戦後間もない頃、砂糖の値段が上がったが、価格に反映させたくない時のアイデア。
キャラメルにミゾを刻み、少しでも単価を抑えるという工夫。
デザイン的要素にも見えて、効率にもつながる…。
でも、実際は、機械の仕様的なものとか…。
http://www.morinaga.co.jp/caramel/
「キャラメルの原材料の一つである砂糖は、市場価格の変動が激しい。
そのため、砂糖が値上がりになれば、自然とキャラメルの一個あたりの単価も高くなってしまう。
キャラメルの値上げをするとなれば、今まで買っていたお客をがっかりさせてしまうし、売上が減ることも目に見えている。
それだけは避けなかればならないと、ここで溝が役に立つ。
砂糖が値上がりした際には、このキャラメルの溝を深くすることで、一粒の大きさを変えずに、分量を減らすことができ、原材料の価格変動に対応するのだ。
その証拠に、キャラメルの箱の裏には内容量がグラムではなく、粒で表記されているのだ‥」
つまり、「値上げ防止策」として、溝を深くしたり浅くしたり調整している、という説です。
やけに説得力がある話ですが、あくまで憶測に過ぎません。
この他にも、「キャラメルが包み紙にくっつきづらくするため」という説などもあり、果たしてどうなのか真相は謎に包まれるばかり。
ここは、いくら予想をしてもキリがないので、当ビストロでは今回、森永製菓お問い合わせ窓口に直接問い合わせてみました!
問い合わせをしてすぐ、さっそく以下のようなお返事がきました。
「キャラメルのギザギザ(溝)は、キャラメルを製造する際に付くものでございます。
キャラメルを作る際、ロープ状に伸ばして包装機に送り込むため、
機械に溝がないと滑ってしまいます。
そのため、機械には溝がついており、その模様がキャラメルに付きます。
価格の変動で溝の深さが変わるということはございません。」
つまり、「溝は値段と容量に関係ない」ということが判明しました。
真相が分かってスッキリする気持ちもありますが‥どこか寂しい気持ちになる当スタッフ。