スーパーマーケットのように見える書店の平積み 電子書籍でできないビジネスモデル 食品メーカーラインナツプ別レシピブック 

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一瞬、スーパーマーケットのように見えるラインナップですが、これは都内の某書店の平棚です。

大半が、ワニブックス。一部 主婦と生活社。

これは宝島の十八番である、トートバッグビジネスモデルの進化系だ。

出版社にとって、レシピ本は安定した売上を稼げる定番商品だ。

しかも、そのアプローチが、食品メーカーのブランドごとにレシピを出すとなると話は大きく進化する!

一番の顧客は、食品メーカーによる買取りだ。

これで完全に初版の刷り部数は確実に売れる。

一冊づつではなく、いくつかの他ブランドと平棚で展開することによって、このような、スーパーマーケットのようなコーナーができる。

ここに登場するメーカーの製品は、すべて、2番手3番手ではなく1番手であるという認識が書店でなされる。

各製品ブランドごとに顧客がおり、その顧客がさらなる製品によるレシピを作ることによっての、販売促進効果が期待できる。

  1. 出版社 
  2. 食品メーカー 
  3. 製品愛好者 
  4. 新規読者
  5. 書店

 この5者のどこにとっても、魅力ある市場が形成されている。

一番期待したいところは、4.新規読者が 3.製品愛好者へと変化することだろう。

2.食品メーカーが今までのチャネルでは、まったくアプローチできていない販売促進戦略である。

この展開は 1.出版社の営業はいろんな企業に企画を持ってまわることができる。

宝島社が、いろんな企画でアパレルブランドのトートバッグによって、ブランド認知させたというブームが考えられる。

5.の書店も、この「平積み」は電子書籍では絶対にできないリアルなプラットフォームならではの物量作戦だ。売れ残っても再販制度で返品できるので、自由なコーナー設定ができる。むしろ、積極的に売り場づくりに生き残りを見出すことによって電子書籍ではできない書店屋のクリエイティブを試せる。

6.もしかすると、スーパーマーケットでも、こんな書店棚が登場してもおかしくない。スーパーはテレビガイド誌や料理雑誌などのルートを持っている。これは出版社にとっても、食品メーカーにとっても嬉しいことだ。

クリエイティブ・ディレクターの佐藤豊彦氏は、

 

【健康企業と健康志向のエンゲージメント】このアイデアをスライドさせると、他の何かができそうだ。出版って、まだまだ捨てたものじゃない。【家電メーカーと節電志向のエンゲージメント】【英語の教材企業とグローバル志向のエンゲージメント】【旅行代理店と海外生活志向のエンゲージメント】などもありだろう。

と解説する。

 

 

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