リニア新幹線 品川ー名古屋を40分で結ぶと…
名古屋駅は成城学園前駅・藤沢駅・川口駅・三鷹駅・浦安駅くらいの時間距離になる
すべて片道40分だ。
コストを無視すれは、名古屋は東京の郊外と考えることができる。
引用した記事のように、午前と午後に行き来する必要はないが、ベッドタウン圏として名古屋という考え方は、できそうだ。
家からクルマで名古屋駅で、パーク&ライド
首都圏で仕事をする。
家族は名古屋で、庭付き戸建て住宅で近所の人たちとBBQ
東京の高層マンションではできない子育てができそうだ。
事の起こりは、12月18日の日本経済新聞朝刊に掲載された記事。「リニア、低料金に深謀遠慮 JR東海が着工式」という見出しで、既存の新幹線とさほど変わらない料金を想定するJR東海のリニア戦略について深堀りする内容だ。話題となったのは、東京(品川)-名古屋間を約40分で結ぶリニア新幹線がビジネスや生活にどんな影響を及ぼすのかについて例示した、以下のくだりだった。
始発で名古屋を出た営業マンが朝8時に東京で会議に出席。午後は名古屋に戻って事務作業をこなし、夜は再び東京でクライアントを接待、11時台の終電で名古屋に戻る――。品川―名古屋を40分(現在は最速1時間28分)で結ぶリニアはそんな働き方を可能にする。
この内容に、Twitterでは「社畜」という言葉と結びつけ拡散された。
「日経の社畜精神がこわい」「悪夢のリニア」「便利なのも考えものだ」などのツイート。記事の本筋とは無関係だが、始発から終電まで働くようなワークスタイルを例示したことが批判の的になったのだ。会議のために早朝に家を出て、東京と名古屋を2往復し、クライアント接待を終えて深夜のリニア新幹線で帰ってくるという図は、確かに我が事であればうんざりしてしまうかもしれない。そんな人間は会社に都合よく使われているだけの、家畜同様の「社畜」ではないかという嫌悪感の拡散だったのかもしれない。
とはいえ、元記事を読む限りこれは「1日の限られた時間の中でリニア新幹線がどれだけ機能するか」を例示しているに過ぎず、ハードワークを礼賛するような意図は感じられない。ネットの反応がオーバーだと言ってしまえばそれまでだ。「社畜」という言葉をネガティブに響かせたからこその拡散だったようにも思う。