これはまさにセレンディピティとしか、おもえないような奇妙な取り合わせ。
日本人の官能だけがおいしいと理解するのではないらしい。
抹茶とコーヒー、のスターバックスのチルドコーヒー。激戦市場の中でも人気だ。
おもちとチョコレート、一個あたりのコストが異様に高いから、さらに付加価値が増え、客先へのおみやげとして重宝する。
カレーうどんでも、出汁をカレーと混ぜるという発想はすごいと思う。
単にカレーとうどんを混ぜるだけであの味はでないから。
日本レストランシステムズの、「洋麺屋
五右衛門」、「先斗入ル」なども、和伊折衷のパスタの代表格だ。
日本人の味覚に対する貪欲さは、フランス人とも引けをとらないだろう。
ラーメン一杯でどれだけの蘊蓄が語れるか、本家の中国などよりも相当うるさい。
150種類を超える「〇〇屋」という、専業レストランが存在するのは世界広しといえども、日本だけだ。
鮨屋、鰻屋、天婦羅屋、カレー屋、そば屋、うどん屋、牛丼屋、串カツ屋、焼き鳥屋、焼肉屋、豚カツ屋…。
ざっと想定してもおそるべき、多彩な料理屋の数である。
さらに、フレンチにイタリアンにインド、ロシアと各国の料理が堪能できる。
イタリア料理でも、ピザ屋、パスタ屋、カジュアルイタリアン、高級イタリアン、以上!
フレンチでも、ビストロ、レストラン、以上!
ドイツ料理、以上!
海外の日本料理屋で、寿司からカレーまで出されても仕方がない。
この日本人の味覚のマッシュアップ戦略は、まだまだ世界の料理やスイーツと合わせて新料理を開発していける土壌を持っている。