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スティーブ・ジョブズを理解するためには、彼の精神世界をも理解する必要がある。
反体制の60年代、自分の親の事さえ知らないノーウェアマン。
人とは違った自分に気づいたジョブズは、精神世界への旅へとインドへ旅立った。
尊師を求めて、結果として、たどり着いたのが禅の世界でもあった。
ジョブズが求めるミニマルな、一斉の無駄を削ぎ落した哲学、それは禅の世界でもある。
物質文明から精神世界へ、その先を想像し、現在の物質のあるべきデザインをしている。
経済社会とは関係のないコミューンでの共生を経て、「アップル」という事業活動へ戻る。
神は細部に宿る…。
Macintoshという名前を「バイシクル」と戒名しようとして阻止されたが、裏蓋にはそれを生んだメンバーの墓碑を刻みこんだ。
なぜか、ジョブズの、プレゼン技術ばかりが取り上げられる昨今ではあるが、彼が唯一取り組んだ事は、とてもそして、極めてシンプルだ。
「金の儲かる事よりも、素晴らしい製品を作り出す事だった」
これがすべてのジョブズの行動を物語っている。
それが、すべての狂気に満ちたパッションを生みだし、現実歪曲空間というスタートレックの宇宙人のような力を見につけた。
マリフォナから、LSD体験、ヒッピーのコミューン。極度なベジタリアン。
その頃のジョブズが何を考えていたのか…。
「ビー・ヒア・ナウ」と「あるヨギの自叙伝」がジョブズの愛読書であった。
事業家、アントレプレナー、最高のCEO が目指していた世界は、世界のどこにでもいる夢見るヒッピーの一人だった。