ソニー、アップルに楽曲配信 販売増へ戦略転換 :日本経済新聞.
iPhoneなどのユーザーは、画面からレコチョクに接続して購入する。聴くときにはiTunesとは別にレコチョクが用意した音楽再生アプリ(応用ソフト)を立ち上げ、その楽曲リストの中から選ぶ必要がある。1曲当たり52~420円。
このニュースを見た時に、ついに、ソニーは自社のハードに引きずられていた戦略を見なおしたかと一瞬、喜びそうになったが、以前として、レコチョクを間に挟むという姑息なマーケティングからは脱却できないようだ。
もう、なんというか情けないばかりである。音楽を聞いてもらえるプラットフォームを、自ら狭めていく限りで見ていて痛々しいほどだ。
自分自身が音楽ユーザーとしての立場にたったら、とても考えられない施策ばかりだ。ATRACにしてもDRMにしかり。
ハードとソフトの融合的な1980年台の成功モデルを未だに引きずっているようにしか見えない。
ここはすぐにでもレコチョク経由を撤回し、音楽は音楽、ハードはハード、紐付け戦略を取るよりは、より巨大なプラットフォーム(iTunes)に参入しても、さらに上行くプラットフォームを牽引すべきではないだろうか?
そのうち、iTunesは、ダウンロードやクラウド所有のデジタル販売だけでなく、amazonのような配送も手がけることだろう(そのほうがプラットフォームの価値があがるからだ)。
せっかく、EMIを傘下に押さえても、出所がなければ意味がない。
かつての、レコードがソニーの蓄音機だけでしか聞けない時代はあっただろうか?
ソニーはソニーのTシャツしか洗えない洗濯機を作っているようなものだ。