/