10Kで読み解くGoogle,Apple,Microsoftの事業ドリブン
一応ここで株価はティッカー表示しておこう↓
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GAFMAの事業ドリブンでの売上シェアで見ると各IT企業が本当は何屋かがよくわかる。
Microsoftは何でも屋!サーバー&ゲーミング会社
Microsoft 10Q Q42015 第4四半期
最大の売上は20%のサーバ関連事業ビジネス。
そして次がなんとXbox関連のゲーミング事業。
すでにマイクロソフトは、サーバー&ゲーム カンパニー度が、40%近くもあるのだ。
さらに、Windows OSやパテント事業が10%台の低さに驚く…
OSのOEMモデルやOfficeSweetの鉄壁のビジネスモデルは完全に過去のものになっていることがよくわかる。ああ、Microsoft 終わったと思ったら、次のモデルへとしっかりとシフトしかけていたのである。
Appleは携帯電話屋!
AppleのQ4 2015(第4四半期2015/7月-9月) 10Q
AppleのiPhoneに占めるビジネス依存度は、70%。相当にヤバイ。
2016年Q2(1月−3月は新製品なし)は本当にヤバイ。
あのMacの売上がiPad、サービスと同等なのだ。それらの売上貢献度が20%を切っている。
世の中のスターバックスであれだけ見かけるMacBookAir族がいてもiPhoneから比べると全く貢献していない。
AppleWATCH という新ジャンルカテゴリーの苦戦もみえる。
2016年、PC同様に、早くも、成熟市場と化してしまったスマートフォンで、Appleはどんなアプローチをするのだろうか?自動運転カーでもAIでも、新たなサービスを期待したいところだが…発売はまだまだだ。せっかくの新社屋にふさわしい新カテゴリーが欲しいところだ。
Googleは広告代理店屋!
Google は通年での10K 2015年一年間だ。
とにかく明確! Googleは検索事業ではなく、検索をキーとした世界最大の広告代理店事業だ。
ウェブという世界で、無限のサイトの電波料や枠を買わずにオートマティックに出稿し続けることができる。レベニューシェアモデルで仕入れの発生しない媒体社への分配のみという広告モデルは強靭だ。しかも広告主にとっては、単なるディスプレイのPVだけでの表示コストではなく、クリックコストで金額が発生するというのもメリットがある。クリックされなければチャージされない。これこそ、現在ウェブの錬金術だ。
OSの無償提供というビジネスモデルも圧倒的なビジネスポテンシャルだ。テクノロジーで広告とユーザーのマッチングを円滑にするという意味では、テクノロジーによる広告クリエイティブだと思う。
ある企業の行動原理を知りたければ、金銭の流れを追えばいい。この数年間、コンピューティング業界の3大公開企業が米証券取引委員会に提出している報告書を筆者が調べているのは、そのためだ(過去の状況を知りたければ、2012年と2014年の記事を参照してほしい)。3社すべてが、2016年1月に報告書を提出している。Googleの親会社であるAlphabetの会計年度は、12月31日が年度末であるため、1月に提出されたのは年次決算報告書である10-Kだった。このため、同社の事業については通年の売上高に基づいて検証することができた。AppleとMicrosoftについては会計年度の時期が異なるため、四半期報告書である10-Qを使用した。以下に示すグラフは、各企業の売上高を分析して、各製品カテゴリの売上高が総売上高に占める割合を示したものだ(各部門の収益性や、各社の事業の国際的なバランスなど、比較できる点は他にもある。しかし、3社とも大規模な黒字企業であり、売上高は最も詳しく報告されている指標であることから、比較には最適だと考えた)。