ソフトバンク、ARMを320億ドルで買収 ARMって9割のシェアを持つ半導体設計企業

ソフトバンク過去最大の買収、
アリババ株(100億ドル)、スーパーセル株(約73億ドル)らの売却は、Sprintのテコ入れではなく、あのARM買収という、さらなるチャレンジだったとは!

副社長ニケシュ・アローラとは、この巨額の買収で意見があわなかったのかもしれない。

ソフトバンク、ARMを320億ドルで買収

速報は、2016年7月18日の午前中、海外メディが伝えた

SoftBank poised to take UK’s Arm for £23.4 billion
Japan’s SoftBank has agreed to acquire Arm Holdings, the UK’s preeminent technology company, for £23.4 billion ($31 billion) in an enormous bet by the Japanese telecoms group that the smartphone chip designer will make it a leader in one of the next big tech markets, the internet of things.

The deal is expected to be announced first thing Monday morning, according to two people familiar with the negotiations. SoftBank and Arm could not immediately be reached for comment.

The takeover of Cambridge-based Arm, which was founded a quarter of a century ago and now employs 4,000 people, would be the largest acquisition of a European technology business. SoftBank will pay £17 in cash for each share in Arm, a 43 per cent premium to its closing price last week.
http://www.cnbc.com/2016/07/17/softbank-poised-to-take-uks-arm-for-234-billion.html

ソフトバンクがARMを買収、約3兆円。CNBCやWSJなど主要紙が伝える
ARMは英国に本社を置く、主にモバイルデバイス向けのプロセッサの開発をする企業。自社で工場を持たず、知的財産をライセンス提供しています。同社が提供するARMアーキテクチャのプロセッサは、iPhoneやAndroidなどのスマートフォンやタブレットをはじめ、さまざまな組み込みでバイスで高いシェアを持っています。

英国によるEU離脱の動きに関連してポンド安になっており、もしかしたらソフトバンクはこのタイミングを狙って動いたのかもしれません。

http://www.publickey1.jp/blog/16/armcnbcwsj.html

スマホ向け半導体で9割のシェアを持つARM(アーム)

http://www.nikkei.com/article/DGXZZO61980940R01C13A1000000/


英アーム・ホールディングスはCPU(中央演算処理装置)の設計に特化し、スマホ向けでは9割の世界シェアを握る半導体業界の黒子。英ケンブリッジに本拠を構えるアームが担うのはあくまで最上流の設計のみで、メモリー制御やグラフィックスなどの各種機能を統合し、SoC(システム・オン・チップ)に仕上げるのは各半導体メーカーの役割だ。

ただ、気がつけば、iPhone、アンドロイド端末の両陣営ともアームに頼っており、パソコンにおける「インテル・インサイド」を思わせる状況になっている。
http://www.nikkei.com/article/DGXZZO61980940R01C13A1000000/

【図解】コレ1枚でわかるIntelとARM

一般にはARMという名前は知られていません。それは、ARM社は自社で半導体工場を持たないファブレス企業だからです。

彼らは、CPUを設計し、その設計図を世界中の企業に販売しています。それを購入した企業は、そこに自社独自の付加価値を付け加えてCPUを製造しています。

Apple社は、iPhoneやiPadに、グラフィック処理などの独自機能を追加したプロセッサを使っています。また、Qualcomm社は、携帯電話の回線接続機能を付加し、スマートフォンでは独占的なシェアを確保しています。その結果、ARMのプロセッサは、携帯電話やスマホ・タブレットの90%以上、家電などの組み込み機器の70-80%がARMベースであると言われています。

ARMのプロセッサの特徴は、省電力であること、その割に処理能力が高いこと、そして前述のように、独自の機能を拡張可能であることです。この特徴により、これまでスマートフォンなどで採用されてきましたが、今後は消費電力の増大が問題視されているクラウド向けのデータセンターでの採用も進むと考えられています。また、小型化・低消費電力が求められるIoTの分野でも、ARMは攻勢を強めています。

これまで高性能なCPUを中心に開発してきたインテルは、以前から小型・省電力の市場を狙ってAtomというCPUを開発していますが、今のところ、スマホやタブレットの分野では苦戦しています。しかし、ただ手をこまねいている訳ではなさそうです。切手サイズの小型コンピューター「Edison」やボタン・サイズの「Curie」を発表し、今後大きな成長が期待されるIoT分野でARMに対抗すべく攻勢をかけ始めています。
http://blogs.itmedia.co.jp/itsolutionjuku/2015/08/intelarm.html

 

ソフトバンクは何故べらぼうな値段でARMホールディングスを買収するのか?

❏ソフトバンクが英国のケンブリッジに本社を置く半導体知的所有権会社、アーム・ホールディングス(ティッカーシンボル:ARMH)を240億ポンド(3.35兆円)で買収する交渉中だそうです。これは先週末の同社株の引け値より42.9%のプレミアムです。
❏アーム・ホールディングスはマイクロプロセッサーやグラフィックス・チップの設計に関する半導体知的所有権(SIP)を保有する企業です。
❏同社は、言うなれば「デザイン特許」のようなノウハウを売る会社なので、納品すべき品物(deliverables)がありません。このため、ほぼ「売上高=粗利」になります。グロスマージンは95.9%です。同社の営業費用のうち65%が研究開発費です。つまり同社は「R&Dのかたまり」みたいな会社なのです。ちなみに営業マージンは42%です。
❏同社の回路設計の基本デザインはアーム・コアと呼ばれ、スマートフォン、デジタルTV、自動車などに組み込まれています。
❏アーム・コアの特徴は消費電力が少ない点です。
❏とりわけ同社の「バージョン8アーキテクチャー」はいま世界で出荷されている最新鋭のスマホの60%に採用されています。
❏また同社はネットワーク・インフラストラクチャを構成する機器の15%に食い込んでいます。
❏さらに自動車やIoTなどに埋め込まれた、センサーに連動するプロセッサーにおけるシェアは25%となっています。
❏売上高の55%はロイヤリティー収入、つまり半導体デザイン会社がアームに対して払う「使用権」収入です。そして36%はライセンシング収入です。
❏同社は無借金経営であり、バランスシート上には9.5億ポンドのキャッシュが載っています。

http://markethack.net/archives/52015568.html



http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/?code=GBPJPY=X&d=1y


http://finance.yahoo.com/quote/ARMH?ltr=1
https://ja.wikipedia.org/wiki/ARMホールディングス



http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/?code=9984.T&d=1y

http://japan.cnet.com/news/commentary/35086169/