突然の雨の時には、2本の傘をもっていこう!ソーシャルな行動学「雨に濡れても」




 

ソーシャルとは、自分に何の関わりのなかった人とつながりあい、体験や感動を共有することなのかもしれない。

ネットの世界でtwitterやfacebookにとどまることはない。

昨日の突然の雨の時、いつの間にやら、たまってしまったビニール傘を、自分以外にもう一本持って出た。つまり2本の傘を持って家を出た。

なぜか?

きっと町には突然の雨で困っている人がいるはずだから…。

それとウチの家にはいつの間にやらビニール傘が10本以上もたまっているから…。

いくらビニール傘とはいえ、捨てるのはもったいない。

それなら突然の雨の時に、人にあげればいいのだ。

駅に向かうまでにコンビニでズブ濡れになっている、髪の長い女性を発見♡。さらにとっても美人!
さりげなく、「これ、どうぞ!」と傘を渡した。

「いえいえ!」と困っていたけど、何かとっても信じられないという表情の女性。

そりゃ、そうだろう

「これ余ってるんで、大丈夫ですよ」っとボク

「すみません。どうやってお返しすれば…」と彼女

「いえいえ、大丈夫ですよ」

とその場をサラリと立ち去る…。

ちょっと気になって、一瞬、振り返ると深々とお辞儀してくれた…。

うわー、なんだか映画のようなシーンだ。頭の中で、音楽「雨に濡れても」がながれてくる。

カッコよく立ち去るけれども、名刺一枚わたして「いつでも好きな時に返していただければ〜」という手法もありだが、それは武士としてみっともない(笑)。

でも、傘一本で電話番号を教えるなんて、一期一会もある…。ダメダメ…。

なんてことを思いながら、いいことをしたという自己満足でとってもいい一日を終えることができた。

きっと、これもソーシャルなんだと思う…。

 

スターバックスのアイデアコンテストもなかなかいいアイデアだ!

 

http://greenz.jp/2011/02/01/karma_cup/

スターバックスの紙コップ利用を減らすためのアイデアコンペに優勝したのはコップのデザインではなく、“行動”をデザインするものだった!!

石村 研二 2011/02/01

greenz/グリーンズ Karma Cup

スターバックスもパートナーとなったコーヒーカップの廃棄量を減らすためのアイデアコンペ「Betacup」が行われたことについてはgreenzでもお伝えしました。このコンテストの結果が発表されたのですが、その結果選ばれた「Karma Cup」はなんとコーヒーカップではなかったのです!しかも他のアイデアとは一線を画すエモーショナルな仕掛けがなされていました…

 

このKarma Cupのコンセプトを示すイメージ画に書かれた言葉がまず印象的です。

A shared problem. A shared reward.(問題を分かち合い、報酬も分かち合おう)

このKarma Cupのコンセプトを要約すると、店頭に黒板を置き、マイカップを使った人がいたら、チェックをしてゆき、その数が10人、20人となったら、その「キリ番」の人は飲み物が無料になるというものです。

マイカップを使うことでポイントがたまり、飲み物が無料になるというアイデアはすでにあるし、このコンテストでもいろいろな工夫を凝らされて提案されました。このKarma Cupがそれらよりも優れているのは、そのポイントというインセンティブが個人に対するものではなく、マイカップを使う人たち全体に対して積み重なって行くという点ではないでしょうか。

本来ならインセンティブは個人に蓄積されていったほうが公平な気がします。このシステムだと、初めてその店に来て飲み物を買った人が無料のタイミングに当たるなんてこともあるでしょう。しかし、それを是とするのがこのアイデアのポイントだと思うのです。

例えばこんな感じでカウントします。

例えばこんな感じでカウントします。

これを是とするということは、このシステムに参加する動機が「自分が得するから」ではなく、「問題を解決するため」であるということを意味するのではないでしょうか。「ポイントが貯まるからマイカップを使う」のではなく、「資源を無駄にしたくないからマイカップを使うけど、無料のタイミングに当たったらラッキー」という発想がそこに感じられます。しかも、ポイントを貯めなくても無料になる可能性があるわけですから、初めて入った店、滅多に来ない店でもマイカップを使ってみようというモチベーションを高める要因にもなります。

さらに、このKarma Cupのシステムのほうが「いいことをしている」気分になるように思えます。それはなぜかと考えてみると、ここにはソーシャルの要素が入ってきているから。個人ではなくみんなで何かをすると、そこに何か連帯感のようなものが生まれる。実際にそれに参加した人たちが顔をあわせたりするわけではないのだけれど、一緒に何かをしているという感覚はそれが「いいことである」という感覚を強くします。

karma_cup_2

みんな持ってるのはマイカップ!

 

もしかしたら、これをさらに発展させて、店ごとに競争をさせてみたりしたらいいのではないでしょうか?そうすると「自分の行きつけの店」のなかで連帯感が強くなってモチベーションも上がる気がしませんか?あなたがいつも行っているスターバックスが日本で一番マイカップの使用量が多かったら、誇らしいと思いませんか?

考えれば考えるほどよくできたシステムだと思えますが、このアイデアが具体化されるという計画はまだないとのこと。せっかくコンペまでやったんだから、ぜひぜひやってほしい!そのときは店ごとで競争させるという方式も検討していただきたい!

(via Fast Company

 

 


    
 

 



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